青色の記憶

長期休暇から復活した俺はいつもと変わらず業務を全うしていた

最近ではぺいんも起きてくるようになって警察は…いや

警察だけじゃないな

ギャングたちも活気付いている

そんな中屋上で空に手を伸ばす俺がいた

らだお　あいつらいまどうしてるかな…

ガチャリ

屋上のドアが開きぺいんが俺の元へ駆け寄ってくる

ぺいん　らだお〜っ！！！！

いつもと同じように爆音声量だなとか思いつつ俺は返事をする

らだお　どうしたぁ〜？

ぺいん　なんか黄昏てたの見えたから俺も黄昏に来た

らだお　意味わからんw

ぺいん　そんなこと言うなってぇー

ぺいんは俺の横に座って鼻歌を歌っている

ぺいん　ふふふ…ふーん♪

この曲……聞いたことあるな

曲名は確かひまわりの約束だっけ？

ぺいん　どうして〜

ぺいん　君が泣くの〜

ぺいん　まだ僕も泣いていないのに

ぺいん　自分より

ぺいん　悲しいから？

ぺいん　辛いのがどっちかわからくなるよ

ぺいん　ガラクタだったはーずの

ぺいん　今日が〜

ぺいん　2人なら宝物〜

ぺいん　になる〜♪

らだお&ぺいん　側にいたいよ〜

俺が一緒に歌い出すとぺいんは驚いたように俺をみてきた

だけどすぐに俺に合わせて歌い始めてくれた

らだお&ぺいん　君の為に出来ることが

らだお&ぺいん　僕にあるかーな

ぺいん　いつも君に

らだお　ずーっと君に〜

らだお&ぺいん　笑っていて欲しくて〜

らだお&ぺいん　ひまわりのような〜

らだお&ぺいん　まっすぐなその

らだお&ぺいん　優しさを〜

らだお&ぺいん　温もりを全部〜

らだお&ぺいん　これからは僕も

らだお&ぺいん　届けていきたい

らだお&ぺいん　ここにある幸せに

らだお&ぺいん　気づいたから〜

懐かしい

久々にみんなに会いたいな

いつの間にか俺は寂しがり屋になっていたようだった

観測者達からも心無きって言われてるのにな

俺はつい言ってしまった

らだお　ねぇぺんちゃん？

ぺいん　なに？

らだお　子供達いま何してるかな

ぺいん　…

らだお　…

暫くの沈黙の後ぺいんは立ち上がって言った

ぺいん　元気にやってんじゃない？

その笑顔は俺を明るく照らしてくれた

らだお　そうだね

ぺいん　お前さぁほんと反応うっすいよなぁー？

らだお　そんなことないと思うけどなぁ…

ぺいん　まぁでも辛くなったら言えよな

ぺいん　”らっだぁ“

らだお　それ魂の名前だよ

ぺいん　あっ…やべ……

らだお　まぁいいけどじゃあ俺からも…

らだお　ありがとね

らだお　“ぺいんと“

俺をみてニコっと笑った彼は元気に返事を返してくれた

ぺいん　あぁ！

らだお　じゃあ黄昏てないで仕事に戻りますかぁ

俺はゆっくりと立ち上がり屋上のドアへ向かう

俺の後をぺいんがついてくる

？　ぱぱ！

一瞬声が聞こえた気がして振り返る

そこには子供達がいた

俺にはそう見えた

ぺいん　どうした？

ぺいんは俺を見る

きっとこれは俺の幻覚なんだろう

でも

また会えた

俺は誰にも届かない声で言った

らだお　元気でね

らだお　俺の子供達

ぺいんが振り返ったり俺を見たりを繰り返している

ぺいん　らだお？

不安そうな声で俺の名前を呼ぶ

俺はぺいんの肩を持って歩いた

らだお　いこっかぺんちゃん

俺たちの記憶へ