テラーノベル
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テストが終わった日はチートデー!いくらでも触ったって俺が許す!
ということで本編行きましょー
これでアカバくん編完結だぜ!
これはすべて一人称視点だぜ!
ネタバレ 40話
突然だが、わしは今、クロックハンズに命を狙われているんじゃ。それも、走馬灯の見えるレベルでな。知ってるか。走馬灯っていうのは、そいつが生き残る最善の策を、見つけるために見るらしいぞ。わしは、これにもう、何回も救われとる。
だって、今の状況見てみるんじゃ。
スマホは壊され、リトライアイも破壊された。
おまけに、4時と5時が襲ってきているんじゃから。
4時の∞は切れないし、防げない。かわす前提の攻撃がある中、5時の追撃がやってくるんじゃから。
走馬灯が見えるわな。そりゃ
おっ、このときは、なんといえばいいんじゃな…
言うなれば…その…黒歴史じゃ!
っはは、惨めじゃろ?このわし。自分で殺したくせに大泣きか。いい加減にしろ。
そんなことを考えてる暇があるんだったら、戦え!
わしの理性が叫んどるが、正直言って、この状況、生き残れる気が全くしない。
じゃから、過去の記憶から生き残れる道を考えながら、最後にわしの行動でも、振り返るような現実逃避をしているんじゃ。
じゃが、あの、ノロマはそんなことを絶対に許さんじゃろうが。
今のわしは一級巻戻士じゃ。”最後”のな、
はっきり行って今の巻戻士は絶望的というか、もう、立ち直れない。
クロノ、という巻戻士を失ってからは、全てが駄目じゃった。
レモンは、12時に殺された。データをすべて消したとは言え、戦術として、レモンは停止の存在を知っていた。だからレモンは、12時に対して、停止を主軸とした攻略未来を実行した。
でも、できなかった。データを消されたレモンには開眼が使えるのか、という課題があり、それは放置され続けてきた。実戦で検証し、できなかった。
だからレモンは死んだ。
わしは、レモンの死が聞かされたときに、泣けなかったんじゃ。涙が、でなかったんじゃ。
後悔はあった。あの時にわしが誘わなければ、レモンは感情が消されずに、開眼が使えたかもしれない
死ななかったかもしれない、そう思ったとて、涙が出なかったんじゃ。
レモンとは食堂で別れを告げられた、あのあとも関わりはあった。
もっとも、わしが一方的に話しかけて、レモンがすべてシカトするだけの関わりとすらいえないような
会話ではあったんじゃがな。
言葉が交わせなくても、レモンを見かけたらなるべく気にかけるようにしていた。
だから、レモンが、もし、もし、死んだらわしもまた、泣くと思っていたんじゃ。っ思っていたんじゃ!
でも結果は違った。でてこなかった。
結局わしは、感情を消されたレモンを『レモン』とは見れていなかった、っていうことじゃ。 『LM−1』としか見ていなかったということじゃ。
わしに、レモンの死で、悲しむ権利はないんじゃ。
涙を流せる権利はないんじゃ。
なのに、なのに、涙がでなければ、出ないで、悲しいのはなぜなのか、
昔のわしは、永久の謎だと思っていた。今のわしなら答えを出せる。
それは、涙を流す権利があろうとなかろうと、友達が死んでしまったら、涙は自然と出てくるものじゃ
それを出せなかった自分が、レモンを形だけでも、友達を取り繕うとしていただけだったんじゃ。
だから、それに気がついて、悲しかったんじゃと、今のわしは思っている。
シライさんは、クロノが死んだことを受け止めきれずに、クロノのAIを作った。
でも、それがクロノの形をしたまがい物だった。それの罪滅ぼしとしてシライさんは、規定量を超えた、仕事をし続けていた。つまり、オーバーワークじゃ。
その疲れも隠してシライさんは任務中に過労で死んでしまった。
クロノが死んでから、シライさんに会う機会はめっきり減ってしまった。
それもそうじゃ、クロノのしで一番悲しんでいるのは、シライさんじゃ、一番後悔しているのもシライ
さんじゃった。
だって、シライさんは、4年以上の付き合いのクロノをケース88にシライさんが入れたんじゃから。
わしも悲しんだ。わしも後悔した。だけど、一番ではない。シライさんは、わしがクロノの死を聞かされたあとの愚行をしているときにも、シライさんは、泣いていた。
