テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「腐男子共の戯れ」で赤さんが地雷克服頑張っているのであれば、地雷(なりかけ)の青水を私も克服せねばならぬ。
ってことで書きました!女体化はもう少しだけまっててください…😭😭
俺は朝が好きだ。
透き通った空気が気持ちよくて、朝のランニングはとても一日の始まりという感じがしてお気に入りの時間の1つである。
逆に俺は夜が嫌いだ。
汚らわしい人がそこらの街で汚い欲情を抱いてほっつき歩いている。そんな街の中で過ごしている俺はとてもじゃないけれど安心して過ごせる環境ではない。だから嫌いなんだ。
「なーなー、天文学部って知ってる?」
「あー…2年が新しく立ち上げた部活動だっけ?」
「そうそう!いふ、お前興味ねぇの?」
ふっと投げられたその問いに俺は上手い返答が思いつかず、思わず考え込んでしまう。
…天文学部。きっと合宿とかになるときっと活動時間はメインは夜になって、学校内で活動する時も夜の写真を見漁ったりして活動するのだろう。
その夜空を綺麗だと思う人は一定多数いるわけで、だから天文学なんてものがあったりするわけで。
「…まぁ、体験入部でも行ってみようかな」
「お!帰宅部エースがついに脱退か!!」
「うるせぇよ…笑」
俺には元々やりたいことが見つからなかった。試しにいろんな部活動を見て回ってたりしてみたけれど、やっぱりどれもしっくり来るものがなくて…。結局、なにも部活に入らぬまま今日この日までの2年間を過ごしてきた。
「…天文学部、なぁ…」
少しだけ、少しだけでも俺がやりたいものを探す旅の一環として顔を覗かせてみるとしよう。
放課後。天文学部の活動教室を聞き出して、その教室へと足を運ばせる。今年新しくできた部活動だから3年生がいなくて、1,2年生しかいないという話を聞きつけたことがある。…少しは気楽に体験できそうだな。
「ここ…か…?」
以前から空き教室として、使用されていなかった教室がこんなにも使われている感じの出ている教室になっていることに驚きを隠せないまま、扉の前で突っ立っていると目の前の扉が開かれて思わず肩を震わせてしまう。
「…? 誰っすか〜?」
「…あ、部活動見学したくて…!」
「なるほど!どうぞ入ってって〜!」
そう言って開かれた教室の中はとても普段学習を受けている教室と同じとは思えないくらいに幻想的な世界が広がっていた。
「初兎ちゃんおそ……え、誰??」
「この子うち見学したいだって、残念ながらしょにだじゃないです〜」
「もーう!初兎ちゃんかと思ったのに!!」
「えっ、と…ごめんなさい?」
「いや、君は謝らんでいいだろ!笑笑」
そんな幻想的な教室の中で、すごく目が惹かれる男の子が1人座っていた。髪色や体格、声とか色々素敵なところはあるんだけど…瞳が、瞳がとにかくキラキラしていて美しかった。その瞳に吸い込まれるようにみつめていると彼は首を傾げた後に口を開く。
「僕は稲荷ほとけって言います!気軽にいむくんって呼んでくれたっていいんだよ!」
「あぁ、俺は乾ないこ。コイツが1Cで俺が2B」
ほとけ…、は1年生でないこ…は同じ2年か。こんな派手髪のやついるなんて知らなかったな…
「ちなみに俺、ないこが副部長で部長が2Cの獅子尾悠佑っつーやつね」
「あ、あとあと!部員は2人いて、初兎ちゃんとりうちゃんって子なんだけど!2人とも1Bなんだ!」
473
どうやら天文学部は今年創立したにしてはすごい人数が集まっているみたいらしい。…この5人は元々仲良かったのかな?…だとすると俺が入るのはなんだか、気まずいというか…申し訳ないというか…
「あー、じゃあ先に俺達ではじめちゃう?できれば君にも入ってほしいし、ね?」
「俺には気ぃ使わんでいいんで…!」
「そういえば君の名前はなんていうのー?てか学年は?1年生??…にしてはでっかい〜!!」
「俺は猫宮いふ。一応2年生やらせてもらってます。2Aな。」
と、自己紹介をするとないこは俺と同じ反応というか…、こんなやつこの学年にいたんだ。みたいな顔と…なんだこれ、すごく不機嫌そうな顔しててうける。
「お前A組かよ…クソ!エリートかよ!!」
「あー」
納得。
そんでもってほとけは…元々の目の輝きが更に輝いて見える。なんだろう、2年生が増えることの喜びなのかそれとも別なのか…
にしてもこんなに入ることに対して期待されちゃ、入らなかったとき申し訳なくなるからこれ以上はやめてくれ…
「いふくんもお星さますきなの?」
「あー…ふつう、?」
「そっか!じゃあ僕がお星さまの魅力教えてあげる!」
なんて言われて腕を引っ張られて教室の奥へ、連れ込まれる。
「有名どころで言ったら夏の大三角形とかかなー?織姫と彦星のやつね。ベガとデネブ!」
