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ユナ語尾にゃん&関係者再募集中
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秋の名残が感じられた晩秋の頃に連絡があったきり、達也からの連絡がない
まま12月も半ばを過ぎてしまった。
こちらから誘ってみようかとも思うのだが、この部屋で会ったとて──
重苦しい空気になるのは目に見えていてなかなか連絡を入れられていない。
でも、このまま12月のクリスマスも独りで過ごすことにでもなれば、ズル
ズルと彼とはフェードアウトになってしまいそうで心許ない。
迷いに迷ったけれど、意を決して私は達也にLINEを送ってみた。
『今年のクリスマスはどうする? もう誰かと予定入れてる?』
『今から電話で話せる?』
私の質問には答えてくれず、電話してもいいか? という連絡がきた。
すぐに──
『空いてるよ~。一緒に過ごそ……』とは来なかったことで、私の胸に
不安が広がる。
『大丈夫。電話待ってるね』
『トゥルルルル~♪』
『はぁ~い。もしもし……』
『あ、久しぶり』
『うん……。ぼちぼちクリスマスシーズンだし、特にって用事はないんだけど、
会えたらいいなって思って』
『そのことなんだけど……』
『……』
『ほんとは会って話すべきだと思うけど、その何て言えばいいか』
『それって……話しにくい内容ってことなのかな?』
『そうだな……。
先月のあの件のことだけど……』
『うん、聞いてるよ。話、続けて』
『実は、俺、里穂があの日3人がいる場所で酩酊しているところっていうか、
見ちゃったんだよ。ごめんっ、勝手にパソコンの中の動画見た』
『えっ、なんで……いつ?』
『里穂がコンビニ行った時に……。
そもそもの話、警察に付き添った日あっただろ?』
『うん』
『あの日はさ、俺だけ先に里穂の部屋に戻ったからさ、暇だったし、ちょうど大相撲の
初日でテレビ見ようと思ってつけたら、たまたまTikTokの動画を見てしまってさ。
それで、悪いけど里穂がどんな風な内容をTikTokで配信しているのか
ざっと見た。
で、その流れで、前回会った日もついあのレイプ犯のことが気になって。
オフ会のメンバーと遣り取りしてるって聞いてたから、それでパソコンを
漁ってしまった。
ごめん。でも、本当のことが知りたくてさ』
達也がTikTok配信の内容や、ホテルでの自分の痴態を知っていたなんて、
衝撃的な事実に、私は軽いめまいを覚えた。
この告白を聞いて、私は確信した。
達也から、別れを切り出されるであろうことを。
『そっか、知っちゃったんだ。
謝らなくていいよ。ほんとは自分から正直に話すべきだったんだもん。
隠しててごめん。あんなこと仕出かした彼女とは付き合えないよね。
軽率なことして、ほんとにごめんね。嫌な思いさせてごめん。
ちゃんと話してくれてありがと』
『悲しい思いをしてる時に、慰めるどころか別れ話を切り出してほんと、
器の小さい男で申し訳ない。こっちこそごめん……』
『謝らないで。今回のことは全部私が悪い。
達也は警察にも付き合ってくれたし。
今までやさしくしてもらってありがとう。
これ以上話できないから電話切るね。ごめんね』
『……』
しようがないよ。
達也はちっとも悪くない。
軽率なことを続けた自分の行いが──招いた結果だもん。
ただ、ただ、後悔ばかりが胸の内で膨らみ苦しかった。
浅はかな自分を呪った。
ばいばい、達也。
ばいばい、私の青春。
コメント
1件
うわぁ…第56話、読み終わって胸がぎゅーっとなったよ😭💔 達也が動画見ちゃってたって衝撃だし、そこから別れ話になっちゃう流れが切なすぎる…。「ばいばい、私の青春」って最後の一文がもうエモすぎて涙出そうになったよ😢 里穂ちゃんの「謝らなくていいよ」って大人な対応、逆に心にくる…自分の軽率さを後悔してる姿がリアルで読んでて一緒に苦しくなった。お互いに「ごめん」を繰り返す感じがもうダメだよ… 設楽理沙さん、このじわじわくる別れシーン、めちゃくちゃ刺さりました。続きも気になるけど、一旦この余韻に浸りたいです…🌸