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iris
nmnm
ストーカー表現あり
リスカ表現あり
cp 青 × 桃 ( 一応 )
なんでもいい方はどぞ
カシャンッ
青「な、いこ…?」
見られた。
リスカのことがバレた。
終わりだ。
何回も薄く切られている腕を見せているという事実に少しパニックになる。
彼の顔が青ざめていく。
罪悪感が俺の体にのしかかってくる。
桃「っごめん、なんでもない。」
急いでカッターを片付けようとする。
ガシッ
青「…何があったか、ちゃんと教えて。」
彼に強く手を掴まれた。
桃「ほんと、…本当になんでもないよ。気にしないで」
手の力が強くなる。
青「大丈夫なわけないやろ、だって嘘ついてる顔だし。隈も酷いで?」
図星を突かれる。
桃「う……」
青「何あったか、ちゃんと言ってくれへん…?」
青「それって、恋人にも言えないことなん…?」
桃「………」
そんなこと言われても言えない。
サクッ
青「ぃた、っ….」
え?
突然まろがカッターで自分の腕を切り始めた。
桃「ッちょっと、なにやってんの!」
焦りながらも止める。
青「なあ、ないこ。痛いわ。」
桃「そりゃそうでしょ…!!」
青「俺、ないこがこんなんしてたって考えたらほんとに痛い。」
桃「ッ!」
自分がしてきたことの重要さが分かってきた。
青「辛いよ、ないこ」
桃「いただきまーす!」
今 目の前に広がっている光景にニヤついてしまう。
納豆ご飯に豆腐の味噌汁、それに卵焼き。最高の朝食だ。
テレビをつけながら納豆ご飯を食べ進めていく。
「 今日の最低気温は13℃─── 」
桃「えぇっ、さっむ!!」
そりゃこんなに寒いしな、なんて考える。
桃「もう秋だなぁ…」
そんなことを呟きながら温かい味噌汁を飲む。
ピンポーン
桃「ん、配達?」
桃「はーい、今出まーす!!」
「こちらご荷物です。」
桃「あ、ありがとうございます」
桃「うーん、なんだこれ」
なにか頼んだ覚えはない。
そう思いながらダンボールを開けたら封筒があった。
カッターを使って封筒を開ける。
桃「うおっ、」
封筒に入っていたものが落ちていく。
俺の写真がバサバサ落ちていく。
これも、これも、これも。
全部俺の写真だった。
桃「ッ!」
思わず身震いしてしまう。
その下に、なんだか手紙のようなものがあった。
桃「な、にこれ……」
そこに書いてあったものは
” ずーっと見てるよ。 “
の一言と、LINEのQRコードがあった。
写真は、全て遠くから撮られており、盗撮というものに当たるのだろうか。
普段顔出しをしていないのもあいまって、もっと怖かった。
今も何処からか見られていると思うと、吐き気がしてきた。
コイツは今、どんな顔をしているのだろうか。
そんなことを考えたら気持ち悪い気持ちでいっぱいで。
動揺した気持ちを抑えつつ、封筒を開けたカッターをしまおうとした時、指を切ってしまった。
ぷっくりと出てくる血が、綺麗だと感じてしまった。
腕を切ってみた。この時間だけはアイツに見られてない気がして、とても安心した。
桃「そういうことがあって、……今でも時々視線感じるんだよね。」
青「……そっ、か。」
ないこがそんなことされていたとは……全く気付いていなかった俺を殴りたい。
桃「だから……その…あんな真似しちゃった、ごめん、ほんと。」
青「ん、教えてくれてありがとな。」
ないこの頭をわしゃわしゃ撫でる。
桃「……ん、」
青「ないこ、その盗撮されてた写真って今もある?」
