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1. はじめに — 問題の概要 —
このレポートでは、現代社会における情報の取り扱いに関わる倫理的課題としてテラーノベルの問題を取り上げる。
はじめに、問題の概要について整理しておく。問題の発端は、創作小説を投稿・閲覧することのできる「テラーノベル」というアプリにおいて、ユーザーの3/4が小中高生であるにもかかわらず成人向けの内容が規制なく公開されていたり、ユーザーによるサムネイル画像等での無断転載が横行していたりする、という問題がTwitter上で提起されたことであった。この問題提起以降、拡散や通報が行われ、最終的にテラーノベルはアプリ自体に17歳以上の使用制限をつけるに至ったが、現在も多くのユーザーがテラーノベルを利用しており、無断転載や内容の問題(成人向けの内容だけでなく、リストカットの画像を掲載しているなどの問題も新たに生まれている)は依然として解決していない。アプリの年齢制限に関しても、スマートフォン上の簡単な操作で制限を越えることが可能であるため、17歳以下のユーザーも依然としてテラーノベルを利用していると考えられる。炎上の収束後も、テラーノベルユーザーのTwitterやpixivといった他プラットフォームへの移行に際する摩擦(※1)や、テラーノベル運営側の対応の杜撰さなど、様々な問題が重なり状況は複雑化するばかりであるが、現在インターネット上でこの問題を取り上げる人はごく少数であり、テラーノベルの問題はうやむやになったまま放置されようとしている。また、テラーノベルで創作活動を行なっている子どもたちに対する、大人たちの一部による不適切な形での子どもへの攻撃の問題(※2)も存在する。
今回レポートの執筆にあたり、筆者自身でもテラーノベルをインストールするとともに、AppStoreに寄せられたレビューやTwitterでのテラーノベルに関する言及を洗い出す作業を行った。そこから見えてきたのは、ほとんど無法地帯となっているアプリの実情や、いたちごっこのように後手に回るほかない対応の現状であった。
アプリを開いてみると、画面に並ぶサムネイルの約半数が、版権のある漫画やアニメのキャプチャを転載したものであることが分かる。内容についても、成人向けの作品やいわゆるnmmn(現実世界に存在する人を対象とした二次創作ジャンル)の作品が、注意書きや制限なしに閲覧可能になっている(※3)。
次に、無断転載が実際にどのような問題をもたらしているかについても整理する。無断転載は主に三パターンに分類できる。一つ目は漫画やアニメといった版元からを直接キャプチャーして転用するもの、二つ目はTwitterやpixivなどの他媒体において制作者が投稿したイラストを保存して転用するもの、三つ目は検索サイトなどで見つけたイラストを誰が描いたものなのか・転用して良いのかなど調べないまま保存して転用するものである。このうちテラーノベルの無断転載において最も問題視されているのは三つ目のパターンである。現在、テラーノベルに投稿された作品はgoogleなどでの検索結果としてアプリの外側からでも見つけられるようになっており、その際に、作品のサムネイルに使用された画像も画像検索の結果として表示される。そのため、一度テラーノベルで無断転載が行われると、無断転載された画像が制作者の意図しない形で他者の目に晒されることになり、無断転載のループを引き起こしているとも考えられる。(下の図を参照)
このような状態は、より広がりを持って自分の作品を他者に届けることができるというポジティブなものとして受け取られる場合もあるが、特に成人向けの内容を含むようなイラストや二次創作・nmmnの作品である場合、制作者側が作品の公開範囲に注意を払って創作活動をしていることが多く、無断転載によって作品の公開範囲がコントロールできなくなっている状況を危険視する声は大きい。閉じられたコミュニティの中で楽しむことによって版元から創作活動を許容されているようなジャンルにとっては、テラーノベルにおける無断転載は創作活動のあり方を揺るがす問題でもあり、昨年起こった炎上の際もこの点が指摘されていた。とはいえ、ユーザーの大きな入り口となっているであろうことを考えると、投稿された作品を検索結果に表示されないようにするといった解決策は現実的では無いだろう。
ここまで挙げたテラーノベルの問題を法律の観点から考えると、主に著作権法の侵害として捉えることができるだろう。しかしこの問題の責任は、プロバイダ責任制限法にあるように、あくまでもテラーノベルを利用する個々人に責任が問われるものであるため、その温床となっているプラットフォームの運営企業には責任を問うことができない。それゆえに、テラーノベルの問題はいわゆる「2ちゃんねる問題」と似た構造の問題となっているが、そのユーザーの多くが未成年者であり、著作権法や青少年保護育成条例といった法律に対する知識が十分にないことが問題を複雑にしている(※4)。
