──────いえもん視点──────
「────あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッッ!!!!」
その時、俺の耳にはつんざくような鋭い悲鳴が聞こえた。───この声の主は。そんなことに思考を巡らそうとしても、相手は許してはくれない。
「おいおい───こんな絶世の美女から目を離しちゃぁいけないだろ?」
そう言って煽るように刀を大きく振るう。
(───今は集中しろ。そして想像しろ。お前がこの技を避ける未来を。)
無理だ。そう思う。だが、不思議と俺の目にうつるダークはゆっくりと動いているように見える。直前、俺の間合いにその攻撃は届かない───はずだったのに。突然、刀身が伸びる。不意に、その攻撃が俺のローブをかすめる。しかし、ローブが傷つくことは無い。
「───うっそ〜!そのローブすご!私の攻撃防がれるとは思ってなかった〜!」
そう言って驚くダークのその姿は素直に感心しているように見えた。このローブは壊れにくいだろう。それはそうだ。だってめめさんが力を込めて縫っているのだから。
(攻撃すぞ。今、油断している。)
そう、ノイズは囁いてくる。最初は銃で攻撃することにする。ただ、ただの銃弾が効くとは思えなかった。
───ノイズ。銃弾を作れるか。
(───当たり前だろ?さっき言った通りだ。想像しろ。俺はそれを形にするだけだ。)
俺はノイズの了承を得て、銃を最初から作り直す。植物が銃に絡みつき、それに光が纏う。
ダークは何かを察したが、ニヤリと笑ってその場で立ち続けるだけだ。
俺は銃弾を作り出す。眩しいまでに輝くその光が凝縮し、銃弾へと変化する。
「───ッ!!」
その銃を急いでセットし、そのまま打つ。しかし、それは予想外な結果を招く。
──────バァァァアアアンッッッ!!!!
その銃は銃の中で暴発し、俺を巻き込み、大きく爆発する。
───パキンッ
ローブの中央にあった、魂のブローチがそんな、硝子を割るかのような、軽い音を立てて破片となって消える。
───死んだ。この一撃で。本来なら。そんな、3つの事実が俺の脳内に雷のごとく駆け巡った。この瞬間、ローブはただのローブに成り下がる。
「アハハハハッ!!!ばっかじゃないのッ?【精霊王】が死んだ今。神から直接与えられた属性くらいしか属性は使えないんだよw」
ダークは嘲笑いながら鏡を生成し、そして、割る。その鏡は、当然ながら細かく亀裂が走り、そして粉々になって割れる。その割れたものは重力を無視して、空中に散らばり、とどまる。そして
「さぁ、見せてみろよ!勇者の力をなぁ!」
そう言って、ダークは刀を大きく振り、その衝撃が鏡に反射───することはなく、鏡にスっと入り込み、全く予想外の場所から出てくる。
「ッッッ!!!??」
突然背後にあった鏡の破片から思い一撃が入る。刀が俺の背中を掠めるように当たる。血がうっすらと滲み、汗と混ざって、気持ち悪い感覚。
「はぁ?私の戦い方知ってるでしょ?1度戦ったことあるじゃない」
そう言ってダークは心底信じられなさそうな表情をうかべる。どうやら勇者───ノイズが知っているようだった。勇者がノイズ、なんて事実は到底受け入れるのも、信じることもできない。けれど、今は、その真実をただ黙って黙認するしかないのだから。先程貸していた体をまた、ノイズに貸す。俺には到底、分からない戦い方だから。
──────ノイズ視点──────
俺は、先程返した体をもう一度使うことになった。何故ならば俺は既に死んだのだ。なのに。なのに、こうやって戦ってもいいものなのか、と。自問自答を繰り返している。しかし、しかし。俺にも多少は情があるようで。この肉体の持ち主───いえを。ほんの少しだけ、助けたい、と思ってしまった。だから。助ける。これは、俺の意思なのだ。
「アハッ!目付き変わったねぇ〜!二重人格さんなのかな?まあ、どうでもいいや!」
そういって、刀を振るってくる。素早くも、正確な一撃。確実に俺の心臓を狙ってくる。だが、大きく振りすぎている。俺は、脇腹を引き裂こうと、剣を振ると、───それは、俺に向かって剣が振るわれた。
「───ッッッ!!!」
俺は、そのまま勢いをつけて5mほど離れる。ダークはまた、ニヤニヤと気色の悪い笑みを浮かべる。
「気づいたんだ〜!普通の人は自分の技で哀れにも死んじゃうのにw」
そう言ってクスクスと笑う。
───ダークは体に鏡を纏っていた。そして、そこに攻撃してきたものを反射させて───。恐ろしく、そして、賢い技だ。相手の力をそのまま跳ね返す。そういう技もあるが、それを本当にそのまま返されるとは。なかなかに興味深かった。
「頭いいな、お前。」
「おぉ!素直に褒めるね〜!ありがと。───だからって容赦しないけどね?」
そう言って、そいつはもう、技を隠そうともしない。体中が鏡に覆われ、その一切の攻撃を防がず、全てを跳ね返そうとする。だが。こいつは勇者を理解していなかった。
「───【無効化】。」
俺の目に灯る光が大きな輝きを放つ。そう、俺は。勇者は。天使すらも殺す。
───俺の邪魔をするならば。
ここで切ります!はい。【無効化】って…。ネーミングセンスないので横文字にチャレンジするのはやめておきます。黒歴史になる未来が見えたので。お許しを。ちなみにそろそろこの小説1周年ですよ。番外編含めたら1.5周年くらいやりそうですねw笑い事じゃないけど。
ポップアップストア行ってきました!フリー入場だったんですけど結局入れずに終わりました。ほぼ売り切れですごかったですねー。めっちゃ驚きました。オンラインで買います。てか、買いました(事後報告)。あ、言ったのは昨日です。ガチャの成果は…言わなくていいですね!
それでは!おつはる!
コメント
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え、勇者最終的にめめ村全員救ってくれますよね?ね?(((圧 (普通に無理) あと余談なんですけど、ポップアップストアってブラジルには来ないんですか?w
ポップアップストア成果なし!