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ある日の教室で。
それは突然に訪れた。
「大丈夫? 喉ま〇こ腫れてるけど」
女子が唐突に卑猥な単語を発したのだ。
今、確実に女性器の名前を出してた!
なのに誰も気にした様子がない。俺の聞き間違い?
まさか、俺が女性器の名前を聞き間違えるはずがない。
「えっ、そんなに腫れてる?」
「うん。喉ま〇こ真っ赤っかじゃん。風邪ひいてるんじゃない?」
言った! 確かに言った!!
そうか、この世界では男性器の名前を呼ぶのは卑猥な行為。
なるほど。だから喉ちんこは女性器の名前になってるのか。
これは、合法的に女子に女性器の名前を連呼するチャンスなのでは?
言っても良し、言われても良し。そんなの貞操観念逆転ASMRじゃん。えっちじゃん。
今度体調悪い振りして京にやってみよ。
そんな風に考えていたら、いつものように下ネタ好きの女子(前回の戦いでイキリ女子に負けて現在は序列2位)がこそこそと女子たちを集めて話し始めた。
どうせ「喉ま〇こがあるのに、喉ち〇こがないのはおかしくない?」とか小学生レベルの下ネタでも言うんだろうな。嫌いじゃないよ、そういうの。
「ねぇねぇ、喉ま〇こがあるなら、喉ち〇こもあるんじゃね?」
予想通り過ぎる展開だけど、満足ではある。
こういうので良いんだよ、こういうので。
そんな風にほっこりしていたら、予想外の方向へと話はシフトしていった。
「ってかさ、実際に男子の喉ってち〇こじゃない?」
お前は何を言っているんだ。
貞操観念が逆転する前の世界でも、女性の脇を見て女性器と喜んでいる人間が一部居たのは知っている。
そんなのは一部の人間の特殊性癖。同意など得られるわけもなく。
「わかる!」
「やっぱそうだよね。私も前からそう思ってた!」
まさかの女性グループ全員一致の意見だった。
この世界の女子、性欲多感過ぎない?
「皮を被ってる、出っ張ってる、動く。喉仏はち〇こ。Q.E.D(証明完了)」
何一つ証明完了出来てないから!
他の女子たちも腕を組みながらもげるレベルで首を縦に振るんじゃねぇよ。
「喉仏って男にしかないとか、エッチすぎるよね!」
「頭隠して尻隠さずならぬ、ち〇こ隠して喉仏隠さずってか」
「もしかして、本当は喉ち〇こって言葉があるんじゃない?」
ヒートアップしてるせいで、彼女たちは自分たちの声が段々デカくなってる事に気づいていない。
軽蔑の眼差しで見られてるというのに、それに気づかず、どの男子の喉仏が一番デカくてエロイか会議開き出す始末。
そして、そんな会話をしていれば当然のように出張ってくる女子が居る。
お決まりの「そういや前やった男が」のセリフと共に下ネタ好きの女子たちの輪に入る、イキリ女子(現在序列1位)。
前までなら彼女の言葉に対し周りの女子が「お前処女やんけ」と言って、処女検定が始まるのだが、今は違う。
前回の戦いで勝利した彼女は、今はヤリ〇ンビッチの称号を得ている。その為、誰も彼女に逆らえないのだ。
「前に彼氏の喉仏舐めてやったら、めちゃくちゃ気持ち良さそうに喘いでてさ」
曰く、喉仏だけで彼をイカせたのだと。喉仏は男にとって第2の性器と言っても過言ではない、と。
いや、めちゃくちゃ過言だから!
半信半疑の女子たちだが、彼女が言うのならそうなのかもとかトンチキ知識を信じかけてるし。
乳首を電動歯ブラシでジョリジョリされながら、喉仏を責められるとか、もはやただの拷問でしかない。
時折イキリ女子が、俺の方見ながらエア電動歯ブラシ片手に舌なめずりしてくるし。こっち見んな。
貞操観念が逆転した世界だからって、女の子とスケベし放題のパラダイスとは限らないんだな。
相手はちゃんと選ぶようにしよ。そもそも相手居ないけどさ。