テラーノベル
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俺は今、目の前のこの全く知らない男性に迫られている。
「ねぇお願い!付き合ってってば!」
ユサユサを肩を揺らされ、吐き気がしてきたことにこれが現実だということを思い知らされた。…どうしてこんなことになったんだっけ…。
俺は半分飛びそうな意識をどうにか抑えて思い出してみた。
ピピピ⏰
「もう朝か…仕事面倒くさいな…。と、木兎さんに餌をあげなければ…。」
隣の籠にいるのは木兎さん。俺のペットの梟だ。
木兎さんと名付けたのは、木兎さんが「ミミズク」と呼ばれる品種だったので、漢字に直すと「木菟」な事から少しもじって「木兎」にした。「さん」を付けるのは付けないと木兎さんが俺をつついてくるから。そこまで名前に拘りは無かったので、まあ良いかと思っている。
とりあえず、顔を洗って、木兎さんの食事を作って、俺の朝ごはんを出す。木兎さんは食事の度に良い反応をくれるのでこちらとしては大変嬉しい。俺もカロリーメイトと言う名の朝ごはんを食べ終え、さっさと着替えた。
「木兎さん〜……。会社、行きたくないですよ…。毎回毎回上司に怒鳴られて同僚に嘲笑われるんです…。助けてくださいよ…木兎さん…あんな会社、行きたくない…。 」
まあ、梟に言ったところで無理に決まっているのだが。でも、愚痴くらい聞いてほしかった。
「…あ、行く時間だ…。うぅ…じゃあねぇ…木兎さん……。」
もぶ「あ、赤葦。おはよう。昨日渡した資料、作り終わった?」
「あ、おはようございます部長。資料…とは…?」
もぶ「あーお前に任せたんじゃなかったけ。んじゃ、勘違いだわ。」
すみませんの一言も無いのかよ…。
「あ、では失礼しました。」
さっさとデスクについた。俺は、今日絶対仕事を定時までに終わらせて木兎さんをモフる…!
「あー…赤葦君。これ。午後までにやってくれるかな?」
モブ部長……。はぁ…。
あー…部下に仕事押し付けるクソ上司。パワハラとはこの事だ。今、持っているボールペンが録音機ならいつでもお前の人生終わらせられるからな…。木兎さんの餌代とかその他諸々でそんなの買う余裕ないけど。
「あ、えっと…そちら…部長の管轄の仕事では無いでしょうか…?」
「赤葦君。君なら出来ると思って言っているんだ。」
目が口程に物を言うとはよく言ったものだ。目がこちらを嘲笑しているのが丸見えだ。御託を並べて無理矢理やらせる。それがコイツ(クソ上司)だ。1番姑息で1番嫌いなやり方。
「は 、はは…。」
乾いた笑いが溢れた。それを肯定と受け取ったハゲ(クソ上司)は「お前ならそう言ってくれると思ったよ」とだけ残して 俺のデスクにその書類を置いて何処かへ行った。
ふぅ…。ギリギリハゲ(クソ上司)が残した仕事片付いたわ…。どうせ、サル顔ハゲ(クソ上司)のことなので全部自分でやったことにしているのだろうけど。だから嫌いなんだよな。とりあえず、俺の仕事おわすかぁ…。この量なら、また定時過ぎ確定…。はぁ…。やっぱり仕事なんてクソ喰らえだ。
あーー。終わったァァ!時間は…。11:00か…。ハァもう周りに人影すらねぇよ。帰るか…。
ガチャ。「ただいまー…。って誰も返ってくるわけが無いんだけど。」
はぁ、誰もいないとは虚しいものだな…。でも俺には木兎さんがいるから…。
「お!おかえり!あかーし!」
??????????……………え?
