『担当執事達に愛される日々』〜御奉仕致します、主様〜
FINAL butler アモン・リード
今日の私の朝は甘い薔薇の香りから始まる。
コンコンっ。ガチャッ。
『失礼するっすよ。主様。朝っすよ。起きてくださいっす。』
『ん…。アモン…?』
『起こしに来たっすよ。今日はお仕事っすよね。』
『ん…。』
『起きないと遅刻するっすよ。ほらほら。』
俺は毛布を引っ張る。
『ん〜…。』
『…はぁ。主様。起きないと…。』
俺は主様のベットに腰掛ける。
『お仕置きするっすよ?』
耳元で囁く。
『っ!!』
私は飛び起きる。
『おはようございますっす。主様。』
『っ……それは反則……。』
『でも起きれたっすよね?あ、それともお仕置きされたかったっすか?』
『からかわないで……。』
『冗談っすよ。あーあ、耳まで赤くしちゃって。』
『っ…。』
『支度お手伝いするっすよ。まずはこの水で顔洗うっす。』
『ありがとう。』
『次髪やるっすよ〜。』
(至れり尽くせり……。)
アモンは私の支度を手伝ってくれる。
『よし、出来たっす。朝ごはん出来てるっすから。食堂に行くっすよ。』
『はーい。』
アモンが淹れてくれたハーブティーを飲んだ後、一緒に下へ降りる。
『今日のお帰りは何時頃になりそうっすか?』
『そうだね……夜かなぁ。』
『そうっすか……。俺、待ってるっすからちゃんと帰ってくるんすよ?』
『もちろん。』
『…。』
(主様がいないと寂しいなんて言えないっすもん。俺らしくない……それに、主様のことドキドキさせて赤面する主様を見るのが俺は好きなんすから。)
朝ごはんを食べて主様を送り出す。
『忘れ物ないっすか?』
『うん!行ってきます。』
指輪を外して元の世界に戻る。
『……行っちゃたっす。』
(早く帰ってこないっすかね……。)
『…さて、仕事するっすかね。まずは花に水やりして…その後にボスキさん起こさないと…。』
『アモン…寂しそうな顔してたな。』
(言葉では言わないけどアモンは顔に出るから……。)
『……。』
(仕事終わったらすぐ屋敷に戻ろう。)
((早く会いたいな…。))
夜。デビルズパレス。
『主様…もう帰ってくるっすかね。』
と、そう呟いた時だった。
『アモン。』
『!』
主様の部屋で薔薇を変えていたら主様が帰ってきていた。
『アモンに早く会いたくて帰ってきちゃった。』
『っ…。俺も、俺もっす。』
『あれ、素直だね。いつもならからかってくるのに。』
『意地悪言わないでくださいっすよ主様…。』
『ふふ、いつもの仕返し。夜ご飯食べた?』
『これからっすよ。主様待ってたんで。』
『そしたら一緒に食べよ?』
『もちろんっす!』
ニコッと微笑んで食堂へ二人で向かう。
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
コメント
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お疲れ様です、小説が好みすぎていつも学校帰った後いつも癒されてますありがとうございますm(*_ _)m