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ある小説に載っている豪邸が存在するらしい
僕はその家が見たくてその家を探している
僕はある家族を尋ねるために
友人2人を引き連れてある地域にやってきた
森の中を5時間ほど走り続け
飽き始めた彼が声をあげた
「リアム?まだ着かないのか?」
そう言って僕の名を読んだのは
ジョン 僕の友人だ
「私もうくたくたなんだけど!」
そう言って悲痛な叫びを上げてるのが
カミラ 彼女も僕の友人だ
「もうすぐ着くはずなんだ待ってくれ」
そう言って話していると道が開けてきた
小さな街が見えた
お世辞にもいい所とは言えない
寂れた町だ
そして僕らはメモした住所を頼りに歩いた
彼らには感謝してる
僕の我儘に付き合って貰ってるんだから
僕らが向かっているのはある家だ
その家ではある家族が不明な死を遂げている
だけど今回は目的はそこじゃない
彼らが隠している『物』だ
彼らは豪邸を隠してるらしい
そしてそのヒントがあるのがこの家
この家にはもう人が住んでいないらしい
そう聞いていたからこそ
はじめこの家を見て驚いた
何故なら家の目の前の椅子に腰をかけ
ブツブツと話しながら胸をトントンと叩く
謎の人物がいたからだ
僕は友人の心配を押し切りその人に話しかけた
彼の名はオスカーと言うらしい
彼はこの家の後継者で家を守ってると言ってる
この家は彼らがひっそりと暮らしていた場所だ
どうしても見たくて彼に許可を貰おうと説得した
だけど彼はどうしても譲らなかった
すると彼は家族の話をしてくれた
彼の先祖の代から貧相で
明日の食事に困るような生活に
ずっと苦しめられていたらしい
そして彼の父は小説を書き
少ない稼ぎをどうにかしようとしていた
そんな時ひとつの小説が有名となった
貧乏な男が偶然宝を豪邸を建て幸せになる
そんなありきたりな物語
だがこの話は面白くとても有名になり
大金持ちとなった彼の父は
本当に豪邸を建てたとのことだった
やっぱり豪邸は存在したんだ!
友人とワクワクしながら話を聞いてると
彼はある日スーパーへ買い物へ行こうと
準備している時ある異変に気付いたらしい
そしてその正体を突き止めるため調べ
あと一歩という所で父に止められた
そして父を問い詰めると
父は「夢のためなんだ」と言い残し
その日の夜に原因不明の死を遂げた
オスカーは悲しみ原因を突き止めようとした
だが何も分からなかった
その時壁紙が剥がれかけている所を見つけた
その壁紙を剥ぐと知らない扉があった
その扉を開けると
するとオスカーの話が止まった
僕らは続きが聞きたいと頼む
するとオスカーは聞かせる訳にはいかない
小説には話してない場面がある
その場面は触れてはならないんだ
と言い残し家の中に消えた
僕らは気になり窓から家を覗こうとした
すると隣の窓を覗いた友人が
発作を起こした
僕らは焦り救急車を呼ぼうとした
するとオスカーが出てきて
「見たのか!?」と焦り気味に聞いてきた
僕らは何の話かと聞くと
友人が目や鼻や口から
黒いインクのようなものを沢山吐き
ピクリともしなくなった
友人の手を見ると
窓に張ってる御札のようなものを剥がしていた
手に握りしめすぎて爪が食い込むほど
固く握りしめていた
何が起きているんだそう問いかけようとした時
中から女性が出てきた
服はボロボロで裸足だった
そして口や手を縛られていた
「オスカー君がやったのか!?」
そう聞くとオスカーが
「違う!惑わされるな!」
そう言って女を家に押し込めようとした
僕とカミラは必死に止め女性を逃がした
するとオスカーが咳き込みはじめ
椅子に座り胸を叩き始めた
そして黒いインクのようなものと共に
スニーカーを片方だけ吐き出した
なんだこれは?何が起きてる?
僕らは逃げるために車まで走った
ジョンすまない
そう泣きながら走り
カミラを乗せて
速度を上げて走った
するとカミラが叫んだ
「後ろになにかいる!」
そう叫び次の瞬間カミラが窓にドンドンと
激しく頭を打ち付けた
よく見ると窓が微かに開いており
そこから何かがカミラを引っ張ってた
そこに目が行き過ぎて
前に気が付かずに目の前の木にぶつかった
そして振り向きその存在を確認した
ああ、そういう事か
そう納得した頃には
僕はもう黒いインクのようなものを吐きながら
後ろから必死に追いかけて来ていたオスカーを
横目に一瞬だけ見て
そいつに殺された
オスカーは悲しんだ
触れてはいけないんだと
そしてオスカーは頭に銃を突き付け
静かな森の中に
銃声が響き渡った