テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
9
3
3
7
「皆今日も良く描けていたね。そして素敵な絵を描けるお姉さんと一緒に出来て良かったですね。 また是非来てもらいましょう。」
「うん、お姉さんありがとうございました。」
「また来てね、お姉さん!」
「お姉さんみたいに芸術的なの描けるように頑張る!」
かなりの好感触かつ好意的な状況に絵を見せる前の半笑いとは違う半笑いになったがこの偶然の賜物な状況に胸を撫で下ろす。
そして子供達が教室を出て帰ると弦さんは私に笑顔で 「突然の絵の参加で疲れたでしょ⁈お茶にしようか。」と隣の部屋のドアを開けた。
やっと大勝負が終わりなんとか落ち着けて絃さんの顔をしっかりと見ることが出来た。
(わ〜改めて夢弦さんそのものだしやっぱりワイルドイケメンだ…。)
笑顔で見つめられ今更ながらちょっと恥ずかしくなる。
ドアを開けるとそこは広い居間になっている。
ソファーとテーブルがあり部屋のまわりには絃さんが描いたであろう絵が所狭しと置いてあった。
「由布ちゃん座って待ってて。コーヒー淹れてくるね。」
ありがとうございます〜と言うのもそこそこに部屋のまわりの絵を一つ一つ見回す。
油絵が殆どであるが軽いタッチの水彩画もあった。
(当たり前だけどどれも上手だな…。このお庭の絵なんか写真みたい。)
展覧会に来ているみたいで楽しく一つ一つゆっくり見ていく。
重なっているいちばん奥にある一際サイズの大きいキャンバスに白い布がかけてあり、その隣の絵も同じサイズで裏側をむけている。
描き途中か失敗した作品なのかなぁ?くらいに思ってはいたが何故か妙に気になった。
絃さんはコーヒーと色とりどりのマカロンを持って来てくれた。
「由布ちゃんお待たせ。座ってゆっくり食べてよ。」
「わーありがとうございます。私マカロン大好きです。え、これって…」
このマカロンは夢の中で絃さんと行ったカフェのマカロンだ。
実際にも二駅先にあるカフェだ。
夢の中でカフェで帰り際にテイクアウトで絃さんが買ってくれた思い出のマカロンだった。
またまた偶然なのだろうか?
二駅先のカフェの人気のお菓子なら絃さんも買うこともあるのだろうが…。
しかし、絃さんはマカロンについては何も言いはしなかった。
ただ4個あるうちの私が好きなピンクのベリーのと緑のピスタチオのマカロン以外の二つを自分のコーヒーカップのソーサーに置いた。
私がベリーとピスタチオを選ぶのを当然のごとく…。
絃さんは何も言わずコーヒーにこだわっている話やこのコーヒー豆についていろいろ話し出した。
またもやこの不思議な出来事が偶然なのかどうなのかひたすら考え、せっかくのコーヒーのお話しがまったく耳に入ってこなかった。
コメント
1件
うわ、このエピソードめっちゃ気になる展開だな…!マカロンのフレーバーを何も言わずに由布ちゃんの好みに合わせてくる絃さん、絶対夢の記憶あるでしょ!白い布かかった大きなキャンバスも気になるし、偶然が続きすぎて逆に怖いレベル。でもそんな不安をよそにコーヒー談義を始めるのがワイルドイケメンすぎるわ。次話で布の下の絵が明かされるのかな…?続きが待ち遠しい🔥