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《私はハピー・アンジェ。学園長の手違いがありながらも男装して学園生活を送っていた。しばらくして学園中に男装がバレだけど、ルークさんの口添えもあって学園長は学園にいさせてくれた。これは私が幸せになるまでの物語…》〜教室〜
デュース「ハァ…」
エース「ん?どうした?デュース」
デュース「実は…」
{デュースの回想}
〜廊下〜
デュース「え、幼馴染?」
ハピー「うん。ルークさんって言ってポムフィオーレの副寮長で僕の恩人でもあるんだ」
デュース「そうだったのか。急に引っ張ってごめん!確か何か話していただろ?僕が言うのもなんだがその大丈夫か?」
ハピー「大丈夫だよ。ルークさんは優しいし、こんなので怒らないよ」
デュース「そっか…」
{回想終了}
エース「へぇ。ハピーってあの先輩と幼馴染だったんだ」
デュース「僕、どうしよう…」
エース「何が?」
デュース「ほら先輩にあんな態度したじゃないか。どう謝ろうって思って…」
エース「あー、なるほどね。…ん?あ」
デュース「エース?」
エース「あれ」(指差した方向にルークがいた)
ルーク(教室の扉の所でデュースに向かって手を振っていた)
デュース「え⁈ハ、ハント先輩⁈」
ルーク「こんにちは、ムシュー・スペード。少し話をしてもいいかな?」
デュース「は、はい」
〜中庭〜
デュース「あ、あの!」
ルーク「なんだい?」
デュース「あの時はすいませんでした!」
ルーク「?なんの事だい?」
デュース「え⁈だってあの時、先輩とハピーが話していた時に俺勝手にハピーを、」
ルーク「ああ、その事かい?怒ってないよ」
デュース「え、え⁈怒って、ない?」
ルーク「ウィ」
デュース「よ、良かった…」
ルーク「…君はハピーくんの事が好きなのかい?」
デュース「え⁈///えっと…はい…///」
ルーク「…そうか」
デュース「もしかしてハント先輩も?」
ルーク「ん?私もハピーくんを愛してるよ。でも、君の愛と私の愛は少し違うよ」
デュース「え?」
ルーク「私の愛は家族としての親愛さ。君は違うんじゃないかい?」
デュース「僕は…」
ハピー「あ、デュースくん!」(デュースの脳裏にその場面が一瞬よぎった)
デュース「ッ!僕はハピーが好きです!たとえ男でも。誰にも取られたくない!」
ルーク「…君の覚悟、受け取ったよ」
デュース「え…?」
ルーク「君のハピーに対しての気持ちを是非聞きたくてね。試すような真似をしてすまなかった」
デュース「え、え⁇」
ルーク「デュースくん。(デュースの両肩に手を置いた)私から見て君は合格だ。ハピーを幸せにしてくれると信じれるよ」
デュース「!本当ですか⁈」
ルーク「ウィ。しかし、問題がある」
デュース「問題?」
ルーク「…ハピーくんの気持ちというのもあるけど、少し過去を引きずっているところがあってね。それを打ち明けるような存在に君はならないといけない」
デュース「なるほど…」
ルーク「君なら大丈夫と私は信じてるよ」
デュース「はい!頑張ります!」
ー放課後ー
〜校舎裏の森〜
ハピー「氷空に駆ける翼!!(イントゥ・ザ・シエリング)…氷空に駆ける翼!!(イントゥ・ザ・シエリング)…ダメか〜…私、いつになったら翼が出せるかな…」
ガサガサ(草むらの音)
ハピー「⁈だ、誰⁈」
デュース「え、ハピー?」(草むらから出てきた)
ハピー「デュースくん⁈こんなところに来てどうしたの?」
デュース「逃げ出したハリネズミを探していたんだ。ここに来なかったか?」
ハピー「ハリネズミ?見てないよ」
デュース「そうか。…ユニーク魔法の練習してたのか?」
ハピー「え?あ、うん…」
デュース「…悩んでるなら話聞くぞ」
ハピー「え、分かりやすかった?」
デュース「いや。ただ僕がそう思っただけだ」
ハピー「…話、聞いてくれる?」
デュース「ああ」
ハピー(昔家族に出来損ないと言われて追い出された事、その後にルーク一家に拾われて家族になった事を全て話した)
デュース「ハピーを追い出すなんて酷い話だな💢」
ハピー「あははは💧まぁ、実際そうだったし、私の一族はユニーク魔法出来て先祖の姿にすぐなれたんだ。なのに私は中々なれなくて…」
デュース「…ハピー、今日時間あるか?」
ハピー「え?あるけど」
デュース「校門前で先に行って待っててくれ」
ハピー「う、うん」
デュース(行った)
ハピー「…何するんだろう…?」
ー数分後ー
〜校門〜
ハピー「来たけど、デュースくんまだかな?」
ブーーーン!キキィーー!
