テラーノベル
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srhb
ご本人様とは関係ありません。
この国では、俺たちの居場所はない。
王である鹿。
それを捕食対象とする狼。
そんな俺らは迫害されていた。
街から離れた森にすみ、家を建てる。
4人で暮らしながら少しばかりの平和と幸福を感じていた。
「ねえ、雲雀。これあげる。」
「ん?お花のリング?」
「そう。雲雀に似合うかなって。」
恋人であるセラフが俺にリングをくれる。
プレゼントなんて珍しくって、喜んで受け取った。
「あら、可愛らしいものもってますね」
「アキラ‼」
部屋で作業をしていたアキラがリビングに戻ってきて、リングを見てそういう。
「たらいはどの指につけるんです?」
「え~どうしよ、」
「ここにして、」
セラフに示されたのは薬指。
「…一応聞きますが、なぜです?」
「え?この指ってリングフィンガーって言うんでしょ?リングをつけるための指じゃないの?」
「あー…。なる、ほど。」
何か微妙にアキラが気まずげだ。
どの指につけるかに意味なんてないだろうに。
「あれ、セラから指輪もらったん?」
外でいろいろしていた奏斗も戻ってきてそういう。
「ええやろ。」
「きれいだね。薬指につけるんだ。そこってラブフィンガーでしょ?アツアツだねぇ。」
ニヤニヤとからかうように言ってきた奏斗の言葉に思考停止する。
ラブフィンガー?さっきセラおはリングフィンガーと言ってなかったか。
「あとさ、そこって番になったらつける的なのもあるらしいよ。『ケッコンユビワ』っていうらしい」
「けっこん…?」
「まぁ、番うことですよ。セラ夫も知って手渡したのかと思ったらそうじゃなかったですしね。」
セラフの頬が赤くなっている。
多分俺も今同じような顔になっているだろう。
「ほんと、お似合いだよね。」
「ええ。」
奏斗とアキラが朗らかに笑っている。
ちょっと恥ずかしいが、まあいい。
「雲雀、」
「せらお?」
「俺と番になってくれる?」
「当たり前やろ?俺セラおのこと大好きやもん。」
「俺もあいしてる。」
リングを左手の薬指にはめてもらう。
鹿のやつらの文化なんて知らないが、幸せなものだと思う。
「え、番うってことはなんかするの?赤飯とか必要?」
「いや、豪華な食事作りましょうよ。」
「僕焼くぐらいしかできないけど。」
「まぁ…。」
やんややんやと騒ぎあう。
セラフと番、か。
むず痒いような、うれしいような、不思議な感覚だ。
「雲雀、好き。」
ちゅ、と唇にキスをされる。
「へ」
「ふふ、可愛い。」
顔が近づいてきて、夕日のような瞳にのまれる。
今度はお互いを確かめ合うような長いキスをして離れる。
「これからもよろしくね。」
いつか、死を分かつその時まで。
――後日、雲雀の首には噛み跡がついていたらしい。
コメント
1件
え〜〜!第1話からもう幸せオーラがすごくて胸がきゅんきゅんする😭💕💕 「リングフィンガー」と「ラブフィンガー」のすれ違いめっちゃ可愛いし、セラフからのプロポーズに雲雀が「当たり前やろ?」って即答するの尊すぎる…! 番になってから首に噛み跡がついてたっていう最後の一文、なんか大人な雰囲気でドキドキするね🥺💖 続き絶対読みたい!!
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