テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
25件
何この3人推せる…😭😭😭😭💕 3人のハチャメチャ感が想像できて読んでてすごい幸せだった…🫶🏻︎💕︎︎ 照れたら魔法発動しちゃうの好きすぎる🫵🏻🫵🏻💕 照り焼き3姉妹推しちゃっていいですか((🤛
え、良すぎる🥹🥹 みんなかわいいなぁ… でも魔法全部発動した時にはカオスすぎる件について🙃 まぁそれが照り焼き3姉妹か((
「照り焼き三姉妹の日常」 とある森に魔法使いの3姉妹がいました。その3姉妹はすぐに照れて何でも魔法で焼いてしまうので、「照り焼き三姉妹」と呼ばれるようになりました。その3姉妹は変わった魔法を使うようで‥?
りぃる(女)(長女)(炎魔法)
凛音(女)(氷・水魔法)(次女)
こはね(女)(風×兎魔法)
そんな3姉妹のドタバタ!?コメディー開幕!!
とある深い深い森の奥。
地図にも名前が載らず、旅人もほとんど迷い込まない場所に、一軒の少し変わった家が建っている。
屋根はところどころ焦げ、壁は氷の結晶が貼りついた跡があり、窓辺には風で飛ばされた羽毛がよく引っかかっている。
――ここが、「照り焼き三姉妹」の住処だ。
「……ねぇ、凛音。
それ、絶対に言わないでって言ったよね?」
朝の光が差し込む居間で、腕を組んだ長女・りぃるが、じっとこちらを睨んでいる。
赤茶色の髪がふわりと揺れ、その奥で炎のような魔力がちょろちょろと漏れていた。
「え、でも事実だし……」
私は次女の凛音。
氷と水の魔法を使う魔法使いで、今はテーブルに置いたマグカップを冷やしながら、できるだけ平然を装っている。
「“昨日、りぃるが村の人に褒められて照れて、森一帯を丸焼きにしかけた”とか、
普通、言いふらさないでしょ!」
「だって、面白かったんだもん」
「面白くない!」
バン!と床を踏み鳴らした瞬間、りぃるの足元から小さな炎がぽんっと弾けた。
「……ほら、また」
「う、うるさい!
これは照れてない!
断じて照れてない!」
そう言いながら、りぃるの耳は真っ赤だ。
この人は昔からこうだ。
褒められると照れる。
照れると魔力が暴走する。
結果、何でも焼く。
それが原因で、私たちはいつの間にか――
「“照り焼き三姉妹”なんて、誰が言い出したのよ……」
りぃるがぼそっと呟く。
「村の人」
「即答しないで!」
その時だった。
「おねえちゃんたち、けんかしないで〜」
ふわり、と窓から風が入り込む。
同時に、白い兎の幻影がぴょん、と床に着地した。
末っ子、こはねだ。
「おはよ〜!
今日はいい風だよ!」
にこにこと笑うこはねは、風と兎の魔法を操る。
テンションが上がると、突風が吹く。
驚くと、兎が増える。
照れると――
「……焼くの?」
私が聞くと、こはねは首をかしげて、
「え?
わたしは焼かないよ?」
そう言った次の瞬間、
りぃると私の背後で、巨大な風の渦が発生した。
「こはね!
今、何した!」
「えへへ……
“かわいいね”って言われた気がして……」
「言ってない!」
「言ってないよ!」
ドン!!
突風が家の中を駆け抜け、棚の上の調味料が全部宙を舞う。
――次の瞬間。
「ちょっと待って、それ醤油!!」
りぃるが反射的に炎魔法を放った。
ぼわっ!!
宙に舞った醤油が、火に炙られ、
甘くて香ばしい匂いが家中に広がる。
「……」
「……」
「……」
三人で沈黙。
「……ほら」
私がぽつりと言う。
「また照り焼き」
「だから照れてないって言ってるでしょ!!」
りぃるの叫びと同時に、
天井がちょっとだけ焦げた。
◇
朝食は、偶然できあがった「森のきのこ照り焼き」だった。
味は……まあ、悪くない。
「ねぇねぇ、今日さ」
こはねが箸を持ったまま言う。
「村のお祭りの日だよね?」
「そうだった」
私は思い出す。
年に一度、森の外れの村で開かれる収穫祭。
「……行くの?」
りぃるが少しだけ不安そうに聞く。
「行かない理由ある?」
「いや、その……」
りぃるは視線を逸らす。
――この人、村人に話しかけられると、
百パーセント照れて焼く。
去年は、
「魔法使いさん、いつもありがとう」
→森の一部、炭化。
一昨年は、
「きれいな炎ですね」
→倉庫、半焼。
「大丈夫だよ!」
こはねが元気よく言う。
「今年は、わたしが風でフォローする!」
「それ、被害拡大しない?」
「え?」
不安しかない。
◇
こうして私たち三姉妹は、
今日もまた、平和(?)な一日を始める。
照れやすくて、
魔法が暴走して、
森をちょっと焦がしたり、凍らせたり、吹き飛ばしたりするけれど。
それでも。
「……なんだかんだ、楽しいよね」
私が言うと、
りぃるは少しだけ照れたように鼻を鳴らし、
「……まあ、否定はしない」
こはねは、満面の笑みで頷いた。
「うん!
三姉妹だもん!」
その瞬間、
三人同時に、照れた。
――結果。
炎が走り、
氷が広がり、
突風が吹いた。
「ちょ、待っ――」
ドォン!!!
家の外で、森が今日もいい具合に――
こんがりと、照り焼き色に染まった。