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小さく嗚咽を漏らして泣く彼。

慰めようと伸ばした俺の手は彼に届かないまま静かに下に降ろされた。



__ずっと、守れなかった。



ずっと守りたくて、でも守れなくて。

彼に植え付けられた「クズ」そんな言葉は重い鉛のようになって彼を引きずり落とそうとする。



__俺は、大人びていると言われていた。



小さな頃からずっと。

長男だった。長男だったから、周りの人はみんな守るべきだった。



__羨ましい。



そんな、黒く濁った感情が溢れ出そうになり、既で抑える。



💖「……ずっとっ、あの時のニキニキの言葉が忘れられない……、、っ」



そう言いながら、必死に涙を抑えるりぃちょくん。



__羨ましい。



どろ、とドス黒くまとわりつくそれ。



__やめて



💖「怖くて、怖くて、たまらなく、て……っ、、」



__やめて



❤️「っ……………………」



💖「……行きたいのに…っ、どこか、怖く、て……っ」



おかしいじゃないか、助けると言ったのは俺なのに。

一緒に支えると言ったのは俺なのに。



__これ以上、俺に、助けを



💖「……助けt」



❤️「うる、さい……」



💖「……………………へ、?」



❤️「うるっさい……っっ、!」



きょとん、とした顔でりぃちょくんが俺を見つめる。


………その目は、あの時のように恐怖を表していて

………………その原因は、間違いなく俺で



__止められない



❤️「りぃちょくんばっかり……」



❤️「……りぃちょくん、ばっかり、、!!」



❤️「いつだって、助けられて」



💖「キャ、メさ………………」



❤️「いいよね、可愛いから、いつだって誰かが支えてくれて」



❤️「……ひとりじゃ何も出来ないくせに」



💖「……や…………」



❤️「りぃちょくんなんか……」



💖「……っやめっ……!」



「大嫌い」

____________________


“……卒業、かぁ……”


“……早い?”


“まぁ、ね……w、、仲直りできなかったな……”


“……、ねぇ、”


“……?なに、?”


“卒業しても、ずっと傍にいるからね”


“……なにそれ、wかっこい、w”


“……………………、”


“…流石は長男、w”


“……っ、!、、”



悪意なく言ったその言葉に、彼の心が酷く傷つけられたのは、また別のお話。

____________________


【𝐏𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞】

💖りぃちょ

本名➝飯野莉都

キャメロンの親友。


❤️キャメロン

本名➝桐野論

りぃちょの親友。

____________________

____________________


このお話は今までと少し変わってお互いを妬み恨み嫌った上で乗り越える……みたいなお話しです。


𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 𝐟𝐨𝐫 𝐰𝐚𝐭𝐜𝐡𝐢𝐧𝐠.

騙し、騙され、儚い嘘を。

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感情の表し方がリアルだから心にくるものがある…

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