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超超短め
『ねー、元貴』
「なに?」
『週末あそこ行かね?』
「いいよ」
『ありがと』
『てかさ、今年の夏で世界終わるらしいよ』
「へー」
「……え?!」
お互いに、スマホをいじりながら日常会話をしていた。
まさか、若井から急な世界滅亡を知るとは…
『どーする?この後』
『週末遊ぶけど』
「んー……、じゃあ近くのカフェで」
『うい』
放課後はいつも、若井から遊びを誘われる。
楽しいけど、夏だから暑くてあまり外にいたくない…。
上履きを入れて、外靴に履き替える。
つま先をトンットンッと地面でつついて靴を足に合わせた。
『え、ちょ、待って!』
「早くしないと置いてくよ」
焦りながら靴紐を結んでいる姿に、僕は何故か微笑んだ。
何も変わらない日常が続けばいいのに…って、時々思う。
『よしっ、行こ』
「うん」
クセなのか、若井の手を無意識に僕は握った。
だけど、何も言わずに引かずに若井は握り返してきた。
「…若井?」
『ん?忘れ物でもあった?』
「いや、そうじゃなくて…」
握った手を一旦離そうとしたけれど、若井はずっと僕の手を握っている。
『元貴から握ってきたんだよ?』
ニヤニヤ笑いながら、握っている手と僕の顔を交互に見てくる。
「それは…無意識だっただけ」
『俺と手を握りたいとかじゃなくて?』
「うん」
食い気味に答えると、少し悲しそうな顔をした。
「ウゼー…」
『うぉい!!』
その声に僕はくすくすと笑った。
「早く行こ?カフェ」
面白いから、やっぱり握っててあげようかな。
いや短すぎるよな…??
不定期更新だし、文章力ないので温かい目で見守ってください。