テラーノベル
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prkty
ご本人様とは一切関係ありません。
夜、俺達はスーパーで買い物をして、帰りに公園に通りかかった。俺は荷物を両手に持っているからか腕がじんじんと痛む。
「…くそ重てぇな」
「ん〜?僕持つよ」
そんな俺を見たけちゃは少し笑い、俺が持っていた少し重い方の荷物を持つ。
「お前、まじ優しいよな。今もさりげなく重い方持ってくれたし」
「ふふんっ!だってぷりちゃんの役に立ちたいもん!」
「…ふっw、お前何その顔ww」
「なに!可愛かったでしょ!!」
「はいはい、可愛かったよ」
他愛のない話をしながら俺達はふと公園のベンチに腰を下ろした。けちゃは袋から買ったアイスを取って食べている。
「ぷりちゃんも食べる?」
「…ん」
たまには二人でゆるっと一日を過ごすのも、こうして小さな事で笑い合う時間があるのもいいなと思えた。こいつと一緒だと、いつも心の奥がじんわりと温かくなる。俺は小さくため息をつきながらけちゃの頭を撫でる。
「お前まじで俺の癒しやわ」
「んふふ、嬉しいこと言ってくれますねぷりちゃん」
「えぇー?そうですか?」
「…ぷりちゃん大好きだよ」
「うん、俺も」
夜の月明かりに照らされた二人は、ほんの少しだけ距離が縮まった。
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