ずっといたいの(ずっと居たい(彼の側に)、ずっと痛い(一緒にいても苦しくなるだけ))
こんにちはるうです!
失恋パロ書きます!!
初めてなので上手く書ける自信ないですが笑
読んで頂ければ嬉しいです
それではどーぞっ!
注意⚠️
桃赤♀
失恋
バトエン(メリバ気味…?)
桃さん浮気してます(クズ表現🐜)
展開ジェットコースター⚠️
___赤視点_____
日付を跨いでもう2時間も経った
赤)はぁ…….
今日もまた遅い
夜ご飯を作って、ないくんの為にこんなに待ってるのが馬鹿らしく思える
それでも彼が好きだから
…たとえ浮気していると知ってても、彼が好きだから
眠くて机に突っ伏しているとスマホの通知音が聞こえる
こんな時間に送ってくるのはないくんしか居ない
スマホを手に取り目を擦りながら見てみる
『夜遅いしコンビニでなんか買って食べて帰るから、ご飯いらない』
遅いよ
赤)はぁ〜〜……….
深いため息をついて重い足取りでキッチンまで行く
ないくんのために一生懸命作ったご飯
料理苦手なりに頑張ったんだけどな…と思いながら容器を変えて冷蔵庫に入れる
もういろんなご飯でいっぱいになった冷蔵庫を見てまた嫌になる
どうせ毎晩りうら以外の子と食べて帰ってくるのに、何処かで期待して毎日頑張って作る
そろそろ学べよっ、って思うけど、それでもいつかは、って期待してしまう自分に嫌気が差す
今日はもう寝るか、それともないくんの帰りを待つか葛藤してる中、玄関の音が聞こえた
リビングへ戻ると扉が開きないくんが入ってきた
赤)ぁ、おかえり….(ニコッ
桃)…ん、疲れたし今日はもう風呂入って寝るから
赤)……うん、お疲れ様
素っ気ない態度を取られても平気
もう慣れたよ
何か話したいけどお風呂に向かうないくんの後ろ姿しか眺めてられなくて
やっぱりうらには無理だなって、
自分でも呆れてくる
…今日はもう寝よう
これ以上ここに居ても虚しくなるだけだ
___赤の部屋_____
)ぼふっ
部屋に入った途端ベットに引き込まれた
眠気の限界だったみたい
元々電気は付けておらず、お風呂も入っていた為そのまま寝ることができた
音楽を流す為イヤホンをつけスマホを手に取る
ホーム画面を開くとそこにはまだ付き合ったばかりのりうらとないくんの写真があった
付き合ったばかりはお互いがお互いを1番に愛し合ってたはずなのに
いつからだろうな、愛が一方的になってしまったのは
あの頃に戻れたらな、って思うけどそんなことはもう無理で
きっとないくんから別れを告げられる日もそう遠くは無いだろう
そう考えるともう何もかも嫌になって
昔は綺麗に見えてたあの空や花だって
今ではもう綺麗に見えなくなっていた
適当に曲を選んで瞼を閉じる
ぬいぐるみを抱きながら今日と変わらない明日を迎える
いつか変わってくれればいいのに
彼が、昔に戻ってくれればいいのに
否、りうらが変わらなかった為飽きられたのかもしれない
目尻から出た雫を拭い、気を紛らせるように強くぬいぐるみを抱く
再度体の力を抜いて目を閉じ、夢を見る
ずっと伝えたいこの想いは、今日も胸に閉まったままで
桃)り〜うらっ!(ぎゅっ
赤)ぇ、ない…くん、?
桃)うん!ないくんだよ〜♪(ぎゅ〜
赤)え、嘘…ッ、?
桃)何を疑ってんのか分かんないけど…笑
桃)大丈夫?熱でもある…?
赤)ぃや、ない…けど…
桃)なら良かった笑
ないくんが…優しい…?
なんで…?
こんなことあるの…?
赤)……(ポロッ
桃)ぅえ、?りうら…!?