また、公式的な記録として残っている運営側の対応は時系列順に以下のようになっている。対応は基本的に無断転載が行われた後の対処に関するものが多く、抜本的な解決には至っていない。運営側も営利企業であるため、ユーザー数、特にインディーズ作家(※5)の数を減らすような大幅な規制を行うことは難しいと考える。
2. オンラインコミュニティと倫理
次に、テラーノベルの問題を考えていくにあたり、創作プラットフォームというオンラインコミュニティにおける倫理的問題をどのように捉えることができるのか、社会学分野の文献や先行研究を参照しながら論じたい。
テラーノベルは、ユーザーが自らの表現を発信する場である以上に、ユーザー同士の交流やつながりを提供する場であるゆえに、広義のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の一種として捉えることができる。では、このようなSNS上の秩序はどのように形成されているのかについて、GREE(※6)を対象として、ソーシャルキャピタル理論のSNSへの適用を論じた生貝(2006)の記述を以下に引用する。
「ユーザー同士の継続的な相互リンク関係を中心として構成されるSNSのネットワークは、SNS上にソーシャルキャピタルが形成されることを促進する大きな要因となっていると考えられる。どのような行為や発言や活動、コミュニケーションを行う場合においても、継続性を前提としたユーザーとの関係、あるいはそのような相手に「見られている」という感覚が、 SNS上でのフレームや不適切な行為を抑制していることが見てとれる。」
生貝は、継続的なリンク関係が前提となることによって、SNS上で交流を持つユーザー同士が互いへのまなざしを内面化し、コミュニティ内の自浄作用を機能させていると指摘する。テラーノベルの場合においても、フォロー機能や作品へのコメント機能があるだけでなく、自己紹介や雑談といった小説の枠を越えた形で投稿フォーマットが利用されているといった点で、顕著にユーザー間の相互リンク関係が築かれているといえるだろう。そうであるとするならば、テラーノベルもGREEと同様に自律的な秩序をコミュニティ内部で形成することは不可能ではないと言えるだろう。
テラーノベルの抱える問題について考えることは、同時に子どもたちの表現や交流をどのように保護するべきかを論じることでもある。子どもたちが創作をする場所や、同じ趣味を持った他者と繋がることのできる場所を奪うようなかたちでの解決策の提案は望ましくない。また、ルールを知らない学んでいない状態の子どもたちが不当な攻撃に曝されるべきではないとも考える。なぜならば、現在の創作コミュニティを形成する大人たちも、どこかの段階でカルチャーやマナーに対してむき出しの状態で創作コミュニティに触れ、それらを見て、あるいは教えられてコミュニティの成員となったプロセスが存在したはずであるからだ。テラーノベルで創作活動を行なってきた子どもたちは、偶然、カルチャーやマナーが形成されていない段階のコミュニティを与えられ、その中で子どもたちながらにカルチャーやマナーを醸成し、それに従って活動してきた。そしてこの一連の問題は、それらがより大きな社会における法やマナーと矛盾するがゆえに起こったものである。勿論、コミュニティを制御する役割としてテラーノベルの運営が十分な機能を果たしていないという批判は可能であるが、それ以上に、これから子どもたちがコミュニティのルールやマナーといったものを自ら考え習得していくプロセスに意味があると筆者は考える。
では、現在のテラーノベルのユーザーは、無断転載やコミュニティの現状に関してどのような意見を持っているのだろうか。上に示したAppStoreのレビューからも分かるように、未成年者のユーザーの中でも、現状について不満を持っている層が少なくとも存在することは確かである。しかし、運営への報告や要望として問題意識を届けたとして、現状以上の大きな改善は見込めない。生貝(2006)が描写したGREEのように、ユーザー同士のまなざしによる違反行為の抑制を、トラブル対応システムによって補完していく形での自浄作用を形成することができれば、問題は自然と解決していくはずである。
