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5年ぶりの左足

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5年ぶりの左足

2 - 第2話

♥

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2025年08月15日

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どうも、嵐です!!

続きを書きました。見てください。


「じゃあ、駅前のあのカフェ……まだあるかな?」

「うん、たぶん。あそこのアイスコーヒー、好きだったでしょ?」

「覚えてるんだ、俺の好み。」

「……なんとなく。」

二人で並んで歩くのは、どれくらいぶりだろう。

人混みの中、わずかに空いた隙間に、彼の腕が触れそうになる。

私はそれに気づかないふりをした。

カフェのドアを開けると、懐かしいベルの音がした。

思い出も、一緒に鳴ったような気がした。

「変わってないね。内装も、匂いも。」

「うん。あのときと、同じ。」

二人で窓際の席に座る。少しだけ距離のあるテーブルの向こう、

彼がメニューを見ながら、ふと顔を上げた。

「こうやって会うの、久しぶりだけど……あんまり“久しぶり”って感じしないな。」

「そう?」

「うん。たぶん、ずっと頭のどこかに、佐倉がいたから。」

「……そういうの、反則だよ。」

私はつい口に出してしまったけど、すぐには彼の顔を見られなかった。

照れてるのか、戸惑っているのか、自分でもよくわからない。

「ごめん。…でも、ほんとに思ったこと言っただけ。」

テーブルの下、私の手が震えてる気がした。

でもそのとき、彼がそっと言った。

「今も……左足から止まるんだね。」

「……うん。」

「俺、たぶん、それに気づいたときから――」

「西嶋くん。」

私は、彼の言葉をさえぎった。

まだ、聞くのがこわかったから。でも、次の言葉はゆっくりと、

自分でも意外なくらい落ち着いた声で出た。

「少しずつでいいから……また話そうよ。今日みたいに。」

彼は驚いたように目を丸くして、それから――やさしく笑った。

「……うん。俺も、そうしたいと思ってた。」

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