テラーノベル
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※捏造と妄想まみれです
ネタバレはない……と思いますが
自衛お願いします
………………
…………
……
朝、パチリと目を覚ます。……体がだるい。
まあそれはいつもの事なので適当に起きあがって洗面所に向かい、鏡に映る自分をふと見るとぎょっとした。いつになく顔色が悪く、 さながらゾンビの様だったからだ。
うわっ…と声を出してしまうのも無理はないくらいの自分の姿をバシャバシャと水で洗い流し、身支度を済ませ部屋を出る。
***
《食堂》
朝の食堂には沢山の生徒が集まるものだ。
特に今日は、花村が料理を作りながら料理に怪しい液体を入れていたり、東条が光の速さで料理を運んでいたりいつにも増して慌ただしい雰囲気である。
希望ヶ峰学園の生徒達が集まり和やかに食事をする中、明らかに場違いレベルで騒がしいグループがあった。最原と王馬と百田だ。
「おっはよー! ここ来るまでに自称高校生(笑)訴訟ロボと戦ってたらお腹減っちゃった。最原ちゃーんそこのジュース取ってー」
「え? ああ……この炭酸ジュース?」
「なんで一回言ったのに分かんないかな?
もしかして最原ちゃんはオレの話を全然聞いてなかったの……?酷いよぉぉ!ヴェアアアァ アァン!!」
「ちょっと!こんな人が集まるところで騒ぐなよ!」
「終一の言うとおりだぜ王馬。ちったあ人の迷惑考えやがれ!」
「えー? それ百田ちゃんだけには言われたくないよねー」
「ああ!?何だと!?」
このように百田と王馬が会う度にケンカをするので、間に挟まる最原は諦めの表情をしている。最原を助ける救世主のように東条が食事を運んできてくれたが、ケンカは終息する気配がない。
そんな光景を眺めているのはつい先ほど食堂に入ってきた、夜長、茶柱、夢野の3人組だ。
「あれー? 小吉と解斗がまたケンカしてるねー?」
「ハァ、これだから男死は……野蛮な所は相変わらずですね! 夢野さんもそう思いませんか!?」
「………」
「……?夢野さん? どうかされましたか?」
「んあ、何でもない…… それよりウチは腹が減った。さっさとテーブルに行くぞ」
「はいっ!!」
***
「今日はイタリアン風のメニューよ。何か欲しいものがあったら遠慮なく言ってね」
「ありがとう東条さん、早速いただくよ」
「今日も美味そうだな! よし、頂きます!」
……うん、やっぱり美味しいな。流石超高校級の料理人とメイドのコンビだと感心していると、何故か一緒にいる人物に目を向ける。
バクバクと食べる百田を横目に、その人物はあまり食べていない様子だ。
「王馬くん、食べないの?」
「……オレ朝は食べない派なんだよね!
ていうか、朝から遠慮なく食べれる人って
あんまり好きじゃなくてさー!」
「昨日花村君に大盛りの朝食頼んでたよね?」
「あれ、覚えてたの?もー、探偵って目ざといよね……」
…なんだろう、王馬くんに違和感があるな。
……ちょっと探ってみるか。
「……王馬くん、あの__」
「あ、ゴン太と作戦会議する約束してたの
忘れてた!じゃあね最原ちゃん!」
そう言って王馬くんは好物であるはずのジュースも置いて、わざとらしい言い訳を並べてどこかに行ってしまった。
「……一体何だったんだ…?」
***
王馬は最原と別れた後、廊下で倒れ込む様にして座っていた。
「はー‥‥結構キツいなー‥‥」
朝から体は重かったが、食堂に移動してからとてつもなく悪化した気がする。 ……ちゃんと誤魔化せてたかな。 勘付かれる前に逃げてきたのでバレてない……と思いたい。
とりあえず廊下から休憩できる場所に行こうと、重い体を引き摺りながら近くのベンチへ向かい、ドサっと寝転がる。
(あーやば、眠くなってきた……)
王馬の体調とは反対に今日はお日様が出ていて、まさにピクニック日和といった雰囲気である。
頭がぐらっとして本格的に意識が飛びそうになり、このまま死ぬのかなぁとか、一回ぐらい皆に本音言っとけばよかったかなぁとかぼんやり考えていると、遠くからパタパタと何やら可愛らしい足音が聞こえてくるのがわかった。その音は近づいたり遠のいたりしていたが、最終的に王馬のすぐ近くにやってきた。
(誰だ……?)
