「いや、疲れたわ。自分ってなんで学校行ってるんだろう。高校行って、勉強してきて、帰って寝る。なんでだろうな、幸せなことなのに。」
誰もいない家でこんなこと呟いていた。父親は仕事が忙しく夜遅くに帰って朝早くから出発する。自分が学校に行く頃にはいつもいないし、料理 も作る暇がないほど。食事どうするかと言うと、
「よし作るか。」
自分で作っている。自分は料理は小さい頃から手伝っていたから、そのままの流れで、材料は買って置いとくから自分で作って食べるように〜 と。しばらくは親の料理も食べてないし、一緒に食べてもない。
「今回はハンバーグか」
今回は冷凍ハンバーグだ。焼くだけの簡単な料理だ。いや、これを料理と言って良いのだろうか。まぁいいや。とりあえず、今日は簡単だなと思いながらも、明日の朝の分と父の分の作り置きをしておく、その後、ご飯を食べ、シャワーを浴びた。いつも通りに。
「いつもの日課は終わったな。」
いつもしていた事が終わる。そうすると自分は暇になってしまう。ゲームには興味がないし、漫画も面白いと思わない。でも一巻だけ面白い本があったな。でも一巻だけだった。それ以降の話はつまらなかった。勉強はあまり好きじゃないし、連絡して、構えそうな友達もいない。
「もう寝るか」
いつも通り、午後9時という早い時間で眠りにつく。そして、いつも通りの今日を終えた。
私、私には、何があったけ。
私は、朝6時に瞼をあけた。 そうだ、今日は学校の日だった。
「ハァーーーー。」
朝起きて最初の一言目。変わらないいつも通り。私は学校を行っていない。いや、できるだけ行ってないの方が正しいのか。学校を卒業するために必要な登校日数を稼ぎに行く。適当な言葉だった。両親は父の暴行を理由に小学校の時に離婚し、母と一緒についていった。だけど母は男を見つけ、高校に入学してた後の登校初日、私一人と手紙を置いてこの家を出て行った。
手紙の内容
「新しい人を見つけたわだから一人でよろしく。高校卒業まで家のお金は払っておくから後は自由にしてね。」
最初読んだ時は意味が分からなかった。私の記憶の中の母は子供一人に家に置いていく人では無かった。母は朝から夜まで仕事を頑張っていたけど、私にも構ってくれた、お小遣いもくれた、一緒に買い物もしたしご飯も一緒に作った。そんな母がなぜ。多分耐えきれなかったのだろう、母が一人で子供を育てるのはストレスだったのかもしれない。
「そっか、とりあえず学校行こう。」
何故かは分からないが冷静だった。いや、何も考えられなかった。両親はいなくなり、帰る場所がない、あるのはお小遣いで貯めたお金と住む場所だけ。ただその日の学校は、これからどうやって生きようかとばかり考えていた。朝の時の私とは全く違く、頭をフル回転させていた。学校は終わって家に帰り、考えをまとめて紙にまとめた。
内容
•お金は必要なため、バイトをすること
•お金は必須なので学校はやすんで出来るだけバイトをすること
•学校の授業は最低登校日数?3分の2は出ること。
荒い文字で描きテーブルの上に置いておいた。その時にはもう夜の9時を過ぎようとしていた。いつもなら寝る時間だから、布団を敷いて寝る準備をした、急いだって今日は何も出来ないと思い布団に潜り込んだ。その日の夜はあまり寝付けなかった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!