そして、不幸は重なり、シライさんのリトライアイが治ってしまった。
一見、不幸には思わないけど、タイミングが悪かった。悪すぎた。もう少し、早く治っていれば、クロノが救っていたかもしれないのに。
それも相まってか、シライさんは、任務に出勤し始めた。
数々の任務をこなし、少ない休憩時間にはAIクロノの提案書を作り、さらに事務仕事までしていたんじゃから。オーバーワークもここまで来ると、もはや極まっていたんじゃ。まあ、人間休みが必要っていうことじゃな。
チャイヌは、いつだって命を狙われていたが、捕まったわけではない。消えただけだ。
あいつは、自分で自分を産んでしまったやつだから、たぶん、運命が変わって、殺されてしまったんだろう。殺された理由までは分かんけどな。
それで自分を生まなくなり、存在が消えてしまった。それをしているのは、
わしが消えたときであろうときに任務で別の次元におったから、影響を受けなかったんじゃ。
クロノにシライさん。巻戻士を目指す人は自分を助けてもらった人になりたくて入る人も少なくはない。実際わしも巻戻士に入った理由のひとつはそれじゃ。じゃが、たくさん助けていて、ファンも多かった、クロノとシライさんが死んでしまっては、新人が減る。
巻戻士はいつだって死と隣り合わせで、死人だってよく出る。 でも、それを新人が補っていた。補う新人が減れば、次第と、人数も減ってくる。
そこを、クロックハンズは、単独任務の優秀な 巻戻士を狙いまくれば、人はさらに減る。
負の連鎖じゃった。
それでかどうか、知らんが、巻戻士のが不利になった途端、医務室の医師や看護師、研究室の研究員とかが辞職し始めて、人手不足も末期レベルじゃ。
そんな中でもわしは、着々と試験を合格し、1級巻戻士へと上り詰めた。
その時にはもう一級巻戻士は10人もいなかったがな
それから数カ月経った今わしは最後の一級巻戻士になったんじゃ。あと、5分もすれば、一級巻戻士は消えるじゃろう。
でも、まだ隊長が残っている。隊長も、隊員も、まだいる。残っている。そんな希望を胸に、頑張っている人がいる。
全身の毛が逆立つ、4時の銃口の向きは、一発でわしを殺すための角度じゃった。
「!っ早送っ、りっ!」
メキメキメキ!
「っが、!あ!」
全身に走る痛みに思わず、声が漏れる。
4時の攻撃を避けるために早送りをしすぎた。
一つの回で早送りをしすぎると、精神だけではなく、人体にまで影響が出るのか。初めて知った。
今まで早送りを一つの回で多用したとしても、5、6回だったから。
体への影響は、さっきの痛みだけじゃない。動きが鈍くなって、動くたびに、痛みが走る。
さっきの衝撃で骨が何本か折れたんか。
もう躱せれない。
クロノごめん、あん時わしがついて行っていたら、別の未来もあったのかもしれないのに。
レモンすまん、わしがあん時あんな愚行をしなければ、お前を生きていたのかもしれんのに。
シライさんすみません、わしがもっと支えていれば、あなたも、もっと、違ったのかもしれないのに
4時の∞攻撃が当たる。クロノもこんな気持ちだったんか。
銃弾が貫通し続ける。
血も流れて、めまいがひどい。
でも、これだけは言わなければ、
「クロノ、レモン、シライさん、ごめ_________ 」
それを最後に、1級巻戻士は消えた。
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やっっっっと終わった!
長かった!長過ぎた!
合計でたぶん9000字弱あるよね!
アカバくん編はどうでしたか?!
最後にごめんが言えてないのは、マジモンの負の連鎖で、アカバくんの周りの人も、死んでいくし、自分の死ぬ前にしたかった事も出来ないというやつですね。
あと早送りのときにためらいがあるのは、もうなんか体の節々が痛かったからですね。
もうボロボロだよ、アカバくん…
なんか、テスト終わってめっちゃ書ける〜、次のテスト7月だし〜と思っていたら、6月に塾の模試がありました。
そんな書けんかも知れんから知っといてね!
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バイバイ!
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