「………え?え?ど、泥棒…!?家、どうやって入って…!?いや、そもそもなんで俺の名前を知ってる…!?というか、裸…!なにが…目的でこの家に入った…?」
どうしてこんな生きていく為の最低限度しか物がない質素な部屋に泥棒が…!?こんな背のデカくて特徴的な髪型…風貌をした裸の成人男性なんて俺には見覚えが一切ない…。
「あかーし、分からないのー?悲しい…。俺、木兎だよ?」
「えっ……?いやいやいや、何言ってるんですか。寝言は寝てから言ってください。木兎さんは梟ですって。そんな、こんな成人男性なんかでは…」
「えぇ〜だって、本当だもん…。俺、朝、あかーしが助けてって言うからどーしたら助けられるかなって思って、なんか、スッゲー感じにしてくださいって流れ星にお願いしたら人になったし!」
「いや、そんなお伽話誰が信じるんすか。」
「マジで本当だって!じゃーなんか俺とあかーししか知らない問題出してみてよ」
「とりあえず、服着てください。話はそれからです。あと、居間はこっちなので、そこで話しましょう。」
「おう!分かった!」
「………。…俺が朝食で食べるものは」
「カロリーメイト?ってやつだろ?俺と同じような食事摂ってんなと思ってた!」
「うっせぇですよ。」
「あ!そーいえば俺、あかーしが太ももの内側にホクロあるの知ってるぜ!いっつもお風呂入ったあと、服取りにくるから分かる!」
「…なんで知ってるんです?覗いたんですか?」
「だからぁ!俺!お前のペットの!木兎!」
「え…でも…。ペットが人間に変化するなんてそんな、…。やはり、貴方が…言い方悪くなりますが…ストーカー…なのでは?」
「どーしたら信じてくれるの!」
「なら…俺が貴方を引き取った日のこと、言ってください。内容が間違えていなければ…信じがたいですが…貴方のこと、信じざるえません」
「えっマジで!?えっとねー…たしかねぇ俺がぁ森で過ごしてたとき、凄いやらかしちゃったんだ。んで、…森を追い出されてぇ…街中を彷徨ってたらブリーダー?って言うの?なんか、やべぇ奴等が俺のことを無理矢理捕まえて、俺の体になんかを塗りたくってさ、俺を檻の中に入れて知らない人達の前で見せ物にされたの。あんま食事とか食わせてくれなくて空腹で死にかけてたとき、あかーしがきて、俺の目見て「黄色…星色(スター)だ」って。それでなんか俺のこと、こっちに連れてきたんだろ?覚えてる!」
「…辛い過去を話させてしまってすみません。…信じがたいですが確かに言いました。まさか、梟が人間になって言ったことを読み返すとは思ってもみませんでしたけど。」
「お!信じてくれんの!?うえーい!!!あと、別に俺、あかーしに会えたから辛くもねーぜ?」
「それで…あの、なんで俺に会いにきたんですか…?わざわざ梟の姿から変えてまで。」
「あかーしが助けてって言ってたから人間の方が良いかなって!……あ!あともう一つタイセツな理由思い出した!」
「なんですか?」
「あかーしの事が好きだから!」
「……。……?…はぁ…ありがとうございます…?」
「あっ!そのカオ、信じてねーだろ!レンアイテキ?に好きってことだからな!」
「恋…愛…!?」
「えっそんな驚くことも無くね?いつも俺の羽とか、俺が捕まえた獲物とかあかーしにやってるじゃん」
「アレそういう意味だったんスか…」
「え?それ以外無くね?むしろなんだと思ってたんだよ!?」
「いや…ただ単にご飯くれるお礼なのかと…。アレ、求愛行動だったんですね。」
「おう。そうだけど。改めて言われると照れるかも…。てことで、俺と付き合って!」
「え…えぇ…」
「なーぁおーねーがーいぃー!俺と!付き合って!」
ぐわんぐわんと肩を揺らされたがもう疲れすぎて気にもならない。本当に色々ありすぎだ。会社から帰ってきたら俺のペットが人間になってて、俺と付き合おうとしてる。いや、本当に現実味が無さすぎてここは夢なのではと思う。ああ、疲れた。こんな意味不明な事が一度にあってたまるか。疲れ……た……。