赤)ぁ……ぇ…、?(ポロポロ
桃)ちょ、なんで泣いてんの?(汗
桃)…も〜…笑
りうらには理解できずに居た
するとないくんは先程までバックハグをしていたのを向かい合わせにして、頭を撫でてくれた
より理解できなかったが、今ならもしかしたら…
赤)んね…なぃ…くん、?
桃)ん、ど〜したの、?♪
赤)あの…キス…したい、かも…
俯きながら聞こえるか聞こえないか分からないぐらいの声でそう呟く
すると彼には届いてたらしく
桃)いいよ笑
桃)じゃ、こっち向いて?笑
と優しく言いながら顎を持ち上げられる
目を瞑ると数秒後、唇に柔らかいものが触れた
温かくてまるでりうらを包み込んでくれてるようだった
ないくんとのキスって、こんなに気持ちよかったんだ
初めてした気がする
数年付き合っていたはずなのに、キスはしたことがなかった
桃)…んっ…、♡(離
赤)ありがと…♪
桃)いーよっ♪笑
桃)どーする?今日は映画でも見ちゃう?笑
赤)見たい!!
桃)じゃあそうしよっか笑
甘いキスをして、ないくんと幸せなひとときを過ごす
ハグも沢山して、一緒に映画を見て、一緒にご飯を食べる
幸せな1日だなぁ…♪
___赤視点____
赤)…ん、んぅ……?
目を開くとそこは寝室の天井で、先程までソファに居たはずなのに何故ここにいるのか
それを理解するのにはそう時間は掛からなかった
赤)ッ夢…か、笑
そうだよね
現実であんな都合いいこと、無いもんね…笑
でも、あんな夢見せられたら…
赤)昔を…ッ思い出しちゃうじゃんッ、(ポロッ
朝から嫌な思いをして、土曜日だというのに憂鬱な気分になってしまった
でもこれもきっとりうらが悪い
いつか素直になれたなら、幸せな日々を2人で送れたら
どれだけいいことだろうか
ふと部屋にある時計を見てみると時刻は11時を差していた
随分長く寝てたんだな…と思いながら体を起こす
沢山寝れたはずなのに体の疲れは取れなかった
窓から静かに聞こえる雨音は、りうらの心を映し出しているかのようで儚く切ないものに感じられた
部屋を出て階段を降りていると物音が聞こえてきた
ないくんが休日に家に居るなんて珍しいなと思いながらリビングに入ると、少しお洒落な格好をした彼が目に入った
ピアスも数個つけていた
でも、その中にりうらがあげたピアスなんて無かった
鞄を持ってスマホで時刻を確認した後、やっとこちらに気づいた様子だった
赤)どっか行くの…、?(ニコッ
桃)うん。夜も食べてくるから要らない
赤)そっ、か……誰と行くの、ッ?
桃)別に誰でもいいだろ…
赤)ぁ、そぅ…だね、!(ニコッ
)バタンッ
赤)……ッ….
