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-プロローグ-
あるところに美しい雲の王国がありました。その王国には野心を宿した騎士がいました。彼の名前は
「カイト・シルファージ」この国の元国王護衛騎士である。この物語は彼の冒険物語。
さぁ、物語を始めようか。
-本文-
朝、青い小鳥の鳴き声と共に目を覚ます。外の湖を見ると水の精霊が踊っていた。とても幻想的だ。
よく見ると精霊の近くに少女がいる。湖で遊んでいるようだ。僕が近寄ると、少女は僕に気付き森の奥へ逃げてしまった。少女は知っている面影を宿していた。なんだろう、探しに行きたい。精霊の元へ行き、少女を探したい、そう願いを述べると精霊は僕に力を授けてくれた。それは、水の大精霊との契約。契約は名前をつけることによって成立する。
「君の名前は、マリンだ。今日からよろしく」
周りが光りに包まれた。どうやらこれで契約が出来たらしい。
これから冒険が始まる。少女を探す旅へ行こう。
でも、この場所は森の奥深くで、まずは森を出なくてはいけないのだが、外へ出る途中にたくさんの魔物を相手にしなければいけない。どうしようと悩んでいると、マリンが、
「あなたはご自身のことを卑下しているのです。あなたはお強い。その辺にいる魔物なら普通に倒せますよ。」
と言ってくれた。その言葉だけで僕は元気が出た。そうだ、今の僕にはマリンがいる。仲間がいる。だから頑張れる。
「ありがとう、マリン。よし、行こうか。」
「承知しました。」
身支度を整え、帰ってくるから分からない家に
「いってきます」を告げる。
森の入り口へ行くといきなり魔物が襲ってきた。
「キメラだ。」
ライオンの顔をし、蛇の尻尾をもち、山羊の体をもつ魔物だ。
剣を構え、魔物を切る体制を取る。
マリンが水魔法を放つ
「錯乱させよバブル・シャワー」
キメラは周りが見えなくなり、錯乱していた。
「主様、今です。」
僕は剣を握り、キメラの首を狙う。
気づくと首が取れていた。初めて敵を倒した。
マリンは驚いた。瞬きをしている間に首が取れていた。人の技じゃない。
「マリン!これ倒せているか?」
喜んだ顔をした主を初めて見た。すごく嬉しそうだ。近くにより死んでいるか確認すると、本当に死んでいた。
「主様、大丈夫です。この魔物は死んでいます。」
「なら良かった。初めて戦ってみたけど意外と簡単だったな。」
しばらくすると、キメラは星の屑のように消えていった。
「これは…………」
「魔物は死ぬと星の屑になって消えていきます。そして新らたな命に生まれ変わるのです。」
「なるほど。ありがとう、マリン。ところで、僕の力どうだった?普通より強い方?弱い方?」
「この国には魔王というものがおります。そいつは、この世界に存在する全ての魔物の長です。おそらく、主様の探している少女は、聖女とよばれる光魔法の使い手です。光魔法の使い手といってもそこら辺にある光魔法とは違い、聖女の場合光の大精霊、つまり、私と同等の精霊がついていることになります。聖女の力と私、そして主様がいれば魔王を倒せるでしょう。ですが、その中では主様は一番不利です。近距離の武器ですから、精神魔法とかにかかりやすくなります。なのでもっと強くなってください。」
マリンの言葉はもっともだ。聖女となれば国王と等しい立場である。それに光の大精霊がついているとなればとてつもなく強い。マリンも大精霊の称号をついているから彼女も強い。だから僕が最弱になる。これから頑張らないと。
「分かった。修行に修行を重ねるよ。そうしながらも少女を探そう。彼女には聖女の他にもなにかある。」
そう、僕が気になる理由があるはず。僕は極度な人見知りだ。なのに彼女に話しかけようとしたということは彼女を見てから僕の中でなにか起こったに違いない。また進んでいこう。
森を抜け、魔王の城を目指す。ちょっと戦って疲れたから少しゆっくり行こう。マリンともっと仲良くなりたいな
