テラーノベル
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俺達がにじサントスに帰って来て数ヶ月
今日は渡会さんのカフェがオープンする日
初日にはピッタリの晴天だ
俺は看板を出して店の中に入るとすぐにドアに付けたベルがカランコロンと鳴り響いた
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ!」
俺と渡会さんが振り向き、お客様第一号を出迎える
そこに立っていたのは不破さんだった
「ヒバ!新規開店おめでとう!はいこれどうぞ」
「ありがとうございますボス!」
「ありがとうございます不破さん、スタンドの花も頂いたのに」
「こやもおめでとう!お祝いなんていくらあっても良いでしょ?」
「本当にありがとうございます。注文はどうしますか?」
「俺はヒバのおすすめもらおうかな?テイクアウト用で」
「はい、かしこまりました」
お客様が店に入ると一気に賑やかになる
俺は頂いた花を花瓶に入れるとレジの脇に早速飾った
するとまたベルの音が鳴った
「いらっしゃいませ」
「お、もうこんな早い時間からやってんだ。ってか小柳?お前バイトしてんの?」
「エクスさん、おはようございます」
エクスさんは俺のギャルソン姿をマジマジと見て驚いている
それもそうか
「バイトなんてする訳ないじゃないですか」
「え、じゃあなんでその格好してんの?」
「ここ、俺の家ですから」
「どういう事⁈ここって‥‥」
「俺達の家なんですよ」
渡会さんが不破さんのコーヒーを持ちながらエクスさんに答えた
エクスさんが俺と渡会さんを交互に見る
「あぁ‥‥なるほど?‥‥ふーん」
「なんですか?エクスさん‥‥言いたい事あるなら言って下さいよ!」
「小柳とヒバが‥‥ふーん?じゃあ住所変更も出した?」
「出しましたよ?全部ローレンさんがやってくれました」
「なんだ、もう知ってんのか‥‥俺には何にも言ってなかったのに」
「署長は口が硬いんです」
「俺も硬いけど?え?小柳俺になんか文句でもある?」
「ないですよ。嘘ですからエクスさん!ほら、注文何にしますか?」
「俺はね‥‥カフェラテにしようかな」
「かしこまりました」
「作るのはヒバなの?」
「そうですよ?俺は手伝いだけなんで」
「家族経営な訳ね?」
「はい。俺のお駄賃は朝イチで渡会さんが淹れてくれるコーヒーだけです」
「うわっ、聞いた?ふわっち‥‥惚気話し聞かされたんだけど」
「そんなもん、なんぼ聞いても良いですから」
またベルの音がする
「ちわっす!コーヒー下さーい」
「あ獅子堂さん、いらっしゃい!」
「本当に朝からやってる」
「そうなのよ、うちは朝の出勤の時から飲んでもらえるように早くから開けてるから、毎朝顔出してね?買わなくても良いからさ」
「そんなの買うに決まってるじゃん?ね、小柳」
「俺は毎朝店にいる訳じゃないけどな。これからもご贔屓に」
ギャングのボスから警察のみんな
そのほかの人たちもみんな顔を出してくれる
そんな家族みたいなお店になると良いな
静かに細々とやって行きたいなんて渡会さんは言ってたけれど
それは当分あとになりそうだ
END.
朧
#にじさんじ
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