リビングの扉が閉まる音が耳に残る
今日もまた言いたいことが言えなかった
赤)…グスッ……(ポロッ
気づけば涙が頬を伝っていて
足の力も抜け床に座り込む
顔を上げた先の棚には写真が飾ってあったが、それはもう埃を被ってしまいあの頃の2人は殆ど見えなくなっていた
暗い部屋に啜り音が響く
りうらは一体、ないくんからしてどんな存在だったのだろう
暗い気持ちになってしまえばもう止まれない
りうらの嫌なところが段々見えてくる
りうらの何がいけなかったのか、
りうらはいつから飽きられてしまったのか、
どれほどりうらはないくんの部屋に入れていないのか、
昔はあんなに入っていたのに
一緒の時間を過ごして、ときにはいちゃいちゃだって…出来ていたのに
デートとか、恋人っぽいことも沢山したのに
こんなに空いてしまった距離はいつ出来たのだろう
もう戻れないよ
りうらに彼は不釣り合い
りうらなんかが隣に居ていい所存ではない
分かってる
分かってるからこそ、こんなにも心がズキズキ痛む
でも、分かっているけど、離れられない
これ以上一緒に居ても苦しくなるだけだけど、それでも…
そこまで考えてふと気が付いた
彼は…ないくんは、りうらのことをどう思っているのだろう
もう…1番じゃないのかな
いやそもそも、りうらは彼の1番だったのかな
もしかしたら、彼にとってりうらはもう
…いらないのかな、
赤)…ぁあ…ぅあッ……ッ(ポロポロ
そう思った途端全てが嫌になった
近くにあったクッションを手に取り思いっきり壁に投げつけた
もう自分の全てが嫌いになって
涙の所為で視界が歪む
それが今のりうらには酷く鬱陶しく思えて、服の袖で強引に目の周りを擦り涙を拭く
もう何も考えられなくて、本能のままに体を動かす
棚に飾ってある写真を取り机の上にあったマーカーで、りうらの顔の部分を黒く塗りつぶす
自分の顔を見るのすら嫌になった
いや、この写真にはないくんもいるからより嫌いなのかもしれない
もう全てがいやだ
これからもこんなに苦しまなきゃいけないの?
なんでりうらはないくんと付き合ったのかなぁ…
こんな思いをするならいっそ…
__もう、死んでしまいたいよ__
そうすれば、もうこの切なく苦い気持ちともさよならできる
初恋の相手であるないくんと、付き合ったままで
今まで辛い思いをたくさんした
だから最後くらい、我儘で自分勝手でも許してよね
明日にはもう死んでしまおう
この気持ちが収まってしまう前に
勝手だけど…これ以上もう、傷つかない為に…
そう決意した
きっともう誰にも止められない
りうらが一度決めたことなんだから
この心が癒えない限りりうらはきっと死を選ぶだろう
いや、1日で心が癒えるほどりうらは強くない
だからもう決めたの
明日、りうらはここで死ぬ
__その日の夜___
今日もまた遅い
時計の短い針が3を指している
でももういいの
ただないくんに会えればそれでいい
ないくんに会って、最後に……
…壊れるようなキスをしたい
一度だけでいいから
りうらとのキスを、ないくんの頭に焼き付けて…
一生忘れないでいてねって、口では言えないけど伝えたい
最期の愛を…りうらなりに精一杯届けたいの
___30分後_____
)ガチャ
そうこうしているうちに時間は経っていて
気づけばないくんは帰ってきていた
桃)ただいま(ニコッ
赤)ぁ…、?おかえ、り…?(ニコッ
珍しくご機嫌な彼に少しの動揺を隠せなかった
でもこれは好都合なのかもしれない
彼の機嫌がいいから、少しなら我儘言っても…
桃)お風呂入ってくるわ
桃)あ、お腹空いてるから夜ご飯作っといてくんない?
赤)っぅえ、?
いつもと違いすぎるないくんに思わず声が漏れる
するとこちらを見てまるで少しだけきゅるるんと効果音が付きそうな目でこちらを見つめ
桃)あれ、嫌だった…?
と言ってきた
赤)ぃやっ、全然嫌じゃないよ、!
