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おかえり相棒

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おかえり相棒

1 - 憎しみよりも強い約束

♥

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2025年11月03日

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勝てない。

いくらやっても、どんなに努力しても、何度挑んでも、アイツに勝つ事は出来ない。

悔しい。憎い、自分が、

いや?そんな訳がない、私は毎日寝る間も惜しんで必死に努力してる。

本をひたすら読んで実践して、形態変化の痛みにも耐えて、ずっとずっと努力して来た。

それなのにアイツは何だ?

ただ他の幻獣と関わって、楽しそうにしているだけで私に勝つ。

ふざけるな、私の苦労は何なんだ?

お前に勝つ為だけに生きてきた私と、

他の目的があるお前に勝てない苦しみはどうすれば良い?

憎い、全部憎い、力、力が欲しい!


ゴトッ


私      「ん?何だ?」


突然本が落ちてきた。

そこには強化薬について書かれていた。

そうだ…これを身体に打てば、強くなれる…

これで…やっとアイツに勝てる…

許さない…私の努力を奪う奴なんてこの世にいちゃ行けないんだ!








バハムート  「ゾディアーク!何処だ!」

カオス    「居ないぞ!おい!返事してくれよ!」

「ぐぁああああああ!」

「!?」

ゼロムス   「何だ!?あっちから聞こえたぞ!?」

アルテマ   「ゾディアークさんの部屋…?」

エクスデス  「嫌な予感がする…急ぐぞ!」




バハムート  「ゾディアーク!」

私      「…どうしたんだ、幻獣王様…?」

バハムート  「お前…まさか強化薬を打ったのか!?」

私      「あはは…だから何なんだ?」

バハムート  「その薬は代償が大きいんだ!今すぐにやめろ!」


代償?そうか…今身体全体が熱く苦しいのはそれが原因か。

だがそれもどうでも良い…


私      「それが何だ?私はお前に勝つ為に力を手に入れただけだ」

バハムート  「何を言っているんだ!そんなのに頼って私に勝っても、お前の実力じゃ

ないんだぞ!?」

私      「普段勝てない私の苦しみを晴らす為だ。お気楽に生きてるお前には

分からないだろうな?」

カオス    「何でそんな事言うんだよ!バハムートだって頑張ってるんだぞ!?」

私      「知るか。そんな事は私の苦しみを理解してから言え、まぁ良い、

さぁ戦おう!」


バハムートは哀しそうな顔で私を見ていた。

それも余計に腹立たしい。


数時間後


私      「ゲホッ!」


マズイ…薬の影響で身体全体が痛い…

バハムートはまだ倒れないのか…


バハムート  「…ぐっ…ゾディアーク…もう…やめるんだ…」

私      「何でだよ?何で倒れないんだよ!私は毎日必死に努力してるのに!

ずっとお前に勝てないんだよ!ねぇバハムート!私は…

幸せになっちゃいけないの?」


バハムート  「…!」


バハムート視点


ゾディアークはボロボロと涙を零す。

私も自然と涙が溢れた。

ゾディアークはずっと苦しんでいたんだ…


私      「ゾディアーク!ごめん!私…!」


その時…


ゾディアーク 「うっ!」

バハムート  「…!?」

ゾディアーク 「あ…が…痛い…!」


ゾディアークは胸を押さえて苦しんでいる…

薬の代償で身体の細胞が可笑しくなっている。

私は思わずゾディアークを抱きしめてしまった。


ゾディアーク 「あ…何…で…」

私      「もう良いんだ…もうやめよう…ごめんな…ずっと…苦しませていたんだな…

大丈夫…ずっと…ずっと…一緒だよ…絶対に…幸せにするからね…」


ポタッ


ゾディアークの雫が私の顔に当たり、そのまま眠った。









あれからゾディアークは薬の影響で記憶を失った。

そしてまともに身体を動かすことも出来なくなり、ベッドで寝たきりの生活をしている。


私      「ゾディアーク、おはよう」

ゾディアーク 「おはようございます、バハムートさん」


ゾディアークは話し方も態度も変わってしまった。

分かっているんだ。どんなになってもゾディアークはゾディアークだって。

でも、やっぱり寂しくて…謝りたくて…


ゾディアーク 「バハムートさん…?どうかしましたか?」


ぎゅっ


私はまた抱きしめてしまった。


ゾディアーク 「私は…幸せになっちゃいけないの?」


あの言葉が頭を過って、思わず泣いてしまった。

ごめんね。幸せにするから、ずっと私が守るから、想い出して…

ゾディアーク 「バハムート…さん…えっと…」

私      「ゾディアーク!私は何度でも諦めないぞ!約束だ!」


私は笑顔でそう言った。ゾディアークとの約束を守る為。



私はいつも一人だった。

幻獣達からも嫌われて、居場所なんてなかった。

でも、お前だけは懲りずに挑んでくれる。

私を受け入れてくれる。

だから聞いてみたんだ。


私      「何でお前は…私に優しくしてくれるんだ?」

ゾディアーク 「別に…お前以外に私と戦ってくれる相手が居ないからだ」

私      「…私と一緒だな、私もお前以外に居ないんだ。だからありがとう」

ゾディアーク 「…そうか…まぁだったら約束しよう」

私      「約束?」

ゾディアーク 「何があっても、お互いを諦めない事だ。私はお前の…」



私      「相棒だからな!」

ゾディアーク 「えっ?」


私とアイツの約束、ずっと諦めない。それが約束。

どんなに記憶を失っても、私を忘れても、

大好きな事に変わりは無いから。


ゾディアーク 「バハムート…何で…覚えてるんだよ」

私      「えっ?」

ゾディアーク 「私は…忘れられたのかと思ったぞ?」


ゾディアークは涙を流して笑った。


私      「想い…出したのか…?」

ゾディアーク 「あぁ、全部、覚えてるよ」

私      「私の事…嫌ってないか…?私の事…恨んで無いか…?」

ゾディアーク 「馬鹿だよな、お前はたった一人の相棒なんだから…大好きに…

決まってるだろ…」

私      「あ…あ…ゾディアーク…」ポロポロ


私はゾディアークを強く抱きしめた。

私      「おかえり…おかえり!」

ゾディアーク 「ただいま!」



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コメント

4

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こういうの大好きなんですよぉ😇😇 ありがとうございます!!!! バハゾディは全てを救いますね🍀 六神の皆様に幸あれです✨

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