また、ユーザー間の自浄作用や自治意識によって無断転載などの問題が減っていくことは、テラーノベル運営側にとってもメリットが多い。ユーザー間で自治の文化が醸成されることは、創作プラットフォームとしての質を高めることにつながり、企業としての社会的責任の側面だけでなく、新たなユーザー層の獲得や、無断転載の横行を問題視してアプリの利用をやめた元ユーザーの復帰も期待できる。さらに、サイトパトロールや通報への対応といった監視コストを削減することが可能である。 ゆえにこのレポートでは、テラーノベル内の自浄作用や自治意識を形成することで現在抱える課題を解決しようとする方針で、解決策の検討を進めていくこととする。
3. 自浄作用の実情調査
「テラーノベル」アプリ内の自浄作用や自治意識の現状を探るためのサンプルとして、ユーザー名に「無断転載」を含むアカウントを検索し、アカウントを類型化した上で、タイプごとの平均フォロワー数を調査した(※7)。結果は以下の表の通りである。
ユーザー名に「無断転載」を含むアカウントの多くはテラーノベルでの創作活動を行なっていないアカウント(通報のみをアカウントの運用目的としている)であり、フォロワー数は数人に留まっているものがほとんどである。それ以外は3つのパターンに分けられた。ひとつは、 「#テラーを変えたい」「#テラーを改善しよう」といったタグを使用し、著作権のルールや創作のマナーなどに関して投稿をしている啓蒙目的のアカウントである。このタイプのアカウントは1つ確認できたが、フォロワー数は50程度に留まる。ユーザー名に「無断転載」を含まないアカウントでも、このようなタイプのアカウントはいくつか確認できた。もうひとつは、テラーノベル上で活発に創作活動を行なっており、前者のような無断転載や著作権に関する直接的な内容は投稿しないものの、プロフィール欄に「無断転載&許可のない二次創作をお描きになっているフォロワー様は確認次第ブロックさせていただきます。」といった記述があるタイプのアカウントである。このような創作の傍ら注意喚起を行うアカウントは2つ確認できた。そのどちらもフォロワー数が250人を超えており、ユーザー名に「無断転載」を含むアカウントの中では最も多くのユーザーに影響を与える存在であると言える。このようなアカウントのフォロー欄やフォロワー欄を調べると、無断転載に対する自治的な意識を持ったコミュニティがテラーノベルの中に自発的に生まれていることが確認できる。その他に分類したアカウントは、ネタとして「無断転載」をユーザー名に含めていたり、「無断転載コメやめろ」といった文言をユーザー名に加えていたりするアカウントである。
この調査から明らかになったことが2点ある。ひとつは、数百万人というユーザーが参加するコミュニティであるにも関わらず、無断転載をはじめとした権利侵害防止に関する発信を行なっているユーザーはあまりにも少ないという点である。テラーノベル内の自浄作用や自治意識の形成を目指すのであれば、そもそも無断転載は権利侵害の法的問題であるとして認識するまなざしを、コミュニティに所属するユーザーに共有されるものとして育む、というアプローチが必要だ。もうひとつは、テラーノベルの外からきた者が通報や注意喚起を行うよりも、これまでテラーノベルのカルチャーの醸成を担ってきた、活発に創作や交流を行うユーザーたちが、無断転載をはじめとした問題を問題としてまなざす視線を互いに向けることこそが、テラーノベル内の自浄作用に大きく影響を与えるのではないか、という点である。
4. 解決策の提案
最後に、ここまでの考察を通じて得られた知見をもとに解決策を提案したい。この問題において何よりも重要なのは、テラーノベルはコミュニティであり、創作プラットフォームという人々が集まる場であるという点だ。ユーザーたちは相互作用を通じて小さな社会を形成する。テラーノベルという小さな社会において育まれたカルチャーやアイデンティティは、再帰的にユーザーの行動に影響を与える。それゆえ、テラーノベル内で自浄作用や自治のカルチャーを形成しようとするならば、社会の外にいた大人の介入よりも、社会の中で関わりを持つユーザー同士のまなざしや行為が意味を持つことは明らかであろう。そのように考えるならば、監視や通報によって無断転載に対処していくようなシステムの強化ではなく、創作活動や他ユーザーとの交流を活発に行うユーザー層による「無断転載は許さない」という意思の表明や、それに伴うブロックやアンフォローといった行動がカルチャーとして根付くことこそが、根本的解決につながるのではないかと考える。
解決策として、テラーノベル運営の立場から自浄作用や自治のカルチャーの形成を促す具体的な方法を3点提案する。
①公式作家から権利侵害防止に関する発信を行う
