放課後,私は潮田君と一緒に赤羽君のところに来ていた
潮田君が赤羽君に話しかけた
渚「…カルマ君
焦らないで皆と一緒に殺ってこうよ」
『殺せんせーに個人マークされたらどんな手を使っても1人じゃ殺せない
普通の先生とは違うんだから』
カルマ「………………」
赤羽君は暫く考え込んで口を開いた
カルマ「……やだね。俺が殺りたいんだ
変なトコで死なれんのが一番ムカつく」
渚「…………」
後ろから殺せんせーが来た
殺せんせー「さてカルマ君
今日は沢山先生に手入れされましたね
まだまだ殺しに来てもいいですよ?もっとピカピカに磨いてあげます」
カルマ「…………」
私は興味本位で赤羽君の目を見た
とても嫌な感情の瞳をしていた
嫌な予感が頭によぎる
カルマ「確認したいんだけど殺せんせーって先生だよね?」
殺せんせー「?はい」
いきなりなんでだろうか?
カルマ「先生ってさ命をかけて生徒を守ってくれるひと?」
殺せんせー「もちろん,先生ですから」
嫌な予感が増した
赤羽「そっか良かった
なら殺せるよ」
…真逆!
カルマ「確実に」
赤羽君はそう云って飛び降りた
また無力な自分に戻る?
目の前で…人が大怪我を…?
人を見殺しにしてしまう…?
『嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
渚「闇ノさん!」
気付いたら手を伸ばし飛び降りていた
カルマ「!?」
『大馬鹿野郎!』
パシッ,と赤羽君の手を掴んだ
カルマ「ヤバっ(せめてこの人だけは…)」
私はアカバネ君の首根っこを掴んでもちあげて姫抱きをする
カルマ「えっ」
『one two three!』
パチン,と指を鳴らし呪術で風を吹かす
そのまま下までついたと思ったらもちもちした様な感覚が伝う
私は赤羽君を放り投げた
カルマ「えっ…」
『殺せんせー』
殺せんせー「カルマ君自らを使った計算ずくめの暗殺お見事です
音速で助ければ君の肉体は耐えられない
かといってゆっくり助ければその間に撃たれる
そこで先生ちょっとネバネバしてみました」
カルマ「(…くっそ何でもアリかよこの触手!!)」
殺せんせー「これでは撃てませんねヌルフフフフフフ
…ああちなみに見捨てるという選択肢は先生には無い
いつでも信じて飛び降りて下さい」
カルマ「………………………はっ」
私達は殺せんせーにより元の場所に上げられた
渚「…カルマ君平然と無茶したね」
カルマ「別にぃ…今のが考えてた限りじゃ一番殺せると思ってたんだけど
しばらくは大人しくして計画の練り直しかな
闇ノさんも巻き込んじゃったし」
殺せんせー「おやぁ?もうネタ切れですか?
報復用の手入れ道具はまだ沢山ありますよ?
君も案外チョロいですねぇ」
猫耳に美肌水にパックに…赤羽君を如何するつもり?
赤羽君はイラ…としたけど直ぐに笑顔になった
カルマ「殺すよ,明日にでも
帰ろうぜ渚君。帰りメシ食ってこーよ」
アレ,あの財布先生のじゃ
殺せんせー「ちょッそれ先生の財布!?」
カルマ「だからぁ,教員室に無防備で置いとくなって」
殺せんせー「返しなさい!!」
カルマ「いいよー」
赤羽君はそう云って殺せんせーに財布を返した
殺せんせー「な,中身抜かれてますけど!?」
カルマ「はした金だったから募金しちゃった」
殺せんせー「にゅやーッ不良慈善者!!」
新たなコントなの?
『ふふ,明日は如何やって殺そうか迷うなぁ』
シュウ「そんな穏便に終わらせる訳ないでしょ
お説教だよ,シュリ」
後ろからお兄ちゃんがひょっこりと現れた
『ァァァァァァァァァァァァ…………』
私の口からそんな悲鳴が上がった
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