桃)そう?なら良かった
そう言いスマホを見ながらお風呂場へ足を進める彼に少々困惑しつつもキッチンへ向かう
きっとあのあざとい顔で何人もの女性を落としてきたんだろうな、って考えると胸が張り裂けそうになるけど
それでも今は許すことができた
今だけはそんなこと、どうでも良く思えた
刹那に香ったキツい香水の匂い、彼の匂いじゃなくても許せたのもきっと、
今日だったからこそ
りうらがなんでも許せる、今日だったから
否、ないくんだったから許せたのかもしれない
でも今のりうらにはそんなことはどうでも良くて、最後に食べてもらえるご飯をどれだけ愛情込めて作れるか、
それだけを思って冷蔵庫から具材を取る
やっと食べてもらえると思うと嬉しくて
高鳴る鼓動を抑えながらもりうらの得意料理を作る
オムライスを作るのはいつぶりだろう
いつもおかず系ばかり作っていた為上手く出来るか分からないが…
それでも、昔ないくんが1番好きと言ってくれたオムライスをまた作ってあげたかった
赤)…こんなに幸せな気持ちになっちゃったら…、
赤)死ねッ、ないじゃッん…
胸がぎゅ〜っと締まる感覚がする
赤)……駄目駄目、
赤)せっかくないくんが優しいんだから…私も明るい気持ちで居なくちゃ
せめて最期の日は、と心の中で呟きながら再び作業を始める
ないくん、喜んでくれるといいなって期待と愛を込めながら
__リビング___
オムライスを作り机の上に並べ終わると扉が開いて彼が入ってきた
桃)……
赤)…?おかえり、?
桃)、ぁあ、ご飯できた?(ニコッ
赤)、うん!食べてくれる、、?
桃)うん、食べるよ(ニコッ
部屋に入ってきたときの多少の違和感を覚えながらもないくんが座った向かい側にりうらも座る
食べるところを見ていて気付いた
あの頃と、食べ方が変わっていなかった
昔と変わってしまった彼にも、少しは変わっていなかった所があるんだと、少し安心する
赤)…美味し、ぃ?
桃)美味しいよ、前に食べた味と同じだ笑
前に食べた味まで、覚えてくれてる…
これ以上好きの気持ちを深めてはいけないと分かっている
でも、自然と好きになってしまう
今日死ぬのは…辞めよっかな、なんて、笑
少し期待を抱いて淡い目で目の前の彼を見つめる
すると目が合って
桃)んふっ、どうした?笑
なんて優しく問いかけてくれるから
これが夢なんじゃないかって疑いながら
赤)んーん、なんでもないよ笑
って笑って返す
こんな幸せな時間に戻れたのは何故だろう
きっと今までのりうらにはこんなこと想像できなかった
ないくんに聞きたいことは色々ある
でも聞いてしまったら何かが壊れてしまいそうで
この関係がまた、終わりを迎えそうで
ただただ今を笑って幸せなままに過ごすしかなかった
ないくんがオムライスを食べ終わりりうらが食器を洗っていると、突然後ろからないくんが抱きしめてきた
りうらより少し高いその背は抱きしめるとちょうどよい高さになっていて
包み込んでくれてるようで安心した
赤)ねー、ないくん、、、?
桃)なに?
赤)あの、良ければでいいんだけど…、
赤)このあと、キス、したい…ッ
桃)、、、いーよ、可愛いりうらの為に、特別ね…♡
赤)!ありがとう、、!
するとないくんはりうらの元を離れリビングへ向かった
もしかして嫌だったかな、?と疑いつつも洗い物をする手を少し早める
でも可愛いって言ってくれたことが嬉しくて
りうらの心は嬉しさと少しの驚きでいっぱいだった
___リビング_____
赤)ぉ、終わったよ、!
桃)ん、おかえり、
りうらが行く場所に困っているとないくんはソファから立ち上がり腕を広げた
いきなりのその行動に困惑していると数秒後、ないくんから声を掛けられた
桃)、なに、?キスしないの?
赤)っ、する!
即答し彼の側へ駆け寄る
するとりうらの腰に手を回し見つめ合う
どうやらないくんも緊張しているようで、手に少し力が籠っていた
そうして、片方の手をりうらの頬に置き、一呼吸つく
そこでりうらは目を瞑る
桃)………..ッ♡♡
数秒後ないくんとりうらの唇が交わる
今度こそ、夢ではなく確かな口付けを交わした
一度、二度三度と、回数を増やしていく
そして呼吸の為に口を開けるとないくんの舌が入ってきた
深いキスをする
でもそれは甘さの中に少しの酸っぱさが入っているようで、今のりうらの心を表しているようだった
段々呼吸ができなくなってきて頭が回らなくなってきた
まさにりうらが彼としてみたかった
そんなキスを優しく落としてくれた
互いに唇を引き離し、数秒見つめ合う
この空気感すらも幸せで溢れていて、ないくんが座ると同時に
赤)死ぬの、は、、辞めよッ…(ボソッ
と、そう小さく呟きながらソファにゆっくり座る
否、気づけば声に出てた、というのが正しい気がする
ゆっくり隣にいるないくんを見ると俯いて黙っていた
赤)、どぅ…した、?
