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「初めまして、ネマ。」
「えーっと、どちら様で..?」
「私はあなたの魔法を少し興味があり、
あなたには私の修行をしてもらいたいのです。」
「え、僕、防御魔法しか使えないんですよ..?」
「いつから、防御しか出来ないと思い込んでいるのですか?」
「え…?」
「魔法には無限の可能性があります。 」
「火の魔法に風の魔法を組み合わせればファイヤトルネードとなる、」
「水の魔法で形を変えて斬撃のような鋭い刃物へと変化だってできます。」
「そうなんですか..?でも、本には書いてなくて..」
「これは特定の人しか知られていない機密ですからね。一般には公開されていません。」
「話は戻りますが修行しますか?」
「それなりに苦労はしますよ。」
「し、します!やります!」
「明日、私がここに来るので心の準備はしておいて下さい。それではまた明日。」
「はい!」
防御だけじゃなく攻撃もできるなんて夢のよう。
明日が待ち遠しくなってきた。
次の日…
「おはようございます。」
「ん..あ、おはようございます..少し早くありませんか?」
「今日は休日ですが、明日には魔法学校があるので、早めにやります。」
「あ、分かりました…」
とても眠くて..修行出来るか..少し不安かも…
「まずはシールドを出してください」
「シールド!」
「次にこれをまずは自分で10mまで動かしてみてください」
「じゅ..10m!?最大でも1mなのに..」
「魔法の動かし方の理屈は分かりますよね?」
「多少は…」
魔法の動かし方 :
魔法はその場に出すだけではとても戦えない。
飛ばしたり動かしたり大きくしたり小さくしたりと様々な方法で戦う。
例えばファイヤボール。
これをどう動かせばいいだろうか。
飛ばすが正解。
上に上げて落とすという戦法も出来る。
動かし方は魔法の動かす道を魔素で作る。
飛ばしたい場合、手にバネのような物体を魔素で作りバネを急速に伸ばす。
そうするとファイヤボールが高速で動く仕組み
魔素は大体の人は見えないので仕組みがあまり分からないのである。
魔素を遠くに移動する場合は大量の魔素がいる。
魔法の道を作り移動させるからだ。
「こんな感じね。」
「僕には魔素はあまりありませんよ..? 」
「魔素は生まれつきで変わる。でも才能じゃなくても魔素を増やすことだってできるわよ 」
「ひたすら同じことを繰り返すことで段々と魔素が増えていくわ。」
「そうなんですか。よし!やってみます!」
「シールド!からの..移動..イメージ…」
ボヤァ…
「あぁ..消えちゃった… 」
「これを正午まで続けましょう。」
「うっ…はい…」
正午頃
「シールド!!」
「うっ…グッ…」
「うハァ!!ハァ…ハァ…」
「4m16cmですね。良い出来栄えです。普通の人は伸びて1m。あなたにはやはり魔法の素質がありますね。」
「本当ですか!?やった!」
「昼食にしましょうか。もう作ってありますよ」
「いつの間に…」
「いただきます。」
「そういえば、聞いていませんでしたけどあなたの名前は何ですか?」
「リンです。呼び捨てでも構いませんよ。」
「リンさんで!」
「いいですよ。」
「あの、僕、後どれくらいで10m行けると思いますか?」
「そうですね…早くて午後5時、ですかね。」
「分かりました!」
「リンさんみたいな師匠って沢山居るんですか?」
「いいえ、あまり居ないですね。私はこう見えて魔法クラスSです。 」
「えっS!?」
魔法クラス、言わば魔法戦闘での強さを示す。
階級はD、C、B、A、S、S+まである。
大抵の人はBで苦戦をする。
才能がある人でもAが最高。
A以上の人は才能と何か、を持っている。
Sは確認人数100人程度。
S+は確認人数16名。
「Sの人と話してたなんて!夢みたい!」
「リンさんってどのくらい魔素を飛ばせるんですか?」
「そうですね、調子がいい時で4kmです。」
「え。」
才能ってレベルじゃない。
ちょっぴり怖くなったかも。
「あなたもこれから私を越えますよ。」
やっぱり気のせい。最高の師匠だ!
「昼食も食べたからやるぞっ!」
「シールド!」
3時間後…
「素晴らしいです。3時間で12m行くとは、まだ10歳でこの才能、素晴らしい… 」
「リンさん、僕のこと何でも知ってますね、家の場所も、名前も、歳も、学校も、」
「あぁ、それはすみません。独自で調べました。」
「でもリンさんで良かったよ。優しいし、褒め上手。 」
「ありがとう。」
なんだか姉のような親しみ感が溢れ出していた。
「時間もあるので次のステップに行きましょう
今度は10mを高速で移動させてください。」
「目標タイムは…0.5秒ぐらいですね。」
「コツとかってありますか?」
「そうですね…草原を自由に走り回るイメージ
ですかね.. 」
「試しにやってみます!」
「シールド!」
ヒュン
「1.5秒ですね。大体15歳の平均走り速度ですね」
「あと1秒…短いと思っても意外と差がある…」
「地道にやっていきましょうか。 」
「シールド!」
ビュン!
「…!0.4秒.. 」
「え!?やったぁ!」
「おめでとうございます。2回で終わるとは思っていませんでしたよ。」
「次のステップに行きましょう。」
「今度はシールドで木を切ってください。」
「今なら切れるはずです。」
「シールドで木が切れるの..?」
「切れますよ。今のあなたは。」
「…。シールド!」
スパァン!…ズドォン…
「本当に切れた!やったぁ!」
「初めの攻撃魔法ですね。技名はどうします?」
「そのままの、シールドスラッシュ..かな?」
「いいですね。自分だけの技です。」
「まだ時間はありますが今日はここまでにしますか?」
「んーっと…もう少し..お願いしたいです!」
「分かりました。ではこのステップが今日の最後、実践です。」
「今からあなた一人でダンジョンのボスを倒してもらいます。」