そう笑って解説してくれる彼の横顔は美しい。たくさん解説してくれてる彼を横に俺はその美しい横顔を眺めることしかできてなくて、聞いてるのかどうか何回も怒られてしまった。
「あー、おもろかった!」
「本当!?ならぜひうちにまた来てくれたらいいよ!」
「正式に入部届けだしてもらえれば、いちいちこの見学ボードに名前を書かないでもらってもいいし…俺も顧問に提出しなくていいから楽だよ〜」
すぐ見て帰ろうと思っていたのに気がつけば部活動終了時刻まで居残ってしまった。ほとけにないこ、そして後から来た初兎やりうらにあにきの星への愛、宇宙への愛を聴いたら俺が嫌いだと思っていた夜が少しだけキラキラ美しいもののように思えてきて、そこからは俺の勉強熱心が出てしまったみたいでついついいろんなことを聞いてしまった。
「…明日、入部届提出しとくな」
「わーい!!いふくんも僕達の仲間入りだー!!」
「ほんっまありがとう!まろ…!!部員が増えるのは部長として誇りが高いんや…!!」
俺がたった入部届を出すと言っただけなのにこんなに喜んでくれるなんて面白おかしくて、思わず笑みをこぼしてしまう。
****
次の日、早速入部届を出して正式に部員として部活動に取り組んでいると遅れて入ってきたほとけが俺の姿を見つけて嬉しそうに抱きついてくる。…全く、コイツは距離感がいちいちバグってるんだよ。
「部員が増えてるって聞いたけどやっぱりいふくんだったんだ!!僕は嬉しいよ〜!!」
「俺も嬉しいな、ありがとうね。まろ」
昨日も思ったが、天文学に…天体観測を心から愛しているというか興味があるのは部長とか初兎とかりうらとかよりもこの2人、ほとけとないこの方が愛強い気がする。だからこそこの2人はいつも早く来て資料を机いっぱいに広げて調べ物を始めてる。
「はぁ…神話っておもしろ!!!」
「ゼウスが見れば見るほど好きになるんよな」
「わかる〜!!」
ほとけ達は俺の言う事、言う事全てに共感してくれたり、肯定してくれたりするから気軽に発言できて楽しい。
「はぁッはぁッ…!!お前ら!朗報やぞ!!」
他愛もない話をしていたとき、思い切り扉が開かれてびっくりして扉の方を見るとそこには息を切らした部長が立っていて、なにか嬉しそうな顔をしている。
「1ヶ月後くらいにある三連休…よかったら合宿に行かないか…?」
「…! おとまり!!」
なんてまた美し瞳を輝かせるほとけと違うことを違うと修正するないこ。そんな風景がおもしろくてまたふはっと吹き出すとそれを見ていた部長がなにか嬉しそうな顔をしていた。
「せっかく新入部員が入ってきたんや、歓迎会として一緒に夜空見に行こうや!」
にっと笑って手を差し伸ばしてみせる部長に俺はその腕を強く握った。
天文学部に入部して1ヶ月半。びっくりするくらいに濃い毎日を過ごしていくうちにどんどん部員と馴染めていって今では周りからもなにも変に思われないくらいに仲が深まったと思う。
そして、天文学部に入部して1ヶ月半。はじめての合宿に挑む。仲のいい部員と一緒に新しい環境で興味深いものを知るというのはとても楽しいもので。まだ出発すらしていないのにワクワクの気持ちが抑えきれない。
6人だから顧問の先生が少し大きい車を用意してくれて、それに顧問の先生が運転してくれてその車で行けるみたい。車が出発してから何時間と経った後、無事に目的地について小さいコテージに荷物をおいて少しゆっくりする
「飲みもん買ってくるけどなんかいる?」
と、問いかけるとみんなそれぞれほしい飲み物を答えてくれるからそれを覚えて自販機へ足を運ぶ。1ヶ月も共に過ごしていればそれぞれの好みを理解することはなんとなく出来てるからもしなかったとしても代わりになるものを探せばいい。
そんなこんなして夜。天文学部の活動時間は夜がメインになるから昼間はゆったり、それこそお泊まり会みたいに過ごした。
そしてベランダに出てきれいな星空を見上げる。
「…綺麗」
「いふくんもそう思う? やっぱり都会だと見れない景色でいいよね!」
…俺は天文学部に入ってから、夜が少しだけ好きになった。このきれいな景色を見れるのは朝でも昼でもなくて夜だけだから。前を向いて嫌なのことがあれば上だけを見ればいい。それすれば無限の夜空に美しい星々が広がっているから、心の和らぎになるから。
「おん、星もそうやけど…月もきれい。」
「ふふっ…ロマンチックだねぇ」
目を細める彼の横顔にまた俺は惹かれる。この1ヶ月を通して俺は夜に対する感情だけじゃなくて、恋する感情も動かされた。
星や月に興味津々で、神話とか色々考えられるものを一生懸命考えてる姿が愛おしくて、なによりそのきれいな瞳で俺のことを捉えてくれてるのが嬉しいから。気がつけば好きになっていた。
「ほとけ、すき」
「…僕もだよ」
end
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!