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「え!?ダンジョンですか…?」
ダンジョン :
世界の至る所にできる洞窟。
その洞窟は底知れぬ階層であり、
何が出るか、起こるかも分からない未知のマップ
冒険者はダンジョン内にある宝を求めて入っていくものが多いが帰ってくる人は少なくなることもある。強奪、仲間割れもあるからなのだ。
「リンさんも一緒に…?」
「いいえ、マリ1人だけでダンジョンを攻略してください。私は遠くで見ています。 」
「でも、何をしにダンジョンへ?」
「ダンジョンの最下層にある宝箱の中身を取ってきてください。」
「ダンジョンは比較的簡単な場所を選びましたよ。すぐ近くにありました。」
「制限時間もつけましょうか。夜の10時以内に帰ってくること。時間を変えた場合強制でテレポートを使います。」
「は..はい。」
「頑張ってくださいね。」
ってことで今はダンジョン1階層。
ダンジョンなんて初めて来るからどうすればいいのか分からず、迷い続けている。
「下に続く階段ってどこなの…」
カチッ
ガタッ!
「うわっ!?」
「床が抜けた!?トラップ!?」
ドタン!
「痛い..シールドを着地地点に置いたけど痛い… 」
ここは…2階層?3階層?どこか分からなくなってしまった。
「場所も分からないし、深さも分からない..
どうすれば…」
「そういえば…リンさんって遠くから見ているって言っていたような… 」
「一体どうやって??」
「何か場所を探る方法が..?」
魔素…魔素をどうにかするんだ…
どう..どうするんだ…
魔素を撒き散らす..?
それだと少し高度すぎるかな..?
「物は試し、やってみよう!」
「まずは魔素を線ぐらいに…して..」
「あとはこのダンジョン内に張り巡らせる!」
「魔素に感覚をつけて…」
「マップの構造が分かる!」
「けど、一気に情報(感覚)が来るから分かりずらい…」
「1つ、2つぐらい出やろう…」
「魔素も勿体ないし…」
こうして順調に下層へと下って行った。
「シールドスラッシュ!」
ジュバッ
「魔物も簡単に倒せる!早く最下層に行って帰ろう。」
階段を降りた瞬間に激臭がした。
「うぐっ!?…臭い…血のような…腐ってるような..」
恐る恐る匂いの方向を見た。
それは無惨だった。
食い散らかされている。魔物同士の喧嘩だろうか…
大量の死体だ…
しかし、見たことあるような…跡が…
「これ..なんだっけ…」
「尻尾が特徴だったような…」
「スネイク…」
「ポイズンスネイク!!」
はっと後ろを見た。
そこにはポイズンスネイクが居る。
圧倒的な圧力と、大きさで少し引き下がる。
「ここは逃げるべきなのか、戦うべきなのか…」
奥に宝箱が見える。
「君が…ボスなのか…」
クシャァ!!
ドカァン!
「やっぱり尻尾攻撃は怖いっ!!」
「シールドでも簡単に破れるし!」
「シールドスラッシュ!!」
シャアァ!!
少しだけ入れ込んだけど、あまり効いてない..?
「どこか弱点は…?」
目..?いや違う。目を潰しても嗅覚や感覚がある。暴れてやられるぐらいだ。
「どこも硬いしどうすればいいんだ…」
シャアアア!
ジュウウウゥ…
「毒だ…地面が溶けるほどなの…」
「この毒で、あの硬い表面を溶かせるのかな..」
「やってみよう..!」
毒が来るまで耐久戦だ!
ドカァン!
ズドォン!
「来た!毒!シールド!!」
一瞬頭の中でこの思考が出た。
毒をシールドで動かせれるのだろうか。
溶けないのだろうか。と。
その一瞬の判断でシールドが破れた。
「うっ!?」
今のは自分の魔法ミスだ…
うっかり解除しちゃったんだ…
「もう1回!来い!」
このことに気づかれたのか毒を撃って来なくなった。状況は悪化する一行。
「あと攻撃する方法…あっ。 」
「攻略が..分かったぞ!!」
「シールド!」
シールドを地面に落ちている毒に擦り付けた。
「ポイズンスラッシュだ!」
ブシュウウウウ…
「硬い表面が削れた!後は..!シールドスラッシュ!!」
ジャキン…
「討伐…できたァーーッ!!」
「宝箱を開けて早く戻らな…」
バタン..
魔素..使いすぎた…
「お疲れ様です。仕方ないですが完了としましょう。」
「今日は早く寝て、明日魔法学校を頑張ってきてください。」
「はい…。あれリンさんいつの..間…に….」
急激な眠気と疲労で意識が朦朧とした。
「ん…朝だ…」
「おはようございます。」
「えっ。リンさんずっとここに居るんですか??」
「用事がない限りはここに居ることにします。」
「は..はい。」
「魔法学校から帰ってきてから修行がありますからね。」
「勿論です!」
一人でダンジョン攻略できたなんて夢みたいだった。
僕はもういじめられなくてもいいんだ!
心がウキウキしていながら少し不安もあった。