そう聞くと突然笑顔を見せてきて
桃)りうらはさ、、今できることで、何かしたいことはない?
と問いかけてきた
でもりうらはキスができれば十分で、一緒にいられるだけで幸せだった
赤)んーんっ、ないくんと居て…キスができただけで幸せだから、笑
と、笑みを浮かべながらそう言う
桃)そっか♪笑
するとそう言ってないくんは立ち上がり少し笑みを溢してどこかへ行った
玄関とは違う方向に行った為出て行ってはいないと思うが、少し気になってしまう
少しするとないくんがこちらに向かってきた
左手を背中で隠しており何かを持っているようだった
桃)……ッ…♡♡
赤)ッ…、なぃ、くん、?
少し俯き気味で口角の上がっている彼に少し怖気付く
今までにないくんと共にいて、感じたことがない空気だった
桃)…りうら、ぎゅーってしよ?(ニコッ
突然こちらを向きそう言ってきた
彼の笑顔が少し不気味で手が震えそうになるが、断るわけにもいかなかった
少しずつ近づいてないくんを抱きしめた
するとないくんもゆっくり抱き返してくれた
温かい彼の体に安心して肩の力が抜けた
桃)りうら、俺のこと好き?
赤)うん、大好きだよっ、愛してる♡
胸元に顔を押しつてそう言った
するとないくんは
桃)…そっか、♡♡
桃)俺も…愛してるよ…♡♡
そう言われ彼の顔を見ると突然、背中から物凄く強烈な痛みと熱さが体全体を刺激してきた
赤)…ッ、ぁ…ぅ……ッ?
)バタッ
___桃視点____
今日もベットで眠る彼女に、優しくキスをする
桃)おはよ、りうら♡(ニコッ
りうらが俺のものになってから約1週間が経った
今も彼女は、俺の部屋で俺だけの為に居てくれている
もう俺しか見られなくて、俺以外のこと、わからないくらい…♡
あの日俺は、りうらを殺した
俺の手で、自らりうらのことを刺した
でもそれが堪らなく嬉しかった
これでやっと、俺だけのものになる…♡
ほんとはもっと苦しんだ顔を見たかったし、殺すのは可哀想だと思って辞めてあげてたけれど…
でも元はと言えばりうらだってそれを望んでたし…、
俺に直接言っていなくても…こんなに愛してるんだから見てたらなんとなく分かる
だからその願いを叶えてあげたってわけ
好きな人に殺される方が何倍も幸せでしょ♡
りうらがずっと俺しか見れなくなったから、浮気してたあの女とも連絡は一切しなくなった
りうらを苦しませる単なる道具だったから
もう用済みになったから捨てる
あいつはりうらに比べたら性格も顔も好みじゃないし
だからキスはもちろん、ハグも手を繋いだこともない
桃)全部全部、りうらが初めてだったんだよ…♡
目の前にいる彼女の頭を撫でながらそう言う
そしてもう一回、唇を重ねた
あの日と違って温もりはないが、それでもりうらとキスって考えると嬉しくて堪らなかった
桃)これからもずーっと一緒だからね…♡
すっ、と彼女の左手の薬指に指輪をはめた
そして手の甲にもキスを落とす
桃)あ、写真…
近くに置いていたはずのスマホを手探りで探す
そしてりうらと俺に付けてる指輪が見えるような角度で、寝ている君を2、3枚程撮る
桃)…可愛いよ、りうら…♡♡
こんなにも手鎖と首輪が似合う人なんて見たことない
服も俺好みに変えさせてもらった
これで完全に、りうらは俺好みの、俺だけのものになってくれた
桃)…ッ…♡♡
