テラーノベル
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ニキしろ 戻らぬ声を永遠の君へ
nk➡ニキ
sr➡しろせんせー
※異世界パロ(?)
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ニキ視点
nk「ねぇボビー知ってる?」
nk「今この世界は俺ら以外に誰もいないんだって」
nk「…」
nk「やっぱ知ってるかぁ」
nk「さすがボビー!」
世界で1番愛してる
永遠の命を持つ俺だから
ボビーをずっと思い続けられる
どんな姿になろうと愛し続けるよ
この先どんな未来が訪れようと変わらない
全てが無くなった世界で
今は俺とボビー2人だけだから
守り続けることができるんだ
もう二度と辛い目に遭わせない…♡
しろせんせー視点
貴方を見ていると
胸が締め付けられるかの如く、
心が痛くなる
朽ち果てた亡骸を抱き締め
頭であったと思われる箇所を
時折、愛おしそうに撫でながら
話しかける貴方には
なんの希望も残っていないのだから
不老不死の貴方は
人間の俺とは違い
どんなに身体が傷つけられようと
どんなに月日が流れても
治癒し…老いず
この先永久に
死ぬことができない
俺が魔物に殺されてからというもの
貴方は貴方じゃなくなった
貴方と恋仲であった時は
とても幸せだった
この時が永遠に続くと
信じて疑わなかった━━。
あの日までは…
いつも通りの1日が過ぎると思っていた
その日も変わらず
nk「ボビー!早くこっち来いって〜」
sr「お前足速いんや!」
sr「ちょっ、待ってくれや!」
nk「やーだよっ!」
いつものように二人でふざけ合い
笑い合い、他愛のない会話をして
草原を歩いていた。
しかし突然
鳥が一斉に羽ばたき、
土埃が視界をおおった
違和感を覚えて前を見る
視界が開けるとそこには
今まで出会ったことの無い強さの
魔物が現れていた。
俺達では
到底対処ができない強さだった
その魔物は
地割れを起こす咆哮を放つ
大木のように聳え立つ獣で
魔物が触れたもの全てが
黒く闇に染っていった…
貴方は
人間である俺を守るために
腕をもがれようと
頭を潰されようと…
痛く、辛いはずなのに
弱音を言わず俺に
「逃げろ」
とだけ言ってくれた。
だから俺は
貴方を信じて必死に逃げた
また後で会える…
そう、心に念じて
でもそれは叶わなかった。
貴方は…原型を保てないほどに
攻撃を受け
治癒が遅れる程の傷を受けた
その隙に魔物は
こちらへ飛んできたんだろう
魔物からは血の匂いと
ニキの血で真っ赤に染った体毛があった
怒りで身体が少しの間
動かくなった
少し間を置いて
魔物に切りかかろうとした瞬間
俺は首を斬られ
死んだのだ…
nk「ボビーーッッッ!!」
nk「ダメだっ、死ぬな…!」
nk「もう、これ以上俺を1人にさせないで……」
少しだけ見えたんだ
遠くに見える“ニキ”の走っている姿が
必死に 俺を呼んでいる姿が
最後に言葉を残せなくてごめんな、
…そうだ“ニキ”だ。
俺はどうして忘れていたのだろう
ニキの名前を
俺の人生の中で
最初で最後に愛した人の名前を
あぁ…でも壊れた貴方は“ニキ”じゃない
俺の愛してるニキじゃない…
sr「それでもな、貴方に届いて欲しいんや…」
sr「もう俺の事はええんやって、」
でもダメだろうな
ニキがニキでは なくなったから…
貴方はまだ俺が生きていると信じてる。
腐敗して
原型も残っていない
俺の亡骸を抱き
話しかけている…
どうか許して欲しい。
すぐに死んでしまった俺を…
今日も俺は
虚無の空間に向かって話しかける
“ニキ”がそこにいるはずだから
大好きなニキが聞いているはずだから。
壊れていないニキがいるはずだから…。
そうでないと
返事なんてしてこないよな?
なぁ…ニキ♡
sr「愛してんで…ニキ」
sr「…」
sr「返事…してや……」
END…
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コメント
6件
待って今気づいた… せんせーのV体に首の縫い合わせた跡がある理由は、ニキニキがぬいつけたから?
まずにゅんたら様が書くnksr異世界パロって時点でもう尊いです…😭🫰💕 不老不死と人間の恋ってなんでこんなに儚いんでしょう…
悲しいから見ててすっっごく辛いけど、見ちゃうし好きです(?)