死体埋め りちょにきりちょ(左右要素ほぼなし)
みじかいです
枕元で鳴るバイブ音。
それによって起こされた。
なんて目覚めの悪い朝だろう。
「ぁ…にきにき?」
「ん…なに、」
相当怯えているりぃちょの声。
これは何かをしたんだろう…
寝起きでもわかる。
「あ…の、おれがもし、人殺した…って言ったらどうする…?」
「は?」
衝撃的な一言。
よく聞くとLINEの通話音声からは田舎としか思えないフクロウの声、ウグイスの声。
彼は今、山にいるのだろう。
そして、人を殺した。
「別に…怒りはしねえけど…、隠すなら、ちゃんと全部隠せよ」
「あの…埋めるの、てつだってほし…」
掻き消される声。
焦りがこちらにも伝わってきた。
なんて馬鹿なヤツ。
「ん、分かった…すぐ行くから、場所教えて」
「わかった、うん」
山に着いた。
当然タクシーもバスも無くて歩いて来た。
「あ、にきにき、こっち…!匂い、ヤバいかも」
「わかった…」
「う、わ…ほんとだ…、」
小さい穴にある、遺体。
腐敗臭が広がる。
それはもう、吐き気がしそうな程。
「ごめん…自首した方が、いいよね?」
「お前がりぃちょじゃなかったら…すぐ自首しろって言ってたかな」
「な…、どういう意味…?」
「はぁ?お前とずっと一緒がいいから言ったんだよ…察しだけは無駄に上手いくせに。」
「ほら…チンたら話してたら人来るぞ。」
「…うん。」
その辺に捨てられていた錆びた重いスコップを持って必死に穴を作る。
人が来たら、2人共、終わってしまう。
鶯もフクロウも寝た時間で、物静か。
強いて言うなら、2人の荒い息が聞こえる。
「っは…、これで、どうかな…?」
「…入れてみよ。」
「ん…わかった」
何があって、殺したか分かんないけど。
こいつは無差別に人を殺さないって知ってる。
意外と、こいつもしっかりしてるから
こうするしか、なかったんだろう
「重…、お前これ1人で持ってたのかよ」
「引きずり回してただけだよ」
「そ…」
「意外とぴったりじゃん…穴も深いし」
「これで埋めれば…いける?」
「うん、いける。でも…先が見えなすぎる…」
りぃちょもかなり怖くなってきてるのだろう。
俺も、冷や汗が止まらない。
スコップの扱いも少し上手くなった。
バレなきゃ、いいな。
色んな感情がごちゃごちゃしてる。
今はただ、コイツを守りたい。
「は…、埋まった?」
「うん…かなり埋まった。このままやり続けても不自然にモコっとしててバレるし…これでいいよ」
「にきにき…ごめん、ありがとう…」
「…いいよ、ただ皆と話す時はその怯えた声直しとけよ」
「うん…、わかった」
「一緒に帰ろーぜ…俺も、怖いし。」
「うん…」
りぃちょは最後まで怯えていた、というか申し訳なさそうにしていた。
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