「エッ!あかーし!?あかーし!?あかーしが動かなくなっちゃったぁ…。あ!人間は夜行性じゃねーのか。俺も寝ないと!オヤスミ。あかーし」
2人しかいない静かな家にリップ音が響いた
……………。夢じゃなかった。
隣にはペットの木兎さん、もとい、木兎さんが俺の顔を覗き込んでいた。あ、木兎さんの目…黄色…。綺麗だなぁ…。そんなことを考えていると木兎さんが
「あ!オハヨー!あかーし!」
と、この一軒家に響き渡る声量で俺の体を叩き起こした。
「えあれ夢じゃないんですか」
「夢だと思ってたの!?」
「いや、普通有り得ないですし…」
「実際ここに俺いるだろ!ほら、触ってみろよ!」
木兎さんがそう言うと、木兎さんは俺の腕を強引に掴み、木兎さんの体に押し当てた。
「たしかにそうですね。……あの、その手を離してくれます?」
「あっ!ごめんな!あかーしに信じてほしくて…。」
「いや、別に、ダメじゃないんですけど、…服を着てるところでほぼ半裸の男性に…その、体触らせられると…なんか…ちょっと…む、ムズムズするっていうか…その…。えっと…。……今の忘れてください」
「もー!!!あかーし、か〜わい〜!」
「可愛いって…。俺、男です。」
「俺も男だし、元梟だけど?」
「………。」
「俺、あかーしが俺のこと好きになるまで一生諦めねーから!」
「それじゃ、死ぬまで諦めないってことじゃないですか。」
「好きにならない前提なのやめて」
「というか、木兎さん。生活はどうするんです?食事はおろか、家も服もないじゃないですか」
「えっあかーしが住ませてくれるんじゃねーの?」
「いや…え?」
「俺の事飼うって決めたとき、死ぬまでちゃんとみるからって言われたのに…もう俺の事、嫌いになっちゃった…?」
「それは無いです。絶対無いです。木兎さんを嫌いになることは無いです。…でも、木兎さんを養えるかどうか…。」
「俺あんまり食べないようにするから!」
「いえ、木兎さんにはお腹いっぱいまで食べて貰わなくてはダメです。」
「…。そーえば、あかーしのおかーさん?って人が来た時あかーし、いっぱい食べられてなかったか?」
「…それは、親だから買ってきてくれただけであって…。」
「じゃあそのオヤ?っていう人に貰えばいーんじゃねえの?」
「そう簡単にいきませんよ…。あと、俺、そんな金持って無い訳じゃないです。食費を買うお金くらいはあります。舐めないでください。…ただ、家事が出来ないだけで。」
「えっあかーし、火事は出来なくてもいーんじゃない…?」
「家の事で家事です。火の方の火事じゃないです。」
「なるほどな!…んで、家事…ってなにするの?」
「えっと、掃除や洗濯、食事の用意、子供がいたら子供の世話とか…ですかね。身の回りのお世話の事を家事といいます。」
「ふーんなるほどな…。俺、家事?ってやつ、出来ると思う!」
「えっ本当ですか…」
「うん!俺、掃除とか見た事あるし、食事もあかーしのおかーさん?が料理してたの見た!」
そんな見よう見まねで出来るのか…。
「あ、え、えっと…なら…頼みます。」
「任せろ!」
不安だ……。
「ところであかーし、もう時間じゃねーの?」
木兎さんに言われて慌てて時計を見ると8:00を過ぎていた。
「今からなら…走ればギリ…。よし!行ってきます!」
猛ダッシュで扉を開いて駅まで走った。
ギリギリの電車に乗り、走って改札を通る。自然と汗が流れて服に染みていった。
周りの人の目など気にしていられない。
色々あったからと言って仕事から遅刻する事は許されない。
「赤葦君。遅かったね。」
「す…すみま……せん。」
息が上がって声が出しづらい。
「し、…失礼…しました…」
デスクについた。まだ、昨日の分が完成していない。今日中におわさねばならない。
「赤葦君、今日は飲み会があるのだけれど、行ってくれるよね?」
