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テツマナです。いつもいるなつかいてるけどたまには他の推しカプもかきたいですよね、
注意、伏せ字なし(名前伏せてない)
R18なしなので安心してください、
ある方がいい人は後々だすつもりです。
すたーと
(マナくん目線)
テツと出会ったのは、まだフォロワーが数百人しかいなかった頃。
配信アプリの片隅で、似たようなテンションで喋っていたのがきっかけだった。
「マナくんって、声が落ち着くな」
初めてそう言われた日、心臓が跳ねた。
テツの声は低くて、静かで、でも温かかった。
一緒に企画をしたり、雑談したり、深夜に何気なく通話を繋いで、どうでもいい話で笑い合った。
そんな時間が、永遠に続くと思っていた。
ある夜、いつものように配信準備をしていたら、テツからメッセージが届いた。
『今日、少し話したいことがある』
心臓が跳ねる。胸の奥がざわつく。
配信が始まると、テツの表情はいつもより穏やかで、少しだけ遠かった。
「マナくん……俺、配信やめる」
言葉が空気に溶けた気がした。
「……え?」
「疲れたんだ。色々、な」
言葉を選ぶテツの表情が、胸に刺さる。
「マナくんとやれて、よかった」
「そんな言い方、やめてよ……」
涙がこぼれそうになるのを堪えた。
配信が終わる。画面は真っ暗になった。
それでも、心の中でテツの声がまだ鳴り響いていた。
それから数日。
外は雨が降る日が続いた。
傘も差さずに歩く僕の耳に、あの日の声が蘇る。
「マナくん……」
そして、意を決して連絡した。
メッセージを送る指が震える。
「テツ……好きです」
返事はすぐに来た。
短く、でもはっきりとした文字で。
『ごめん、マナくん。もう会えないし、これ以上は無理だ』
涙が止まらなかった。胸が張り裂けそうだった。
それでも、テツの心の奥底に少しでも僕のことが残っていることを信じたかった。
数秒の沈黙。
メッセージの行間に、テツの迷いと優しさが滲んでいるのがわかった。
でも、彼は動けない。
僕らの時間は、もう戻らない。
「ありがとう、テツ……」
僕はつぶやいた。
それは悲しみの言葉じゃなく、最後に残った想いの形。
画面の向こう、テツの心に届いたかはわからない。
でも、知っている。
あの人が思ってくれていた時間が、確かに存在したことを。
雨の匂いがして、街は静かだった。
「マナくん」
あの日の声が、脳裏に残る。
それだけが、