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るき(サブ垢)
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ティアがミルちゃんのことを心配して、自分の症状よりまず他人を優先する優しさ、すごく伝わってきた……。一方で「思考が他人化する」って症状の描写がリアルで、先生とのカウンセリングで正気を保ってる感じが切なかった。最後の幻聴のセリフでぶった斬られるような終わり方、めっちゃ続き気になるわ。ティアの世界、もっと知りたい🔥
🌷先生とのカウンセリング
「だいぶ落ち着いたみたいだね、もうそろそろ家に戻ってもいいかな?」
児童精神科の先生とのカウンセリングの日。
ティアは、こうして入退院を繰り返していた。
「先生、ミルちゃんのことで気になることがあるんですけど、ミルちゃん、お母さんが疲れてしまったから入院させられたって言っていたんです」
ティアは仲良しのミルが夜泣いて言っていたことを先生に聞いた。
「いつもミルちゃんのことを気にかけてくれてありがとうティアさん、ミルちゃんのお母さん確かにちょっと疲れてしまって今回の入院はお母さんを休ませるためなんだ、でもきみがミルちゃんにあげたぬいぐるみで遊ぶようになってミルちゃんが落ち着いたなんてすごいね、ぬいぐるみとの遊び方も教えてあげたんだね」
児童精神科の先生は、ティアとミルがぬいぐるみで一緒に遊ぶのを微笑ましく見守っていた。
「わたしは誰かとお話をしていれば幻聴が聞こえないんです、わたしひとりではぬいぐるみとうまく遊べなくなったけど、ミルちゃんと一緒だから、お話できるんです、ミルちゃんのお母さん、大丈夫なんですか?」
ティアは、ミルが良くなって家に帰れればいいのにと思った。
「うん、休めば回復すると思うよ」
先生の言葉。
ティアは、どうしてティア達は普通に生きていけないのだろう?
家族に負担をかけるのだろう?と思った。
ティアもミルも、一時的な入院で家族を休ませるしかない。
「今日のカウンセリングでは、ティアさんは、自分のことよりミルちゃんのことを話してくれて優しいね、ありがとう、ミルちゃんは症状が出てしまうと感情のコントロールができなくて見境なく行動してしまってまわりも見えなくなるけど、お母さんのこともティアさんのことも本当は大好きなんだよ」
先生は、ティアのこともミルのことも優しく守ってくれる。
「他に何か話したいことはあるかい?」
先生が聞いた。
先生とのカウンセリングの時間
ミルとぬいぐるみを介して話す時間。
ティアの症状は思考の他人化であり、幻聴だから誰かと話すことで救われ、自分だけで考える時間は、恐怖でしかなかった。
「この前、家族で遊園地に行ったんですけど、ジェットコースターに乗って、すごく楽しかったんです」
ティアは思いついたことを話した。
「ティアさん、勇気があるなあ、ぼくはジェットコースター苦手なんだ、すごいね」
先生はそう言ってティアが得意なことをいつも褒めてくれる。
「そうなんですか?」ティアは先生の意外な一面も知った。
ティアの家族はティアが幻聴を行動で紛らわすことによって、ティアに楽しいことをさせてくれるようになっていた。
遊園地に動物園、家族旅行、映画、キャンプ。
ティアが楽しく、生き生きとしていれば幻聴に苦しめられないからだ。
勉強は、児童精神科の先生が温室のような環境で無理なく教えてくれた。
ティアの心は、この競争社会についていけない。
児童精神科の守られた環境でしかやっていけなかった。
ティアは勉強に疲れると空想して、それでも防げない幻聴ともつき合っていくしかなかった。
先生はティアの家族との楽しい思い出を笑顔で聞いてくれた。
「今日はここまでにしよう、いろいろ話してくれてありがとうティアさん」
「はい、ありがとうございました」
ティアは、先生の優しい、いつでもティアの話に耳を傾けて、話し合ってくれることでしか、ティアとして正気を保てない自分が不安だった。
どうして、ティアの思考は、ティアのものではなく、他人化した幻聴なのだろう?
病室に戻りながら考えた。
「あの児童精神科医に話したところで何も変わらない」
「黙っていろ」
幻聴の言葉。
ティアとして考えられない。