桃「あ、ごめん…怖くて捨てちゃった……」
青「そっか、分かった。」
青「う〜〜ん、…ないこ、今日 俺ん家来る?」
まだ怖いだろうし、一人よりはマシだと思うから誘ってみた。
桃「いきたい、かも。」
青「そか、じゃあ今日は一緒に帰ろうな。」
桃「うん…!」
ないこの表情が明るくなる。
ないこにはやっぱりこの顔が似合う。
──────
───
桃「んあ〜〜〜っ…つっかれた〜〜、!」
青「そうやねえ。ほんま大変やったわ」
桃「……あ、今日はまろの家でパーティーだ!!!」
青「酒しかないよ?」
桃「お酒あるならじゅーぶん!」
桃「さ!早く行こーう!」
青「………ん、そやな」
なんだか視線を感じたような気がした。
青・桃「KP!!」
プシュッと勢いよく缶を開ける。
桃「ぷは〜!うーんまい!!」
青「うまいけど飲みすぎんなよ〜?」
桃「分かってるって〜笑流石に自分が酔う量は飲まないよ!笑」
桃「……んん、」
酔った。
完璧に酔ってる。
青「言わんこっちゃない……」
少し呆れながらも、ないこに水を飲ますよう促す。
けれどないこは
桃「うー、やだ、水やだ〜〜っ!」
こういって中々水を飲まない。
…こーりゃ大変だ。
青「…ま、今のうちにっと……」
大変です。
水「うわああんないちゃんのばかぁぁぁぁ……」
俺、なんか泣きつかれてる……なんで??
桃「な、なんで…??」
俺がそう聞くとりうらが答えた。
赤「ないくん、自傷行為してたって、」
え
桃「ちょ、っまってよ!!」
桃「っおれ、そんなこと言ってないじゃん!」
黒「まろがグループメッセージ言ってたで。」
桃「ぐるーぷめっせーじ……???」
グループメッセージの通知など来ていなかった。
どういうことかよく分からないまま、メッセージを開く。
最後のメッセージはまろじゃない。だが、
” Ifがメッセージの取り消しをしました “
どういうことだと言わんばかりにまろの目を見る。
青「どうもこうも…これは言った方がええやろ?」
桃「んん、でも……」
黒「そうやでないこ?一人で背負わんくてええんよ」
白「悠くんの言う通り、俺達のこともっと頼ってや。頼られんのも悲しいんやで?」
桃「……」
今までこんなに素敵な仲間たちと活動できていたんだと改めて認識する。
それと同時に、自分が黙っていたことがとても申し訳なくなってきた。
桃「…本当ににありがとう、……そしてごめん、」
赤「謝んなくていいよ。でも次からは頼って欲しいな。」
青「そうやで、自傷行為もやめろとは言わんけど、ちょっとずつ辞めてけたらええな。」
辞めろと言われないのが結構の救いだったりする。
水「うんうん、リスカとかそういうことしそうになったら僕たちに連絡とかもしていいし!」
桃「ほんとありがと……」
───────────────
桃「なんか……みんなごめん…」
白「なんで謝んの、これは俺たちがしたかっただけやから!な〜いむくん!!」
水「うん!!そうだよ〜!もっと僕たちのこと頼ってもいいんだよ?」
みんなでりうらの家に居ます……
いやほんと…迷惑かけてごめん……
青「……」
青「ないこ!!そんな陰気臭い顔してないで楽しもうや!!!」
まろがなにか察したのか背中をばしんと叩いて話しかけてきた。
痛いかも……力強いよ…
桃「うおっ…そ、そうだね!」
青「よっし!今日は朝まで飲むぞ〜〜〜!」
赤・水・白「お〜〜〜〜〜!!」
桃「え、お、お〜……?」
─────────
───
ちゅんちゅんちゅんちゅん
カーテンの隙間から太陽が差し込んでくる。
白「ま、まぶしい……」