この状況で行ける訳がないだろ。
「いや…はは…す、すみません…。部長との飲み会に行きたいのは山々なのですが…まだ、仕事が終わっていないので…。」
「そうか…いつも来てくれるのになぁ…いや、強制している訳では無いのだよ?パワハラになってしまうからね。でも、来てくれないと言うのはこちらとしては??悲しいなと思うのだよ。な?君もそう思うだろう?」
「そう…ですね……ははは…」
「だからなるたけ来てほしいのだがどうかな?」
「………。…すみません…。後日、また行けそうであれば行きます。…現在なら…営業部の山田が行けると言っていました。」
そんな事を言っていたら不運にも俺達の近くを通りかかった山田が「えっ」と声を漏らして俺を凝視しながら通りすぎていった。
ごめん…!山田…!こうでもしないと終わらないんだ…あとで奢る!と目線で伝えた。
心の中の呟きが伝わったのか、山田は「仕方ないな」と言う顔をして飲み会に誘われていった。
「やっと、終わった…。」
遅刻しかけた上に仕事が終わらないところだった。危ない。
と、時間は…。「11:03」、か。まあ、早めに終わって良かった。帰るか。家へ。
「ただい……ま!?」
「おかえり!あかーし」
「あんなに服とゴミの散らばった部屋が…綺麗になって…る…!…?」
「おう!まあ俺の腕にかかれば手…おて?…手…。…ちょちょいのちょいだぜ!」
「お手のものですね。凄いです。」
「ふふん!」
「流石木兎さんです」
「お風呂もワカシて、料理も出来てるぜ!どっちにする?」
新妻の定型文…。
「…ふふっ、なら、w俺、w木兎さんが、良いですw(※兎赤です)」
「……?俺が…??」
「すみません。こっちの話です。とりあえずご飯冷めそうなので食べても良いですか?」
「あ、おう!」
「ご馳走様です。」
「…美味しかった……?」
「はい。とても美味しかったです。実家の味を想起させるような素晴らしい物でした。」
「へへ!これでカップ麺とカロリーメイト以外食べられたな!」
「そうですね。ありがとうございます」
「な!食事も食べたし、お風呂入ろうぜ」
「えっはい。」
「?なんかある?」
「すみません、先に入り終わっているものかと……。」
「いつもお風呂は俺と入ってるじゃん。食事は…お腹空いちゃったから先食べちゃったケド……。」
「えっ…もしや俺と入る…とか言い出しませんよね」
「えっ違ぇの?いつもお風呂一緒に入ってたのに?お世話してくれるって言ってたのに?」
「そ、それは…う…。い、いやでも、それは木兎さんが梟だったからであって…。」
「じゃあ、一緒に入らねえの…………?」
クッソ……。過去の俺のバカ……。
「、う、……あ……。…………は、…入り……ま…す」
「じゃあいこーぜ!」
—脱衣所
「あかーし!あかーし!あかーしってば!」
「ハッ!あ、はい。」
「さっきから声かけてんのに突然話聞かなくなったから心配したんだぞ!どうしたんだよ?大丈夫? 」
「だ、大丈夫です。」
しまった…。木兎さんの体が想像以上に綺麗すぎて見惚れていたとは…言えない。
「そう?無理すんなよ…?」
「は、はい…」
キュ。
ザァァ────
「流し終わったのでシャワーどうぞ」
「どーやって…やるの?」
「えっ」
「俺、洗い方、わかんない。いつも、あかーし、俺をお風呂に入れ終わった後に入るじゃん。」
「たし……かに…そう、ですね。……。え…と、なら………俺が流しましょうか…?」
「良いの!?頼む!」
「前向いてください」
「ん」
木兎さんの体…。適度に引き締まっている。凄く…
「綺麗…」
「えっあかーし、きれーって言った?俺の事きれーって言った!?」
「えっ、あっ…言葉に出てました…? 」
「俺の事綺麗だって思ってくれたの!?」
「…まぁ、はい。…引き締まっていて凄いなと……」
「ん゛ん゛…ま、まあな!」
木兎さんの耳たぶが赤くなっている。心なしか照れている…?
