TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

──────めめさん視点──────

「───ッッッ!!?」


脳裏ににちゃついたメテヲさんの顔。それに加えて、自信ありげな声。それが焼き付いて離れない。そうでもしないと、この悔しいという感情をこの荒野に置いてしまう気がしたから。


───ここは、どこなのだろうか?


周りには荒れ果てた大地が広がり、必死に生き延びようとする植物ですら青々しい葉は黒く染まり、生えている木は枯れ木しかない。赤い太陽と、赤い空が、この世の終わりを告げるように。この世界に取り残された私を嘲笑うかのように照りつける。

違う。今はこんなにも周囲を探索する時間はない。のんびり帰る準備をしている暇はない。みぞれさんとメテヲさんを2人っきりにしてはいけない。すぐにでも帰らなければ。

そう思い、私は鎌を構える。そして、ゆっくりと深呼吸をし、集中力を高める。そして、あとは、『空間を切り裂くイメージ』。私は死を司る神である。ならば、空間を死んだことにし、狩ればいいのだ。所詮は天使が作り出した物語。私は、それを破壊する権利を持つ。

無駄な技はいらない。必要なのは想像力を生かせる力のみだ。


「───ハッッッ!!!」


そんな気合いの言葉と共に私は鎌を大きく振るう。───しかし、それは無情にも、壊れることは無かった。

───異常だ。おかしい。天使が、天使が神にすら破壊できない空間を作ることが出来るはずがない。ならば、飛ばされた?───ありえない。天界にも、地獄にも。ここまで何も無い空間はない。いや、私が神界を離れている間に何かあったと考えるのが妥当ではあるが、それを考慮してもなお、異常であった。


───どうやら、これは、本気でやらなければならない。

メテヲさんがなぜ、神に匹敵するほどの力を持っているかは分からない。けれど、わかってしまえば簡単である。神の技を破壊する。そんなことが簡単なわけがない。けれど、やらなければならなかった。何も考えなくていい。

───ただ、魂を数個犠牲にすればいいことだろう?

魂のランタン。私専用の死神アイテム。本来は、魂の運搬に使うためのもの。しかし、これは入れることができるのであれば、取り出し、使うことも出来る。

魂とは。生き返るための材料であり、筆舌に尽くし難いほど美しい。そして、神から生きることを許された証。それほどまでに尊く、そして存在の結晶である。

それを数個犠牲にする。それは、創造する力を私の力として扱うことだ。なんと表現するべきかは分からない。けれど、たしかに、それは美しく、そして無限大の力を込めている。

それに加え、この魂たちは永きときを、私と共にすごした。もはや、私の1部言っては過言ではないほどに、それは私によく馴染んだ。

あとは、この魂の創造を。私の力に変換するのだ。

私の身体中の血液が高速で身体中を回る。いや、血液だけではない。魔力、情熱、気力、力。あらゆる生物としての機能が。格段に上がる。先程の数倍は集中できる。しかし、それを阻止するかのように日光が強く照りつけてくる。私は、それを気にもとめない。

青白い光が、私を包む。煌めくその光は、鎌にもまとい、そして、空間内に拡がっていく。


「───ッッッ!!!」


声を出す力すらも、鎌に与え。空間に亀裂が入る。

ピキ、ピキリと、亀裂が、事細かに空間に広がり、そして、空間の欠片が落ちる。欠片の落ちたところには───どこまで黒く、冷たい。しかし、暖かな光が点々と広がる夜空が広がっていた。

───いや、夜空ではない。これは


──────宇宙だ


空間が、完全に壊れ、私は宇宙を漂う。どうやら、この空間は作られたもののようで。宇宙のど真ん中で作ったらしい。ここから天界に戻るのは非常に困難を極めていた。いや、私は神なのだから、神界に戻ることは簡単であった。しかし、神界に戻ったら、数多の神に囲まれ、囚われる未来しか見えない。そうなっては行けない。私は、それを阻止しなければならないのだ。───この世界のために。


私は、流れに任せた体に力を入れ、天界へと向かう。相当遠い位置にある。間に合わないかもしれない。けれど、それは私を止める理由になることは無かった。

魂を使ったらもっと、早くつくかもしれない。けれど、これ以上使いたくなかった。


「がハッ!あ゛あ゛あ゛───ッッッ!!!」


その瞬間、私の身体中に激痛が走る。稲妻に打たれるよりも私の身体中に刻まれ、地獄で燃やされるよりも焦げ付くような痛み、氷河で凍らされるよりも、手の震えが止まらず、私の肺が凍る感覚。───しかし、決して痛みから逃れることは出来ない───死んだとしても。

魂を犠牲にするということは、未来を奪うことでも、過去を奪うことでもある。そして───魂が転生し、記憶した痛みを全て味わうことになる。


「あ゛ッッ…!あ゛ぁ゛ッッッ!!!?」


神にすら刻み込む痛み。それは、数個の魂を使った代償だった──────。

























ここで切ります!はい!もちろん強力な力を得るためには代償が入りますよねぇ!?魂はそれくらい尊く、美しく、素晴らしいものなんですよ。…なんか私の思想が混じってる気もしますね…。まあ、小説なんてそんなもんですよね(偏見)!

あ、それとイラスト上手くかけたので載せます↓↓↓

画像

メテヲさんです!うまくいきましたー!髪が特に上手く行きましたー!

それでは!おつはる!

一明日を見るためにー

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

502

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