テラーノベル
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トゥ『ちょっと夏音ちゃんどこ行ってたの!?』
『猫見つけた』
そう言って猫の脇を抱えて見せる夏音
トゥ『猫…?』
『すっごい擦り寄ってきたから』
トゥ『なんか…荼毘に似てるな! 始めてみる顔だな』
『似てる…? 』
猫の顔をまじまじ見る。
目が細くて青く、毛が黒色。口の周りやら胸元やら腕やらが少し紫っぽくなっている。
『言われてみれば…』
トゥ『それに擦り寄って来たんだろ?荼毘じゃねぇか!!』
『うーん…荼毘はどこに居るの?』
荼毘『俺がどうした』
『あれ、本人登場しちゃった…』
荼毘『あ?何言ってんだ』
『いやー荼毘に似てる猫がいたからワンチャン荼毘猫化でもしたんじゃないかってね』
『よくあるじゃん?都合よく猫になるやつ』
荼毘『似てることなんてよくあることだろ。夏音ちゃんに抱かれてるのが気に食わねぇ』
そう言われて大人しく猫を離したが足に擦り寄る猫。
荼毘『は?んだこいつ』
そう言って猫の首根を掴み睨む荼毘。
すると猫がすぐさま荼毘を猫パンチした。
『おぉ…格闘派猫だ』
荼毘『元いた場所に返してこい』
『猫パンチされて拗ねてる』
荼毘『拗ねてねぇ』
『…自分に似てるから?』
荼毘『だから拗ねてねぇんだよ』
トゥ『夏音ちゃんに懐いてるのが嫌なんじゃない?』
荼毘『うるせぇ』
そう言って手に蒼炎を見せる荼毘。
トゥ『すみませんでした。』
そしていつの間にか居なくなっていた猫。
正体は不明のままだった。
コメント
1件
荼毘彡にのにゃんこ可愛い…良いなァ…私も猫に好かれてみたいものです…