「案外、可愛いところあるんですね。」
「ム、それを言ったらあかーしのが可愛いし!てゆーか、案外ってなんだよ!」
「ふふ、すみません」
「笑った!」
次の瞬間、木兎さんは唐突に俺の方を向いてタックルするように俺を抱きしめた。
「ちょ、あの、…」
驚きで固まっていると俺を包む腕の力が強くなって目の前に大きな壁が迫ってきた。
直接触れる肌は想像よりもスベスベで。
「あーかわい」
頭の上から降ってくる甘ったるい声に耳が溶けそうになった。背筋が変にゾワゾワして落ち着かない。心臓がまるで耳元にあるかのように大きな音をたてて鳴り始める。
「は、離して…くださ」
微かに残った正気で耐えきれずそう言うと、俺を包む腕の力が弱くなった。
「ごめんね…」
木兎さんは困ったようにヘニョリ眉毛を下げてこちらを見た。
ただでさえ大柄なのに、まるで子供が物を欲しがる時のように上目遣いをして謝ってくるものだから、俺も悪い気がしてきて許してしまった。
それに、同じ男、いやペットに照れていた自分にも負い目を感じていた。
「いえ、俺も取り乱してすみません。湯船、入りましょうか。」
「俺もあかーしが嫌がる事してごめんな…。次からはしない!」
嫌がっていた訳ではない。…むしろ少し嬉しかった…気が、する。
「足から浸かってください。ゆっくり足を入れないと滑りますよ」
「分かっ…おぅわっ!っとっと…」
「だから言ったじゃないですか。ゆっくり浸かるんです。」
「ごめんてー!」
「……男2人は流石に狭いですね…」
窮屈すぎる。ギュウギュウだ。男2人で入るには無理があるだろ。
「…んー…ま、そーゆー時もあるだろ!」
無いです。そもそも他人と同じ風呂に入る事なんて一回も無いです。
そう言いたいが、俺が一緒に風呂に入ると言ってしまった手前、何も言えない。
気まずい沈黙が流れる。
もう少し浸かりたかったが仕方がない。
「俺、出ます。」
そう言ってお風呂を出ようとした時だった。
「もう、出るの…?」
木兎さんがそう言って俺の腕を掴んだ。
「…。木兎さん。痛いです。」
「あっ…ごめん。」
パッと手を離したかと思えば寂しげな目で俺を見てくる。
「…もう少しいても大丈夫ですか」
俺がそう言うと先程までヘニョリとしていた眉毛が戻って。
「いーよ!!!」
元気にそう返事をされた。
「ドライヤーで髪乾かすので後ろ向いてください」
「はーい」
フワッとなった髪の毛がこちらに近づく。
と、ドライヤーをかけて乾かしていく。
「熱くないですか」
「ダイジョーブ!」
「良かったです」
それ以上話す事が無くなって、お互い無言になった。静かな世界にドライヤーの音が響く。
「…終わりました。」
「ん!ありがと」
「……あの。」
つっかえてしまった。ただの買い出しの誘いなのに。
「お?」
「明日、休み…じゃないですか。」
「そうだな」
「なので、その、…木兎さんの日用品の買い出しに行きたくて…」
「マジ!?外に出れるって事!?」
そういえば梟の時はゲージから出していなかったっけ。
「そうですね」
「それってさ…デート…ってヤツ!?」
何を言っているんだこの人は。
「いや、まぁ違いますけど」
「だって、出かけるって事だろ? それってさ!デートじゃん!」
「……そう…なんですかね…」
「そうだろ!」
次回 デート編。
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