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「あ…レ、?」
歌エなイ..!ドうしテ..!
「ア、あ〜、ららら〜」
ドレミは出た…けど
「ゲホッゴホッ、ナンで、..?」
喉が痛い、まるで絞められているように声が出ない。
マスター、たすケテ、
「ミク…」
さっきからずっと、泣きそうな顔で声出しをしてる。
いやもしかしたら声が出ないのかも、?
だとしたら一大事じゃん、!
みんな呼ばないと、
えっと、まずレンでしょ、ルカ呼んでから、MEIKO姉、KAITO兄!よし、これで行こう!
「レーーーーン!!」
「レーーーーン!!」
またか、あのお騒がせ姉ちゃんめ、
「…何ーーーー!!」
「ちょっと!!!こっち!!こーーーー い!」
なんだよ全く、
「はーーーい!!今行くーー!!」
「ふぅ、やっと集まったぁ、」
おいおい、第一声それかよ
「どうしたの?リン」
「MEIKO姉久しぶり〜」
「ちょっとぉ、早く要件をおしえてくれなぁい?」
ルカとMEIKO姉がリンに問いかける。
「あれ!あれ!」
は?あれって…
「ミク、?どうしたんだよ、あいつ」
俺の、いや、俺たちの目の先には息切れして今にも倒れそうなミクがいた。
倒れそう、というより消えそう、?
「どうしたんだろう、ミク」
KAITOが心配そうに呟いた。
「KAITO兄、」
「とりあえず、話しかけに行ってみましょう。」
MEIKO姉は冷静だったけど、冷や汗をかいて不安そうだった。
「ミク!」
ア、みンナ…
「…タ..けテ」
「そんな辛そうな顔してどうしたのよぉ!」
ルカ、
「わかンナい..」
「ミク〜〜!」
リンが抱きしめようとしてくれた。けど、
「あれ、?」
私の体は透けた。リンが触ったところがバグが起きたようにモザイクのようなものがかかってる。
「ミク、歌える?」
レンはそう聞いた。正直歌える自信が無い。喉が痛いし、絞められている感じがして、
「….」
首を横に振った。
「どの音も出ないの、?」
KAITOが気まずそうに聞いた。
「…ら、ららら、〜」
決して綺麗な音ではないがミクはまだ歌えた。
「ミク、あなたは、どうしたい?」
MEIKOが聞いた。『どうしたい?』は、私がもう消えることを悟ったのだろう。
「ミンな、私、まダ、歌イたい、」
「….」
「だけド、モウ、居なクなっチャう、から、」
「最後に、1曲ダケデいイ、マスターに、歌いタイ、」
「もちろん!」
揃った〜!なんて言いながらみんなウキウキ。だけど、みんなは消えないだろうか。私が消えるのならばみんなも消えてしまうのではないか。良くない方向に想像が膨らんで、不安になってしまう。
「アノさ、」
思い切って聞いてみた。
「どうしたのよぉ、」
ルカが心配そうにこっちを見る。
「みんなハ、消えナイかナ、」
「消えると思うよ!」
リンが言った。その後淡々と話しだした。
「ミクが消えるんだったら私たちも消えると思う。まだ、影響が出てないだけで、これからここも廃墟に変わってく。大丈夫だよ、ミク!みんな一緒ダ、カラ!」
「お前、最後の方、」
レンが心配して聞く。
「ホラ、もう出てきちゃった、」
少しの沈黙の後、
「じゃあ、僕は曲を作るよ。」
KAITOが言った。
「ミクは作詞をよろしくね!」
MEIKOも、
「あ、あとボーカルもよぉ」
ルカも、
「KAITO兄!ギター入れて!」
レンも、
「ミク!みんないるよ!」
リンも、みんな手伝ってくれて、
「アリガト、う、!」
「できタ、!」
「あとはミクが歌うダケね、」
MEIKOが呟いた。
「ミク、歌エる?」
「ウん、!」
リンの問いに力強く返事をした。
「♫〜!」
「これは、ココニ、残しておきマショウ、!」
ルカは満足気に言った。
「ミンナ、ありガトウ!あと、少シダケど、楽シく、過ゴソウね!」
「うん、!」
「あれ、こんな曲作ったっけ、」
私は過去ボカロPだった。
しかし本業のOLの方が忙しくなってしまってボカロ曲を投稿しなくなっていった。
次第に初音ミクや鏡音リン・レンなどソフトを使うこともなくなり、ずっとしまったままだった。
久しぶりに楽曲制作に使ってたPCを開くと、知らない曲が入っていた。
「アリガトウ、ソシテ、サヨナラ」
で曲は終わった。
ミクはどうなったんだろう。気になる一心、だったのかは分からないがミクのソフトを開いて見た。
『深刻なエラーが発生しました。』
何度もボタンを押した。けれども、
「手遅れ、か、、」
ほかもそうだった。私が初めて買った『ピアプロキャラクターズ』のリンもレンもルカもMEIKOもKAITOも、全部だめだった。
「…うぁぁぁぁ….」
しばらく泣いた。機械でも心は壊れるのだと知ったから。
『マスター、アリガトウ、!』
しっかり聞き取れたみんなの声。幻聴だったのかもしれないけど、やっぱり好きな声だった。
終わり方意味不明すぎる。
てか歌詞パロってなんだっけ、