デュース(マジカルホイールに乗って現れた)
ハピー「⁈デュースくん⁈あとそれって」
デュース「マジカルホイールだ。少し借りてきた」(ヘルメットをハピーに投げた)
ハピー「わわ⁈」(ヘルメットをキャッチ)
デュース「ヘルメット被って俺の後ろに乗ってくれ」
ハピー「う、うん」(ヘルメットを被り、後ろに乗った)
デュース「しっかり捕まれよ」
ハピー「うん!」
デュースはハピーを乗せ、海岸まで猛スピードで飛ばした
〜海岸〜
ハピー「凄い速さ…マジカルホイール、初めて乗った!」
デュース「気持ちいいだろ?」
ハピー「うん!…デュースくん」
デュース「ん?」
ハピー「どうして海岸に?」
デュース「…俺も過去があってな。ハピーみたいな過去じゃないけど、元から要領悪くて、それのせいで不良(ワル)になって母さんを泣かせたんだ」
ハピー「え、デュースくんが?」
デュース「ああ。ナイトレイブンカレッジの入学証が届いた時、ここなら変われるかもと思って入学したんだ。でも、全然不良(ワル)が抜けなかった」
ハピー「そうなんだ…」
デュース「でも、諦めないって決めたんだ。だって凄い人達はやり方とか不味くても知らないところで努力して絶対諦めないんだ。だから俺も諦めない」
ハピー「デュースくん…」
デュース「ハピーも過去話してくれただろ?だから、俺も話した。あとハピーは俺みたいに溜め込んでんじゃないかなって思って」
ハピー「え?」
デュース「俺ムシャクシャする時に海に向かって大声で言ったらスッキリするんだ。ハピーもやってみたらどうだ?俺しかいないし、スッキリするぞ」
ハピー「!んじゃ、やってみる」
デュース「おう」
ハピー「スゥ…いい加減古臭いしきたりなんかに縛られたくないんだよ!!こっちはこっちで努力して頑張ってんだよ!!いい加減分かれ!!この頑固頭の分からず屋ーーーーー!!」
デュース「ぷっあははは!!ハピー、お前そんな事言うんだな」
ハピー「意外?」
デュース「ああ。意外すぎてすまん笑った」
ハピー「あははは!本当だ。凄くスッキリした!」
デュース「そうだろ?よし、俺も」
ハピー「え、デュースくんも?」
デュース「ああ。…スゥ…ハピーーーーー!!好きだーーーーー!!」
ハピー「え…?///」
デュース「その…俺は本気で、友達じゃなく恋愛としてお前の事が好きだ」
ハピー「え、えっと…///」
デュース「あ、すぐ返事しなくていい」
ハピー「え…?」
デュース「急だし、驚いただろ?だから、ゆっくり考えてくれ」
ハピー「う、うん」
デュース「そろそろ帰ろうか」
ハピー「そう、だね」
2人はマジカルホイールに乗って帰った
ー夜ー
〜サバナクロー寮 ハピーの部屋〜
ハピー「…よし!(電話した)あ、もしもしルークさん?」
ルーク『やぁ、マドモアゼル・エンジェル。どうしたんだい?』
ハピー「こんな遅くにごめんね。少し話したい事があって。実はね…(デュースとの出来事を話した)」
ルーク『そんな事があったのかい。良かったね、ハピー』
ハピー「うん。それでね、私この事であの時の答えが出たよ」
ルーク『オー!それは素晴らしい✨』
ハピー「ふふっ。でも、まだだからとりあえず報告。答え合わせが出来たら教えるね」
ルーク『ウィ。いつでも待ってるよ』
ハピー「ありがとう。んじゃ、おやすみ」
ルーク『おやすみ』(電話を切った)
ハピー(同じく)「…答えは分かった。けど…どうしたらいいんだろう…」
ー次の日ー
〜運動場〜
ハピー(どうしよう…私からすべきなのは分かるけど、どうすればいいのか分からないよ〜!>_< てか、意識し過ぎてデュースくん避けちゃうし、本当どうしよう〜!)
