kz「あ〜〜…あちぃ…」今日は7月の初めにも関わらず、
気温が30℃を超える猛暑日となっていた。
─ブォーー
モブ1「でさ〜─w」
モブ2「えそれな〜?w」
kz「…あっつ」
いいなー、あいつら。
俺も扇風機持っていけばよかった…
──ガララララ
kn「おはよーございまーす」
kz「あ、かなえーおはよー」
kn「!おっはよー!って、ここあつすぎん?」
kz「まじそれ、ガチ死にそう~」
──カチカチッ─ブォーー
kn「はい、扇風機」
kz「お前…神やん…」
kn「僕も暑いから、一緒に使おーねw」
kz「だなw」
・
・
・
───ガララララ
先生「はーい、お前ら席に着けー」
生徒「はーい」
先生「お前らHR中は扇風機切れよー」
生徒「えーー」
kz「はぁ?…まじかよ…」
kn「じゃあエアコンもっと下げてよー」
先生「じゃあ今日の連絡するぞー」
・
・
・
kz「あっつい…」
なんか、あつすぎて
意識が朦朧としてきた…
喉も乾いてきたし…
あれ、俺って今日いつ水飲んだっけ─
──バタッ
kn「もーくずは、寝ちゃだめだよ」
──ユサユサ
…
すっごい汗の量…
kn「ねぇ、くずは?……ねぇ大丈夫?」
…
熱中症?
kn「…先生!葛葉が……熱中症かも、しれません…!」
先生「ほ、本当か!…ちょっと人呼んでくる」
kn「…僕が保健室まで運びます!」
先生「そんな…1人で持てるか?」
kn「はい、そんなことより、早く行かないと!」
先生「おう、頼んだぞ、!俺は一旦保健室に連絡するな」
・
・
・
「…じょ…ぶ…だか…ね、…くず…」
「もうすぐ…から……ずは…」
声が…聞こえる…
(パチッパチッ)
kz「…」
…知らない天井…ではないな、多分保健室だな…
俺なんで寝てんだ…?
kn「葛葉!!よかった、生きてて、」
kz「…〰…ァ…」
あれ、声が出ねぇ…
「くずは、喋んなくていいよ、!」
kz「…?」
kn「あのね、朝のHRでね、葛葉。熱中症で倒れてたんだよ」
kz「…!?」
まじか、なんか喉乾いてると思ったら…
kn「もし飲めたらでいいけどさ、ポカリ飲んでね」
kz「ン゛…」
kn「あ、薬は飲もーね」
kz「ャ…ヤデス…」
kn「だめー、飲んでくださいー」
kz「ハァ…」
kn「葛葉めっちゃ薬嫌いだよねw」
kz「ん゛…好きなやつ、いないだろ…」
kn「そーねw」
kn「葛葉お口あーんできる?」
kz「はぁ?……いい、自分で飲むし」
kn「そ、無理しないでね」
kz「うん…」
クスリ(──パチッ)
kn「はい、お水」
kz「ん…」
(──キュルキュルキュル)
─ゴクッ…タラー
kz「…ぁ…」
kn「あらら……こぼしちゃったね」
kz「……」
kn(フキフキ)
kn「…葛葉やっぱ熱あるね」
kz「ぅん、頭痛い」
kn「ちょっと脱ぐ?」
──プチップチ
kz「ゃ…ここで、脱ぐの?」
kn「だって汗かいとるやん」
kz「……ん」
───プチ…プチ
kn(フキフキ)
kz「…汗、匂いする…?」
kn「ぜーんぜん笑、いい匂いだよ」
──フキフキ
kz「ん……ちょっ、と…くすぐ…ッ」
kn「あとちょっとだから、我慢してね」
kz「んん゛…ぁッ……も、いぃ…デス…」
kn「なにその反応…えっち…」
kz「もぅ…こっちは、病人だっつの…」
kn「ごめんごめん笑」(──ナデナデ)
kz「…/」
kn「葛葉、顔赤いね」
kz「…熱ある…だけ…」
kn「…ほんと?」
kz「…」
(─ピタッ)
kn「…」
kz「ほ、…ほら…」
kn「すっご…どんどん赤くなるやん」
kz「…うっさぃ…」
kn「僕のこと好きすぎでしょ」
kz「…別に」
kn「隠す気ないじゃん」
kz「…」
kn「ねぇ、熱中症ってゆっくり言ってみてよ」
kz「…言わねーよ」
kn「…けち」
kz「お前が言ってみなよ」
kn「僕?…笑…いいよ」
「ねぇ、ちゅーしよ?」
触れるだけの口付けは
俺の頭をどうにかさせるのかもしれない。
この熱も、しんどいのも、多分全部
熱中症のせい。
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