テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
566
さぼてん
200
1,684
さすし
201
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠︎nmmn
界隈のルールに則って閲覧下さい。
🧣🌵
人外🧣学パロ🌵です。
tr&gn登場です。ブレてたら申し訳ないので友情出演くらいになってしまいました
諸々注意です。少しでも苦手だと感じましたらブラウザバック宜しくお願い致します。
日はすっかり沈んで森の中は人の気配がしない。ここにくるまでは饒舌だった友人達も少しずつ口を閉ざして周りは雨が傘を打つ音しか聞こえない。
俺達の住む町には不思議な話がある。
森の深くにある洋館には青い化物が出る。という噂だ。元々ホラーゲームなどが苦手な俺は乗り気では無かったが、
「あれー?ぐちさん怖いの〜?」
と煽られては拒否など出来るはずがない。
土砂降りの森。今にも雷が落ちそうな空をチラリと見てはビクビクしながら最後尾を行く。他のメンバーも並々ならぬオーラを感じたからか、ホラーが得意なメンバーまでもが恐れをなしている。
「あ」
「なになになにっ?!」
「びっ…くりしたぁ!!」
先頭のごんかねが突然立ち止まり声を発する。何があったのか恐る恐る前を見ると視界の遮られる土砂降りの中に佇む古びた洋館が現れた。
「こ、れが…うわさの…。」
「うわ…、」
その場にいる全員がゴクリと唾を飲む。噂には聞いていたが、話を聞いて想像したよりも数倍悪い方に趣がある。有り体に言えば”出そう”。
「それじゃあ…開けるよ」
重厚な扉に手をつき押す。こんなにも古びているのだから力がいるだろう。力を貸そうとするが思いの外すんなりと開く。まるで何かに招かれるように。洋館に入り足元を見る。こう言った廃墟は大抵ガラスやゴミが散乱していると考えて注視するが、そう言った類の物は見つからない。代わりに埃などの汚れが目立つ。
「あれ?中、思ったより綺麗だね」
あることに気づき背筋が凍る。いや、もしかしたらと最悪の予感を払おうとする。きっと、きっと、誰が管理しているのだ。誰が…?そもそもこの洋館は今、誰も所有していない。よって誰の手をつけられていないはずなのだ。頭から追い払おうとした予感がどんどんと肥大していく。
「な、なぁ…もう帰ろうぜ…」
目の前の赤いマフラーを少し引く。普段おちゃらけているたらこだが危機管理能力と人を思って行動する力は備わっている。俺の酷い顔色に気付いたのか探索しようとするごんかねを引き留めて言う。
「よーし、なんもいなかったし帰るか〜」
「わかったー」
「かねごぉん…たらこぉ」
こう言った際にノリが悪いと責めるのでは無く、本当の限界に気付いてくれる仲間を持てて良かった。刺激された涙腺を気合いで抑え込み、ズッと鼻をすすって2人を追いかける。その時だった。空を切り裂くような雷が落ち、洋館の中に一瞬だけ光が入り込む。
「うわーーーー!!!」
2人が叫んで走り出した。
何が起こったのか分からず後ろを振り向くと
「ばあ」
さらさらの青髪にこんな土砂降りの夜みたいな真っ暗な瞳。再度大きな雷が落ちてくる。その光に反射して鈍い輝きを放つ、斧。ところどころ酸化した黒い何かが付着している。視覚からの情報を脳が理解し、恐怖からひゅっ、と息を吸う。
「ぐちさん!早く!」
「ぐちさん!!」
2人が扉の前で呼んでる。逃げないと、
走り出そうとするが身体がいうことを聞かない。立ちすくんでいるとたらこがもう一度館に入ろうとする。だが、目の前の男がにやりと笑ったかと思えばバタン!と勢いよく洋館の扉が閉まってしまった。退路は閉ざされ仲間と引き離される。男は手に持った斧を肩で支えて俺をジロジロと観察してくる。
「あーあ、本当は全員閉じ込めて遊ぼうと思ってたんだけどなぁ」
その言葉にぴくりと反応する。遊ぶ?殺すの間違いだろ。頭の中では浮かぶのにそれを口から出したら手に持つ斧が振りかぶられゲームオーバーになりそうで黙る。
「ま、1人でも遊べるかー、じゃあ10数えるから逃げてねー、じゃないと俺に食われるからねー」
先程とは違い、未知ではなく末路を伝えられる。やはりコイツに捕まったら死が待ち受けているのだ。早く逃げないと、と震える足で玄関の埃まりれでよれている絨毯を踏み込む。
「10ー、9ー、8ー、な」
バターン!
思いっきり化け物の前で転ぶ。
死んだ。もう3秒も経っている。ここから起き上がって逃げたとしてもすぐ捕まって食われるんだ。諦めて絨毯に五体投地を決め込む。残りの7秒は最後まで俺を見捨てないでくれた友人達への感謝と走馬灯に費やそう。しかし、いくら待っても7から先の数字が聞こえない。化物の様子を伺うと顔を手で押さえて音を殺しながら爆笑していた。
「だっははははははっ!!目の前ですっ転ぶとか!!マヌケすぎ!」
抑えていたのかと思えば今度は天を仰ぎ涙を流しながら腹を抱えている。今までのシリアスな雰囲気を吹き飛ばす景気のいい笑い声だった。それに釣られていつもの調子が帰ってくる。
「うるせーー!!これでも真面目に逃げようとしたわ!!!」
「そ、れでコレは…っ逆に、ヤバい」
言葉の合間にwが入りそうな話し方をされて怒りのボルテージが上がってくる。
とうとう限界に達し、勢いをつけて立ち上がると、
「コイツっ!ごほっごっほごっほ!、」
絨毯に寝転んでいた身体から埃が舞い、咳をこむ。それを見た男は明らかに焦った顔をしていた。
「あちゃー…俺何年寝てたんだろ、
きったなー…。」
暫く手を顎に添えて思考を始める。身体中の埃を叩き、学ランの汚れを落とそうとしている俺に男は尋ねる。
「ぽまえ、名前はー?」
ふざけた喋る方をする不審者を無視して学ランをバサバサしてると斧を持ち直して振りかぶる。
「よーし、歯ぁ食いしばれー」
「待って待って!それ歯ぁ食いしばったって意味ない!!」
「じゃあ名前」
男を宥めてから考える、まぁこんなオンボロ洋館住んでる不審者だし悪用とかはしないだろ。
「あ、なんかシツレイなこと考えられた気がする。ころしまーす」
「考えてない!考えてない!!」
「なら名前はやく教えてよ。天丼やめてねー」
「…ぐちつぼ。五十嵐ぐちつぼ…」
渋々白状すると男は俺に向かってビシッと指を指す。
「ぐちつぼ!お前を俺の非常食兼お手伝いさんに任命する!」
「は、はあーーーー??!!」
これが今より随分昔の話。俺がまだ中学生だった頃のらっだぁとの出会い。
ーーーーーーーーー
洋館に住まう怪物🧣と家政夫?非常食🌵
多分5話くらいで終わります。