現在は、外部の介入をきっかけに無断転載等の問題を認識し始めた、あるいは以前から創作マナーやルールを守って創作を行なってきた、一部のユーザーのみが権利侵害に関して意識的に活動を行なっている段階にあると考える。創作マナー・ルールを守っているユーザー内でも、積極的に発信を行うユーザーはごく僅かであり、ゆえに数百万人を抱えるテラーノベルというコミュニティでは十分な訴求力を持たない。そこで、数多くいるユーザーの中でも大きな影響力を持つテラーノベルの公式作家(※5)から権利侵害防止に関する発信を行うことにより、多くのユーザーに無断転載をはじめとする創作に関するルールについて認識してもらう端緒となるのではないかと考える。
②投稿時やプロフィール画像設定時の注意喚起のポップアップ表示
現在のアプリの設計では、投稿のサムネイルをアップロードする際には「画像のアップロードをする場合、許可のない漫画・芸能人・第三者のイラスト等の利用に注意してください」というポップアップが表示され、「OK」のボタンを押すことで、画像ライブラリにアクセスできるような仕組みになっている(下の画像を参照)。一方で、プロフィールのアイコン画像やカバー画像の編集画面ではそのような警告ポップアップの表示は行われない。そもそも、現在のポップアップが有効性を持っているのであれば、人気ランキングに並ぶ作品のサムネイルの半数が漫画やゲームの画像をそのまま転載したものにはなっていないだろう。問題の原因は主に2点あると考えられる。ひとつは警告ポップアップの文面が抽象的な表現であり、問題の深刻さや具体的な注意点が伝わらないという点である。例えば、「許可のない漫画・芸能人・第三者のイラスト等画像の利用は著作権侵害にあたる可能性があります」といった文言と「確認しました」というボタンにするなど、ポップアップ画面自体に改善の余地があるだろう。また、ポップアップ画面から既存のガイドラインや啓蒙ページにそのまま移動できるような動線設計になっていないという点も改善の余地があるだろう。この2点の改善に加えて、投稿のサムネイル画像だけでなく、アカウントのプロフィール画像やカバー画像の編集時にも同様の警告ポップアップを表示するようなアーキテクチャを設計するべきだと考える。
③このレポートをテラーノベルに投稿する
ここまで、テラーノベルの問題について幾つかの視点から整理と分析を行い解決策を考えてきた。巨大なコミュニティであるテラーノベルにおいては、無断転載などの問題について訴えるひとつひとつの声に大きな影響力はないかもしれない。しかし、そこに問題を訴える声が存在すること、それが他者によって読まれることには意味があると考える。そこで、このレポートをひとつの授業の課題として閉じておくのではなく、調査の結果として開くべきではないかと考えた。このレポートを読んでもらい、テラーノベルのユーザーにこの問題について少しでも考えるきっかけを持ってもらうこと、コメントなどで新たな視点やこのレポートの問題点を指摘して貰うことなど、レポートを開くことによってなんらかの相互作用が生まれることを願って、ここに投稿する。
5. 注釈
※1:2022年の夏に起こったテラーノベルに関するTwitter上での一連の騒動を経て、ユーザーの一部はテラーノベルを離れ、Pixivなどの既存創作プラットフォームに移行したとみられる。その際に、タグの使用方法や著作権意識、小説投稿のフォーマットで雑談や自己紹介を行うなどの、テラーノベル内でのカルチャーを持ち込むような行為が多々見られ、「テラーキッズ」や「テラー移民」といった言葉で問題視された。
※2:主にTwitter上でテラーノベルに関する話題が盛り上がったテ2022年の夏から秋にかけて、テラーノベルで創作活動を行なっている子どもや、テラーノベルから移動してきた子どもたちに対する、PixivやTwitterの既存ユーザー、つまりは元々創作を行なっている大人たちの一部による不適切な形での攻撃が散見された。具体的には、pixiv上に投稿された作品に「#テラーに帰れ」「#通報しました」といった文言でタグやコメント欄を無差別に荒らすような行為や、Twitter上で彼ら彼女らの文体や自己紹介を揶揄する目的で真似するような行為が見受けられた。現在このような問題は沈静化しているものの、テラーノベルにおける無断転載の通報活動を行なっている人々の中には、過剰な批判の言葉が見られることがあるのは確かである。
※3:テラーノベルは2022/8/3の声明で、性的表現・暴力的表現を含む投稿コンテンツのレーティング設定機能を追加し、ゾーニング対応を開始したことを発表している。また、レーティングが正しく設定されていないコンテンツについては、24時間体制のサイトパ゚トロールで把握の上対応を行なっている。アプリ上の設計としては、投稿者は「センシティブな内容を含む」か否かを自身で判断し投稿時に選択することができる。一方読者は、センシティブな内容を含む作品をホームや検索欄に表示するか否かを設定することができる。しかし実態としては、性的表現・暴力的表現な表現を含むサムネイルや内容であってもセンシティブ設定がなされていない作品がランキング上に複数見られるなど、ゾーニングの不十分さが目立つ。さらに、作品に紐付けられるタグの使用基準やnmmn作品の是非などに関しては運営は対応を行なっていない。
