6月…雨の季節だ
殺せんせーの暗殺期限まで残り9ヶ月
大きい…
大きいぞ…
なんか大きいぞ…!
律「殺せんせー
33%ほど巨大化した頭部についてご説明を」
良く聞いてくれた律
殺せんせー「水分を吸ってふやけました
湿度が高いので」
マナ「生米みたいやな?!」
殺せんせー「雨粒は全部避けて登校したんですが
湿気ばかりはどうにもなりません」
顔を縛りバケツに水を入れる
ライ「……ま,E組のボロ校舎じゃ仕方ないよね…」
みさき「エアコンでベスト湿度の本校舎が羨ましいです…」
倉橋「! 先生帽子どうしたの?ちょっと浮いてるよ」
あ,よく見れば浮いてる!
殺せんせー「よくぞ聞いてくれました
先生ついに生えて来たんです」
殺せんせーは帽子を取った
殺せんせー「髪が」
ヒーロー「キノコだよ!!」
殺せんせー「湿気にも恩恵があるもんですねぇ
暗くならず明るくじめじめ過ごしましょう」
矛盾してる… てかキノコ取って食べた
〜放課後〜
あたしは岡野さん,カエデちゃん,渚君,杉野君と帰っていた
杉野「なー上に乗ってるイチゴくれよ」
カエデ「ダメ!!おいしいものは一番最後に食べる派なの!!」
カエデちゃんって本当甘いもの好きだよね
岡野「! ねぇあれ」
岡野さんが指さした先には…
コトカやあ,前原君じゃん! 一緒に居るのは誰?」
岡野「一緒にいんのは確か…C組の土屋果穂」
杉野「はっはー
相変わらずお盛んだね彼は」
??「ほうほう」
ん?この声って…
殺せんせー「前原君は駅前で相合い傘…と」
杉野「相変わらず生徒のゴシップに目がねーな殺せんせー」
コトカ「流石に人のプライベートは尊重してよね…」
殺せんせー「ヌルフフフ
これも先生の務めです
3学期までに生徒全員の恋話をノンフィクション小説で出す予定です
第一章は杉野君の神崎さんへの届かぬ思い」
杉野「…ぬー…
何としても出版前に殺さねば…」
さっきあたしが言ったこと忘れた???
渚「じゃあ前原君の章は長くなるね
モテるから結構しょっちゅう一緒にいる女(ひと)変わってるし」
スポーツ万能で行動的。 普通の学校ならば成績も上位でもっと人気者だっただろうなぁ
??「あれェ?果穂じゃん
何してんだよ」
アレは確か…生徒会の瀬尾…だっけ?
果穂「あっ!!せ,瀬尾君!!」
果穂という女の子は前原君を突き飛ばし瀬尾君の前に行く
果穂「生徒会の居残りじゃ…」
前原「…?」
瀬尾「あー意外と早く終わってさ
ん?そいつ確か…」
果穂「ち,違うの瀬尾君そーゆーんじゃなくて…」
うわ,浮気?さいてー
果穂「たまたまカサ無くてあっちからさして来て…」
言い訳が苦しいな
瀬尾「今朝持ってたじゃん」
果穂「が,学校に忘れて…」
前原「……あーそゆ事ね
最近あんま電話しても出なかったのも
急にチャリ通学から電車通学に変えたのも
で,新カレが忙しいから俺もキープしとこうと?」
瀬尾「果穂おまえ…」
果穂「ち,違うってそんなんじゃない!!
そんなんじゃ…………」
?顔付きが変わった?
果穂「あのね,自分が悪いってわかってるの?
努力不足で遠いE組に飛ばされた前原君」
は?何言ってんの?
果穂「それにE組の生徒は椚ヶ丘高校進めないし遅かれ早かれ私達接点無くなるじゃん
E組落ちてショックかなと思ってさ
気遣ってハッキリ別れは言わなかったけど
言わずとも気付いて欲しかったなァー
けどE組の頭じゃわかんないか」
瀬尾「はははは」
その言い方は無いでしょ!
前原「…おまえなぁ
自分の事棚に上げて…」
すると瀬尾君は前原君を蹴り倒す
瀬尾「わっかんないかなぁ
同じ高校に行かないって事はさ
俺達おまえに何したって後腐れ無いんだぜ
ホラちゃんと礼言えよ果穂に
同じカサ入れてもらったんだからよ」
他の奴らも前原君を蹴りフルボッコにする
杉野「あいつら…」
杉野君が駆け寄ろうとしたその時…
??「こんな公共の場でそんな事するのは辞めた方が良いよ?」
??2「誰がどう見てるか分かんないんすよ?ほらほら辞めた辞めた」
高校生らしい男の子と大学生らしい男の人が佇んでいた
瀬尾「何だよあんたら
関係ないだろ」
??「あれ,君椚ヶ丘の中学の制服着てますね
僕の学校の兄弟校の人じゃないですか
こんな人がいる学校が兄弟校なんて最悪だ」
??2「うわ刀也さんそれマジ?最悪じゃん!」
瀬尾「うるせえな黙ってろ!」
果穂「うるさいわね!」
2人は逆上して殴りかかろうとしていた
刀也?「ガっくん!」
ガク?「止まれ,愚か者」
まるで狐の様な目で2人は睨まれた
ヒュ,と喉からそんな声を出したら2人は逃げた
ガク?「さ,早くお見舞い行こうぜ!」
刀也?「そうですね。嫌なもの見てしまいました」
すたこらとあの2人もどこかに行ってしまった
お見舞い,という単語を聞いてあたしもお見舞いに行かないと,と思い急いで何か品を買って病院に言った
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