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とりあえず落ち着いたであろう結子さんは急に不満顔で「あのさぁ、なんで私のこと名前で呼ぶ?」と睨んできた。睨むといっても本気の睨みじゃなくて、強がっている感じの睨みだ。


それがまた、何だか可愛らしい。

先輩の威厳なんて微塵も感じられない。


「あー、だって、名前で呼ぶと顔真っ赤になるので。可愛いなーと思って。でしょ、結子さん」


「――!」


声にならない悲鳴をあげていた。もちろん顔を真赤にして。そんな姿が見られるのも貴重だ。だって仕事中の結子さんは決してそんな姿を見せない。笑顔で接客しながらもキビキビ動き、誰よりも頼りになる存在だからだ。


結子さんのことをもっと知りたいと思った。彼女は次にどんな表情を見せてくれるのだろうと興味が湧く。


「先輩をからかうんじゃないわよ」


「だって本当のことだし。あ、かき揚げひとくちください。鶏肉と交換しません?」


自分の土鍋に入っている鶏肉と椎茸を結子さんの丼に入れた。結子さんの丼に入っているふやけたかき揚げを少し箸ですくっていただく。


ポカンとした結子さんだったけど、だんだんと頬が染まっていく。そして……俺の勘違いでなければ、目をキラキラさせていた。何だろう、この反応は。喜んでいる……のか……?


「年越しデート設定ですよね?」


一応確認。俺だけデート設定だったら目も当てられないもんな。


「そうだったわね」


満面の笑みで頷かれ、ほっとした。

デート設定続行で問題ないらしい。

よしよし、いい感じだ。……と思ったところで何がいい感じなんだよと自分にツッコんだ。


もしかして、浮かれてるのかな、俺。

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