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⚠️政治的な意思はありません!
⚠️旧国注意!
※今回の小説の設定では日本=日帝です。
⚠️以下のカプ注意!!↓
タイ×日本(日帝)&日本(日帝)×タイ
以上のことが大丈夫な方のみスクロールして下さい!!
時は1942年夏。
日「 明日、一緒に海に行かないか? 」
タイ「 …へっ?は、はい。いいですよ、? 」
日「 何時頃がいい? 」
タイ「 あ、えと….昼までは用事があるので…行けなそうです。 」
日「 そうか、なら17:00はどうだ? 」
タイ「 は、はい。その時間なら大丈夫です。 』
日「 集合場所は…あの服屋がある道のヤシの木の近くでいいか? 」
タイ「 はい…!大丈夫です! 」
突然の事で、うまく返事が出来なかった。
日本さんが東南アジアに来てから随分と日が経つが、一向に彼の事がよく分からない。
何を考えているのか、優しい人なのか、怖い人なのか。
イギリスさんやフランスさんの支配を逃れてきた事で、外交上手だと言われた私も、彼の事は上手く掴めなかった。
今日もそうだ。今は今後の日タイ関係の話をしていたのだが、急にこの話になった。全くこの人の考えている事が分からない。
日「 さて、会議もここまでにするか。何か質問等あるか? 」
タイ「 そうですね、特にないです。 」
日「 そうか、じゃあ明日な。 」
タイ「 はい、また明日。 」
日本さんはそういうと資料をさっと片付け、部屋の扉へ向かった。その動きには無駄が無く、隙が見えない。どこか宙に浮いてるような雰囲気でありながら、全く隙がないのは不思議だ。
彼の背中を見ながらそんな事を考えた。
パタリと、扉が閉まる。
タイ「 はぁー、緊張した。 」
全身の筋肉が一気に緩んだ、そんな感じがした。あの人と話すと、何故か緊張する。別に、怖い思いをした訳でもないのだが、これもまた不思議だ。
タイ「 ほんとに、あの人の思考が読めないな。
……海、ね…。久しぶりに行くな〜。
せっかくだし、こんな軍服じゃなくてお洒落して行きたいな。 」
久しぶりのお出かけに胸を躍らせながら資料をまとめ、会議室を後にした。
うーーん…
海に行くのにこのワンピースは…少し浮かれすぎかな、まだ戦争中なんだし。それに、私なんかがこれを着たら引かれるよね、…男だし。
「 やっぱり、この服にしよう。 」
最終的に選んだのは無地の白のTシャツと履き慣れたジーパンだった。せっかく日本さんとちゃんと話せる機会なのだなら、もっとお洒落をしたかったのだが、私にはその勇気はなかった。
「 行ってきまーす 」
玄関にかけておいたカバンを肩にかけて集合場所に向かった。
集合場所のやしの木の前に人が見えた。
彼はいつもと変わらない軍服で、
タイ「 こんばんは、日帝さん。やっぱりもう来てましたか。
まだ集合時間5分前ですよ?早くないですか?相変わらずですね〜。 」
日「 まあな、時間に余裕がある奴は周りにも気を配れる奴だ。戦いで生き残るには周りを見る観察力が大切だからな。 」
タイ「 流石ですね、そこまで考えての行動とは…。 」
私と同じくらいの身長で、こんなに身体も細いのに、彼は列強の一員で、今もかの米国、英国と戦っている。
同じアジアの国なのに、どうしてもかけ離れてる存在に思ってしまう。
日「 じゃあ、行こうか。何か見たいところがあれば言ってくれ。まだ日が沈むまで時間があるからな。」
タイ「 は、はい! 」
日帝さんの後ろ姿はとても大きいように思えた。私とそこまで変わらない身長なのに。
日「 どうした?…ああ、服を見たいのか?」
タイ「 えっ!?あ、はい!そうなんです!気になっちゃって… 」
私が来てない事に気づいたのか、彼は振り返った。咄嗟の事だったので、慌てて返事を疎かにしてしまう。
日「 そうか、じゃあ見に行くか。私も着る服がこれくらいしかなくて困っていたからな。」
彼は自分の軍服を少しつまみながら話す。仕事でしか会ってないから、分からなかった。まさか、軍服しか持っていないとは驚いた。
タイ「 きっといい服が売ってますよ!探してみましょう。 」
日本さんの手を取ってお店の中に入る。
店の中は外から見た時よりも広く感じた。若干観光客向けの商品もあるが、大半は地元民向けの服を売っていた。アクセサリーなども店のはじに若干売ってあり、夕方だからか人も少なくて心地よい。
タイ「 日帝さんは結構細めだから、やっぱりここら辺との組み合わせが似合うんじゃないんでしょうか。あと、ワンポイントを付けるのも大事ですよ!ほら、ちょっとこの服当ててみてください。 」
日「 …こうか?」
タイ「 おおー、めっちゃ似合ってます!」
軍服以外にも似合うなんて、本当にすごい人だ。
日「 そ、そうか…?私には少し若すぎる気がするんだが…。」
タイ「 ファッションに年齢は関係ないですよ。 」
日「 ふっ…それもそうだな。 」
笑った…、?!