全員飲みすぎたせいかぐったりしている。
赤「うぁぁ゙…飲みすぎた〜〜…」
水「んね、頭いたぁい……」
青「頭痛すぎてかち割るかも。」
黒「お前ら飲みすぎてたもんな…」
唯一生き残っているのは俺とあにきだけ。
他のみんなは駄目そうだ。
桃「俺、コンビニで色々買ってくるね」
黒「お、じゃあ俺も。」
桃「にきはここでみんなのこと見てて!お願い!!」
黒「ん、分かったわ。気をつけてな〜」
桃「はーい、行ってきます!」
──────
桃「……えーっと、ポカリに梅干しのおにぎり、…後は、お味噌汁とかかな〜」
ガッ
桃「ッ!?」
急にタオルで口を塞がれた。
桃「……ぅ゙ッ!!」
声を出そうにも出せない。
後ろを振り返ると、少し小太りの中年男性が居た。
人気のないところへ連れていかれた。
「はあ、はぁ、ッやっと会えたね、ないこくん……」
吐息混じりの声を出しながら、じりじりと近寄ってくる。
桃「…貴方、誰ですか?」
「やだなあ、本当は俺の事知ってるんでしょ?」
桃「ほんとに知らないんですけど、」
怖気づきながらも、必死の思いで喋る。
なんで一人で来ちゃったかなあ、なんて後悔しながら、逃げられる道を探す。
「一体どこ見てるの?」
怖くて声が出ない。
桃「………っ」
桃「ま、ろ…」
どうせ来るはずのない名前を呼ぶ。
「ッだれだよその男!!!」
桃「っ、」
突如大きな声を出された。
「ないこくんは僕だけのモノでしょ?!なのにどうして!!!!そんな男の名前を呼ぶの!??!」
ヒステリックになりながら話す姿を見て、少しパニックになる。
桃「ぅ…え、ッ……ぁ……」
「もういい!!優しくなんてしないから!!!」
自分の衣服を脱がされそうになる。
桃「や、ッやめてください……!」
今出る全ての力をそこに集中する。
だが 簡単に手をどかされて、服を脱がされた。
あ、これは無理だな。なんて思いながら、虚ろになる。
最後に、もう一度だけ彼の名前を呼ぶ。
桃「まろ、…っ助けて………」
「だからッ──────」
男の声が遮られる。
なんだ、と上を見ると、そこにはまろの姿があった。
青「呼んだ?ないこ」
いつの間にか男は拘束されていた。
桃「まろ……?」
青「大丈夫。警察は呼んであるし コイツは身動きが取れないから。」
「っ僕のないこくんになにをするんだ!!!」
拘束されながらもまだ喋り続けている。
青「…あの、” 僕のないこくん “って言ってましたけど……」
青「ないこがお前のものなわけないだろ。身の程知れよ。クズが。」
「ッ……!」
まろが言葉をいい終わったあとに丁度警察がやって来た。
やはり あの男はストーカーをしていた奴だったらしく、ストーカー行為で逮捕された。
白「ぅ……ないちゃんが無事でほんまよかった……」
赤「…ないくんのばか、あほっ……」
水「ひぐ、っぐす、ッないちゃぁぁん、ッ」
黒「ッないこ、ほんまごめん、一人で行かせて……ッ」
皆から泣きつかれているないこ。
桃「わ、わ、みんな、落ち着いて……」
赤・水・白・黒「落ち着けるわけないじゃん!!/やろ!!」
桃「あ、ご、ごめん……」
青「ほんとに落ち着けや、ないこ焦ってるで?」
赤「え、っごめん!!つい……」
桃「だいじょぶだよ、こっちも心配させてごめんね」
赤「……ッばか」
桃「ん、泣いてる?」
赤「泣いてないよッ馬鹿ないくん!!!」
桃「あう、ごめんってりうら!!笑」
こんな会話出来るほど元気だと思うと安心する。
改めて、俺らにはないこが必要なことが再確認出来た。
今度は、こうなる前に仕留めるべきやな。