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諸伏side
引っ越してすぐ、俺に声をかけてくれた芹那と零。声が出ない俺を失声症だと言い当てた芹那はすごいと思う。声が出ないのに仲良くしてくれて嬉しかった。
声が出ない理由を話した時、芹那は優しく抱き締めてくれた。こんなに温かいのはいつぶりだろうか。零は少し不服そうだったけどw
俺の中で芹那はもう、俺の救世主だった。その心が淡く色付き始めたのは何時からだったんだろうか。
夏休み明け、俺は学校に行くことになった。
「ヒロー」
「やったな」
「セリにゼロ!」
「同じクラスだね」
「うん!嬉しい!!」
「俺も!」
「私もだよ」
俺らはお互いをゼロ、ヒロ、セリと呼び合うほど仲良くなっていた。
二人と学校でも遊ぶようになってわかったこと。それは他の人からの扱いだ。2人は見た目が日本人じゃないように見える所がある。それをどう思ったのか知らないが、からかってくる奴らがいる。
「またゼロは喧嘩してー!」
「アイツらが喧嘩売ってくんだよ」
「買うなら徹底的にボコれよ。私みたいに」
「セリも買っちゃ駄目だよ!」
ゼロとセリが喧嘩して俺が手当、主にゼロの。をするのが役割みたいになってきた。場数をこなしていったからか、ゼロも怪我をしないようになっていった。流石に高学年になると喧嘩はほぼ無くなった。ただ、中学になり増えたことがある。それは、
「五条さんの近くにいつも居んのはおめえら2人だな?降谷に諸伏」
「はあー」
「ぜ、ゼロ…そんなあからさまな態度…」
「舐めてんのか?!」
「五条さんの近くにいつも居やがって、うぜーんだよな!」
「五条さんはみんなのアイドルなんだよ!」
「分かったら五条さんから離れやがれ!!」
「「嫌だ」」
「あ?!!」
「セリと俺らは親友だ。それを他人にとやかく言われる筋合いは無い」
「俺もセリとはもう離れたくないなー」
「てめえら!!」
「ゼローヒロー!」
「「セリ!」」
「「「ご、五条さん!!」」」
「かーえーろ?」
芹那は俺らと腕を絡めて、その場を後にした。
「アイツらまじなんなの?私が殴っていい?」
「「駄目だ」」
「喧嘩を売られたのは俺達だ。殴っていいのは俺達だ」
「ぜ、ゼロ…殴っちゃ駄目だよ」
「そ?じゃあほっとくけど、何かあったらすぐ言うんだよ?私がボコるから」
「セリの力を借りるまでもないがな!」
「だからボコっちゃダメだって!!」