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【五条side】

黒髪が動かなくなった。


どんどん冷たくなっていって、

さっきまではしゃいでたのはどこへやら

少女は一言も話さなくなった。


悲哀とか罪悪感とかそんなものに押しつぶされているかといえばちがう。

何度か人が死ぬ現場には立ち会ったことがある。

なのに、どうして俺はこんなになっているんだ。

動いていたら酷いダルさとこの思考回路はずっと付き纏ってくる気がして、

ベッドに横たわって、、それから数時間が経つ。


陽気で無邪気そして、黒髪

少し色は違った気がするがどちらも綺麗と呼ぶのに値する長い黒髪で、

身近にいる黒髪頭がそんな状態になることを想像するには十分な要素だった。



五条「、、、」

寝返りをうつ。



もし、

あの男のように俺の予想を超えてくる者がいて、

早く寝てしまえ

もし、

あいつを狙っていて、


考えるな


俺は、

やめろ

俺は、

守れるのだろうか



ガチャ


時透「おじゃましますよー」


五条「…ノックしろ」


時透「どの口が言ってんのよ」


時透「ていうか何この部屋!?汚な!空気もこもってるし!!窓開けろよもー」


とかいって窓とカーテンをあけるそいつ

日差しが差して少し明るくなった部屋に風が入る。



五条「でてけよ、俺は寝る」

時透「あんたずっと寝込んでるって聞くけど、どっか悪いの?」

五条「べつに」

時透「ふーん。」


時透「あ、そういえばさ、花火大会再来週あるって!さっきポスターみたの!」

時透「今年も行くよね!」

五条「行かねぇ」

時透「え?だって去年また行くって、」

五条「…忘れた」

時透「…は?」



沈黙が続く。


もう行ったのかと思い、寝返りをしたらその黒髪はまだ部屋にいた


五条「…お前さっさと、」

時透「五条、表でろ」

五条「はぁ?」


時透「アンタが忘れたんならその頭かち割ってでも思い出させるわ」



何言ってんだこいつ


ていうか、


五条(なんでマジギレ ?)



拝啓“黒髪”の君へ


嫌なこと全部重ねて、

おまえが俺の不安材料になってしまうんだよ

拝啓“元”許嫁の君へ

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コメント

5

ユーザー

時透ちゃんが五条の不安材料とかかわいい( ? 時透ちゃんおぶりながら約束したの忘れんなよっっ((

ユーザー

ほんとに好きすぎて悶える ( 忘れたじゃないよ来年も行くって言ったじゃんかこのやろっ🥺 ((

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