バルガス「これから飛行術を始める!お前達、準備しておけ」
デュース「…ハピー」
ハピー「⁈な、なに?」
デュース「その、いつも通りでいい。確かにお前に僕は告白した。でも、ハピーを困らせたいんじゃない。ハピーの心が決まるまで俺は待つ。だから、それまでいつものように接して欲しい…」
ハピー(デュースくん…)「…うん、分かった」
バルガス「次!スペード!」
デュース「はい!んじゃ、行ってくる」
ハピー「うん」
モブ1(デュースの乗ってる箒に何か仕掛けた)
ハピー「?」(今何かした?)
バルガス「よーい、始め!」
デュース「な、なんだ⁈うわっ⁈」(凄いジグザグで高く飛んだり、低く飛んだり、箒が暴れてる)
グリム「おいおい、どうしたんだゾ⁈」
エース「あれって暴走じゃね⁈」
ユウ「デュースが危ない」
ハピー「デュースくん…デュースくん!!」
デュース「ッーーーー!…あ…」(箒から手を離してしまい、落ちる)
皆「⁈」
ハピー「!」(走り出した)
エース「ハピー⁈」
ハピー(なんとかしないと。でも、私には…)あ…(デュースの言葉を思い出した)ッ!絶対助ける!!私は諦めない!!お願い!我が翼よ、空を駆け抜けろ!氷空に駆ける翼!!(イントゥ・ザ・シエリング)」(翼を広げて空を飛び、デュースの腕を掴んだ)
皆「⁈」
デュース「ッ!……⁈ハ、ピー…?」
ハピー「はぁ、はぁ…良かった、間に合った…」
デュース「ハピー、その姿は…」
ハピー「…これが本来の力であり、姿。私の一族の姿」
デュース「凄いな…」
ハピー「今からゆっくり降ろすね」
デュース「ああ」(ハピーによって無事着陸した)
エース「デュース!ハピー!」(駆け寄った)
ユウ「大丈夫⁈」(同じく)
デュース「ああ!ハピーのおかげだ。ハピーは命の恩人だ」
ハピー「そ、そんなぁ。大したことしてないよ」(元に戻った)
グリム「しっかし、ハピーのその姿びっくりなんだゾ」
ハピー「えへへ…」
ルーク「ハピー!」(駆けつけた)
ハピー「あ、ルークさ、」(名前を言い切る前にルークに抱きしめられた)
デュース「なっ⁈」
ルーク「本当に良かった…。無事に自分の翼を広げ、羽ばたく事が出来たね」
ハピー「はい!」
デュース「ムスッ」
ルーク「おー!ムシュー・スペード!!」(ハピーから離れ、次はデュースを抱きしめた)
デュース「え、わっ⁈ハ、ハント先輩⁈どうしたんですか⁈」(急にルークに抱きしめられて驚いてる)
ルーク「デュースくん、君のおかげだ。ありがとう」
デュース「え?僕は何も」
ルーク「そんな事はない。ハピーくんから聞いたんだ。君と一緒に海岸に行った事を」
デュース「!」
ルーク「君の言葉でハピーくんは救われたんだ。こうしてトラウマを乗り越えて、見事美しい翼を出すことが出来たんだ」
デュース「そうなんだ…」
ルーク「オーララ!君、怪我人だったね。ハピーくん、デュースくんを保健室へ連れて行きたまえ」
ハピー「あ、はい!」
〜保健室〜
ハピー「怪我とか大丈夫?」
デュース「ああ。ハピーが助けてくれたからこの通り無傷だ」
ハピー「良かった…。デュースくん」
デュース「ん?」
ハピー「君のおかげで無事ユニーク魔法が出来た」
デュース「?うん」
ハピー「君に出会えて良かった…」
デュース「?ハピー?どうしたんだ、急に、」
ハピー(デュースの胸辺りに飛び込んだ)
デュース「⁈///」
ハピー「怖かった…君が、デュースくんが死んじゃうかもって怖かった…でも、無事で本当に良かった…」(泣き始めた)
デュース「…(優しくハピーを抱きしめた)僕は大丈夫だ。それにハピーのおかげでこうして無事だったんだ。ありがとう」
ハピー「…デュースくん…(顔をあげ、デュースから見てハピーを見下ろすような感じになった)私、デュースくんの事、好き」
デュース「え…?」
ハピー「私もデュースくんの事が恋愛として好きなの。…ダメ、かな?///」
デュース「!…ダメじゃない。嬉しい。…僕と付き合ってくれるか?」
ハピー「…(涙を拭った)うん!」
《私はデュースくんのおかげでトラウマ克服とユニーク魔法を無事発動。私達は保健室のカーテンに隠れながら口付けをし、こうして私は好きな人と結ばれ、幸せになりました》
〜the end〜