頑なに笑わなかった、あの日帝さんの笑顔がここで見られるとは思わなかった。
初めて彼の素を見れた気がする。
そうだ、この人も当たり前に、ちゃんと人なんだ。私たちと同じだ。
日「 タイが本当に似合うと言うなら…まあ、買っても良いか。 」
タイ「 似合ってますよ、とてもよく! 」
日「 ありがとうな、服を買うのは久しぶりだ。タイは何か見てがなくていいのか? 」
タイ「 そうですね…、少し見てきていいですか?」
日「 まだ日が暮れるまで時間がある。 ゆっくり見ていいぞ。別に私に気を使わなくて良い。 」
タイ「 ありがとうございます。では、遠慮なく。 」
私がそう言うと、日本さんは私に、私は会計を済まして来るが、気にせずに見て良いと言い、立ち去っていった。 オフでも隙がない彼の背中を私は少し見つめていた。
彼が会計する列に着くのを見送り、近くに置いてあるアクセサリーに目を落とす。
その中のほとんどが観光客向けだったが、一つ、目が止まる物があった。
真っ白で、真ん中に硬貨ほどの大きさのパールが一つ付いているシンプルなネックレスだった。手に取って見てみると、パールが光を反射して虹色に光っている。
「かわいい…」
思わず声が漏れてしまい、恥ずかしくて片方の手で慌てて口を押さえる。
手が届かないほど高い値段でなかったら買おうと思い、値札を見る。やはりそれなりの価格だが、全く問題がないと判断し、自分も会計に持ってこうとした時だった。
果たして、私がこんな綺麗な物を身につけて良いのだろうか。また父上に怒られるのではないだろうか。また…また馬鹿にされるのではないだろうか。
脳裏に悪い記憶が次々に甦る。それは私にとって相当なものだったようで、 吐き気がした。
日「 どうした…?なんか具合でも悪いか?」
タイ「!!びっくりした…日帝さん…もう買い物終わってたんですね。」
彼が後ろにいた事に気づけなかった。普段だったら怒られてるなと思いながら、手に持っていた真珠のネックレスを置いた。
日「……それ、買わなくていいのか?」
タイ「 あっ……大丈夫です!ちょっと綺麗だなと思って見てただけなので!
それより、僕もなんか服買いたいので、日帝さん見てくれませんか? 」
日「…そうか。私なんかで良ければいいぞ。」
タイ「 ありがとうございます!それじゃあ、まずはこっちの服とかどうですかね? 」
日「 うん、似合ってるぞ。 」
タイ「 じゃあ、こっちは? 」
日「 そっちも良いと思うが、私は前のやつの方が良い気がするな…。 」
タイ「 そうですかー?じゃあこっちにしますね! 」
日「 あっいや…私の意見だけよりも店員さんとかに聞くとかはしなくて良いのか?その…恥ずかしいんだが、最近のふぁっしょんには疎くて、何が良くて悪いんだかさっぱり… 」
タイ「 最近のファッションなんて気にしなくていいんですよ!自分が好きなものを着ればいいんです。日帝さんがこっちの服が良いっていうなら、僕も同じです!
ここ意外と広いですからね。ちゃんと付き合って下さいよ? 」
日「 …まあ、タイがいいなら… 」
タイ「 いいに決まってるじゃないですか!
日帝さんに選んで欲しいんです。 」
そうか、じゃあ出来るだけ頑張る。と言い、どこまでも真面目な彼の手を引きながら、店の奥の方へと向かった。
君のそばいたいから<上>
[続]
<あとがき>
本当は読切にする予定でしたが、思っていた以上に文字数が多くなってしまったので<上>と<下>に分けさせてもらいました!表紙絵も描きたかったのですが、間に合わなかったのでいつか変えると思います…多分。
皆さんは夏休みの課題終わりましたか?私はまだなので内心焦っています。
夏休みも明けそうで、今後多忙になると思われ、次回作はいつ投稿出来るか定かではありませんが、気長に待ってくれたら幸いです🙃
コメント
1件
うわっ、これめっちゃ良かった…!1944年のタイと日本の関係を背景にした、お互い探り合いながらも少しずつ距離が縮まる感じがたまらない。特に日本が笑ったシーン、めっちゃ刺さったわ。あの緊張感の中での「ふっ…」は反則。ネックレス買おうとして過去の記憶フラッシュバックして手放すところも、キャラの深みが出てて好き。続きめっちゃ気になる! あと、あとがきで夏休みの課題って話してたけど、俺も毎年ぎりぎり派だったからめっちゃ共感したわ。無理せず気長に待ってるから、自分のペースで書いてほしい🔥
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