※4:株式会社テラーノベルは、アプリケーションサービスプロバイダであり、2ちゃんねるにおけるサービス提供者と同じ立ち位置にある。これらのプラットフォーム上で起こった誹謗中傷などの権利侵害に関して、プロバイダ等が負う損害賠償責任の範囲や、被害者が発信者(加害者)を特定するために利用できる手続きなどを定めた法律が「プロバイダ責任制限法」である。
※5:テラーノベルには、運営会社と契約して作品を書く公式作家と、自由に自分で創作して作品を書くインディーズ作家の2種類の作家が作品を投稿している。
※6:生貝はGREEの特色について、有名大学卒業者など比較的高学歴なユーザー率が高く、オンラインコミュニティが抱えるフレームや違法行為といったトラブル類が少ないことを挙げている。
※7:調査は2023/6/8時点のテラーノベルアプリ上で行なった。調査対象は、アプリ内の検索タブを使用し、作家名で「無断転載」を検索した際に表示された全70アカウントである。類型化に際しては、各アカウントのアカウント名・プロフィールテキスト・投稿内容を確認し、推測される運用目的に基づいて分類を行なった。
6. レファレンス
<Webサイト>
ytrebilno(2022/8/20) 「テラーノベル(Teller Novel) 無断転載 炎上問題 (2022⁄07)/まとめのまとめ」『togetter』(https://togetter.com/li/1933182), 最終閲覧:2023/6/8
著者不明(2022/8/10) 「「テラーノベル」小中学生ユーザーがpixivに移動、自己紹介や雑談、無断転載などの違反行為も」『にじめん』(https://nijimen.net/topics/328810), 最終閲覧:2023/6/8
古川大貴(2022/7/19) 「「小中学生による無断転載の温床に」小説投稿サービス「テラーノベル」が炎上 運営は謝罪し対処へ」『IT media NEWS』(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2207/19/news119.html), 最終閲覧:20236⁄8
契約ウォッチ編集部(2023/1/23)「プロバイダ責任制限法とは?発信者情報開示請求の概要・事例・最新の改正内容などを分かりやすく解説!」 『KEIYAKU-WATCH』(https://keiyaku-watch.jp/media/hourei/provider-sekininseigenhou/), 最終閲覧:2023/6/8
総務省, プットフォームサービスに関する研究会「誹中傷等対策に向けたLINEの取組み」(https://www.soumu.go.jp/main_content/000734932.pdf), 最終閲覧:2023/6/8
総務省,「インターネット上の違法・有害情報に対する対応(プロバイダ責任制限法)」 (https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/ihoyugai.html), 最終閲覧:2023/6/8
<テラーノベル公式声明>
テラーノベル公式サイト「NEWS」(https://teller.jp/corp/news)より
2022/7/18, 「テラーノベルの運営体制に関するご説明」(https://teller.jp/corp/news/ffb74f9a719447eb9a9b0529befa9477-3), 最終閲覧(2023/6/8)
2022/8/3, 「お詫びと今後の対応について」 (https://teller.jp/corp/news/20220803), 最終閲覧(2023/6/8)
2023/4/28, 「プラットフォームの安全対策に関する現状」(https://teller.jp/corp/news/20230428), 最終閲覧(2023/6/8)
<論文>
生貝直人, 島田敏宏. (2006).「インターネット上の秩序におけるSNSの特異性 (科学社会学)」『年次学術大会講演要旨集』21. pp.1139-1142.
森岡武史. (2007). 「インターネットの匿名性によるDeindividuationとオンライン・コミュニティの秩序」『日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第22回全国大会』pp.138-141. 日本社会情報学会.
<画像>
この投稿において使用した画像は全て投稿者自身で作成した。