突然襲われた欲求に逆らうことなくりうらの首元に近づく
そして吸い付けられるように首に噛み付く
)かぷっ、くちゅっちゅぅっ…がりっ、、
桃)…んっ…….、きれい、♡♡
今まで付けたことがなかった
俗に言うキスマークとやらを初めて付けた
少し強かったみたいで、歯形が付き少し赤くちょっとだけ血が出ているところもあった
でも俺の瞳にはそれすらも愛おしくきれいに映った
次は反対の方へ、その次は鎖骨辺りに…
数分後にりうらを見てみると俺の印でいっぱいだった
露出の多いタンクトップのようなものとショートデニムを身に纏っているきみの、至る所が紅く染まっている
肩、太もも、胸元…際どいところにだって付けた
その姿に興奮して、理性が保てなくなってしまいそうだったがなんとか耐えた
りうらを傷つけるわけにはいかないから、ね…
___桃視点____
あれから1ヶ月が経った
目の前にいる彼女はまだ白く綺麗なままだった
…体のあらゆるところにある、赤黒いものを除いては、だが
気づけばりうらの体には、キスマだけで無く切り傷まで出来てしまった
ごめんねりうら、
好きになればなる程、この感情は止めることができないんだ
りうらが可愛いすぎたのが悪い
りうらが、俺を好きにさせたのが悪いんだよ
傷跡をそっと舐める
りうらから出る血は、赤く綺麗なものではない
でも良かった
それでも良かったんだ
愛してるんだよ、りうらのこと
….欲を言えば、ぐちゃぐちゃにしたい
俺の手で、もっともっとりうらを汚したい
でもこれ以上ぐちゃぐちゃにしちゃったら、りうらじゃ無くなるような気がするから辞めた
その代わり、また首のつけ根辺りに噛みついた
欲望を混ぜながら、でも噛みすぎて千切れてしまわないように
優しく甘く、そして苦く痛い噛み跡を残した
あの日薬指にはめた指輪は、まだ綺麗なままで
桃)…りうら、これからもずっと…、永遠に一緒にいようね
りうらの手を取り頬を摩ってそっと口付けを交わす
桃)愛してる、♡
そしてもう一度、冷たいりうらの口内を掻き回すように、
息ができない程深く甘酸っぱい、壊れるようなキスをした
ずっといたいの、 __𝐞𝐧𝐝__
ちょっとした解説
①桃が赤を愛してたのにピアスをつけなかった理由→赤に貰ったものを他人に見せないようにする為。
②浮気していたのは赤を苦しませて楽しむ為
桃は赤が好きすぎたが故に、笑顔だけじゃ物足りなくなった
③桃の機嫌が良かった理由→桃は赤が死にたいということを知っていたから。
赤には内緒で隠しカメラを部屋に仕掛けており、それで家のいろんなところを確認できていた
そこで、桃は前から赤を自分のものにしたいと思っており、赤が死にたいと言ってくれたことが嬉しかった
(桃にとっては赤が死ぬ=桃以外見えない、完全に桃だけのものになる、という認識)
風呂から出た桃の機嫌が悪くなりかけたのは、キッチンで赤が死にたくないと言ったのもスマホで見ていた為分かっていたから
他にも分からないところがありましたらコメントにて質問して頂ければお答えします🙌
読んでいただきありがとうございました!♪
コメント
2件
(始め)ないくんッッ!何してんだいッッ! (中)りうちゃんッッ!大丈夫かぁッッ!私のとこにこいよッッ!(( (終わり)ないくんッッ!?え、まじッッ!? もう最高でした😀 ふつーに好き♡ ほんとありがとう😭