「マリンは精霊の姿をしているけど、人の姿にもなれるのか?」
「はい、なれます。主様が仰せになれば姿を変えれます。変えましょうか?」
「いや、マリンはマリンだからそのままでいいよ。」
「承知しました。」
人の気配がする。
「マリン、探索魔法を。」
「承知しました。………北東に気配があります。装備の感じからして旅人でしょう。」
僕は自然と足が動いた。僕が森の外に出てから初めての人だ。北東の方角へ行くと人が倒れていた。見たところ傷を負っている。結構深そうだ。
「マリン、癒しの魔法を。」
「はい。アクアヒール。」
周りが水色に染まり、光の粒が降っている。
美しい魔術だと思った。
「うっ、あなたは?」
気がついたようだ。
「大丈夫ですか?致命傷かと思ったので治したんですけど気分はどうですか?」
「ありがとうございます。全然大丈夫です。死んだっと思ったのに、助けてくださり本当にありがとうございます。あなた方は旅をしているのですか?」
「あぁ。魔王を倒すことを目標にしている。」
「そうですか。良ければ俺を連れていってもらってもいいですか。見たところ、あなたの精霊は水の大精霊と見ます。私は火の上位精霊と契約しています。恩返しのつもりで俺も連れていってください。」
「分かりました。名前を伺っても?」
「俺の名前は、ロキ・マオレルフィだ。ロキでいい。あと、敬語も無しで。」
「分かった、ロキ。僕の名前はカイト・シルファージだ。契約精霊はマリン。」
「よろしくお願いいたします。」
新しい仲間が増えた。これは心強い。
先へ進もう。前を見ると遠くに城が見える。
「あそこに行けばいいのか。」
距離は遠い。たが、少女の謎を解くために進んでいく。
霧が濃くなった。ちょっとずつ進むと光の雨が降ってきた。奥に白い光が見える。
「きれいだ……。まさか。」
「主様!?」
「おい、カイト!」
走っていくと、白いローブをまとった少女がいた。
精霊と遊んでいるように見えた。
少女は僕たちの気配に気付き、こちらを向いた。
銀色の美しい髪をしており、深い青色の瞳をしている。
「君は……。」
「どちら様でしょうか?私が見えるなんて。霧で隠してたはずなのに。」
「光が見えていたよ。君は僕のこと覚えているかな?」
「そうでしたか。完璧に気配も全て隠してたはずなのに……。まぁ、私の術が甘かったということで。すいません、事情があり、周りに幻術をかけさせていただきます。」
彼女は精霊を出し、
「光の大精霊、ルリよ。周りに幻覚を見せよ。」
するとさっきより濃い霧が出てきた。こちらを向いて訪ねてきた。
「私はあなたとは会った記憶がないのですが、教会の追手ですか?それとも、ただの旅人ですか?」
彼女は追われている身なのか。するとロキが答えてくれた。
「俺らは魔王を倒すために旅をしている。あなたは大聖女と契約している光の大精霊か?」
「…………」
「大聖女?」
僕が聞き返すととなりでマリンが
「大聖女というのは魔王を倒すために、必要不可欠な方です。普通の聖女との大きな違いは、光の大精霊と契約しているというところです。聖女は光の精霊と契約していますが、大精霊となると癒しの効果が格段に違うのです。最近とある聖女が光の大精霊と契約し、大聖女様が百年ぶりに現れたと聞きましたが本当だっとは……」
「なるほど。」
「魔王?あなた方がですか?そうですか、勇者様ということですね。」
「そうゆうことだ。」
「だからみんな集まってきているんですね。気づいていますか?あなた方は森の精霊に歓迎されています。」
「……なんでルリがいるの?」
水の大精霊と光の大精霊は昔からの仲だ。
「あら、マリンじゃない。久しぶりね。
……まさかあなたが人間と契約したの?」
「別にいいじゃない。私が誰と契約しようとも私の勝手でしょ?……そこで私からお願い。聖女ではなく主と契約して一緒に来てください。」