環の震える手を見た瞬間、さあっ、と全身が冷たくなった。
頭が殴られたみたいにぐらりとする。
あたし、バカだ。
環だって、こんな状況で平気なわけがない。怖いに決まってる。ただ、我慢してるだけだ。
あたしのせいで、こんな怖い目に合ってるのに。
呆然とするあたしの前で、「あっくん」が不意に笑った。嫌らしく、悪意に満ちた顔で。
「こっちも保証がねえとな」
「……保証?」
「今からお前らを裸に剥いて動画を撮る」
一瞬、何を言い出したのか分からなかった。
ドアに寄り掛かった短髪つなぎが口笛を吹く。
「どれだけ意地張ってても、裸にされりゃ泣くだろ。俺はお前みたいな生意気なガキを泣かせるのが好きなんだよ」
「私は……」
「良いから黙って裸で泣けってんだよ、クソ女!!」<***********************
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