テラーノベル
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※流血・嘔吐表現注意
「なに?これ」
Deleterは貴方が差し出すシュークリームを疑うように見つめる。
「俺甘いもの苦手なんだけど…」
貴方は「いいからいいから」、と彼にシュークリームを持たせる。
「仕方ないな…」
Deleterは1口食べると、少し目を輝かせた。
「うま…」
それから何回かシュークリームに口をつけて、ゆっくりと飲み込む。
あなたは「おいしい?」と聞いた。
「おいしい」
あなたはもう一度「おいしい?」と聞いた。確認するように。
「おいしいってば」
あなたは最後にもう一度だけ聞いた。「おいしい?」
「だから…__」
グサッ、と何かが肉に食い込む音がした。
「……は、なにこれ」
Deleterは口の中から出てきたものを見る。
カミソリの刃。
彼の口から血が垂れる。
「痛い、痛い痛い…」
すぐに顔面蒼白になると、口元を抑えて泣き崩れる。
シュークリームは床に落ち、形を崩して少し血が滲んでいた。
貴方はそんなシュークリームをぐちゃぐちゃに踏み潰して彼に抱きつく。
甘いけど鉄臭い香りに頭が痛くなる。でも気にしない。
「お゛ぇっ…ぐぷ…」
嘔吐物が服にかかって汚れても、気にしない。
ずっと欲しかったものがやっと手に入った。
でも、抵抗する手足も、助けを呼ぶ口もいらないよね。
貴方は「ちょっと痛いけど、我慢してね」と言って彼の両頬を掴む。
「ひぁ…は…」
そして針を取りだして彼の口を縫っていく。
ぶちぶちと刺される唇と涙でぐちゃぐちゃになる彼の顔。
そんな彼に優しく口付けをする。
「永遠に一緒だよ、Deleter」
血だらけになっても、ずっと。
コメント
3件
最初の嘔吐表現注意でテンション上がって読んでみたら大当たりだった
ごめんねでれたーくゆ😍君が可愛すぎるのが悪いんだ私悪くないよ