その足音の正体は……
超高校級のマジシャン、夢野秘密子だった。
赤のおかっぱ髪に魔法使いが被っていそうな帽子、いつも気怠そうな締まりのない口元。
その容姿から[アジの開き]の様だと思い、王馬は会うたびにその事を揶揄っていた。
……まぁそれはただの照れ隠しで、入学当初から少し気になっている女の子なのだが。
だからこそこんな情けない姿を見られる訳にはいかない。男としても、悪の総統としても。そう言い聞かせてなんとか体を起こす。
彼女はまだこちらには気づいていない様だったが、王馬が起きるのとほぼ同時に夢野と目が合った。〝やっほー夢野ちゃん〟といつもの軽い挨拶をしようとしたが、彼女にしては珍しく真剣な顔つきだ。しかも怒涛の勢いでこちらへ向かってくる。
(え、何?)
心底疑問に思い、出かかっていた挨拶の言葉も言う事を忘れてしまった。そして夢野は座っている王馬と向かい合う姿勢で立ち、あろうことか自分のおでこと王馬のおでこをぴとりとくっつけたのだ。
急に至近距離になり、王馬はかなり動揺する。目と鼻の先に気になる異性がいるという事態がどれだけ緊張するものか、王馬はこの日身をもって知った。そんな王馬に全く気づく様子のない夢野は、少し驚いた顔をしてこう言った。
「お主、熱があるではないか!?ウチのつるつるおでこが火傷するかと思ったぞ!」
「………」
「よく見ると顔色も悪いし、何と言うか覇気がないのぅ。全く……自分で自分の体調管理もできんとは、総統とやらはそんなに忙しいものなのか?」
「………夢野ちゃんみたいな年中顔色悪いアジに心配されるなんて、オレも末期かな!」
「んあぁ…!お主はいつも一言余計なんじゃ」
少しだけ言い返す元気が出てきたところで夢野は王馬の隣に座り、抱えていた救急箱と書かれた箱の中から体温計、熱さまシート、さらには薬まで取り出した。
「……夢野ちゃんって超高校級の保健委員だっけ」
「んあ……違うわ。今は道具でパワーアップした治癒魔法を使っておるだけじゃ」
「ていうか、何で夢野ちゃんここにいるの?
食堂で茶柱ちゃん達とご飯食べてたよね?」
……少しの沈黙。
あれ、なんかまずいこと言った? とこっそり冷や汗をかくが、彼女がゆっくり口を開く。
「お主が気になって来たんじゃ」
「………は?」
「いつもと雰囲気が違うから、たまたま目についたんじゃ。試しに食事を早く済ませて追いかけてみたら、廊下で倒れとるではないか!急いで超高校級の保健委員の研究教室に行って、道具を持って戻ってきたらいなくなっていて探す羽目になったしのぅ。ウチは疲れたぞ!」
……どうやら先ほど震えていたのは怒っていたからではなく、照れ隠しだったようだ。
「マジカルショー以外でこんなにマナを消費したのは久しぶりじゃ」と不満を漏らす夢野を見て、王馬はただ呆然としていた。
雰囲気が違ったってだけで?
食事の時間を短縮してまで追いかけて?
わざわざ他の学年の研究教室まで行って?
あの面倒くさがりな夢野ちゃんが、
ぜんぶオレのために?
「……ふ、あはははは!!」
「!?」
「はーやっぱり夢野ちゃんはつまらなくないね!オレ感動しちゃったよ!」
「き、急に意味不明なことを言いおって……今の会話のどこに感動する要素があったんじゃ…?」
「だって今の夢野ちゃんの話だと、倒れてるオレが心配で心配でたまらなくて駆けつけてきたってことでしょ?夢野ちゃん、意外と情熱的なんだね!」
「………んあ…」
「…んあぁぁ……!?」
みるみる内に火照っていく頬を押さえ、
そんな訳……でも……んあぁ〜〜……?
とブツブツ呟く夢野を見て、王馬はさらに嬉しそうに笑う。
「……さて、世にも珍しいアジの変色の瞬間も 捉えたことだしオレはそろそろ帰るよ!」
「んあ…!?待て!お主具合は__」
「大丈夫だよ。夢野ちゃんが心配してくれたおかげで元気になったから」
「んあっ!?!?どどどどういう意味じゃ!?
……まさかお主、ウチの事が」
「まあ全部嘘なんだけどねー!夢野ちゃんのせいでさらに体調悪くなっちゃったよ……
クソッ!これは後で1000倍にして返してやるからな!覚悟しときなよ!」
「………(わなわな)
王馬ぁぁーーーっ!!!!!」
〜おわり〜
にゅんこ
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#王馬小吉
にゅんこ
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