テラーノベル
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保科の赤い眼と鳴海のピンク色の眼が交差する。
そんな中、
ドキドキ、ドキドキ。
鳴海の胸が高鳴っていた。
「・・・・ッ///」
「どうしました、鳴海隊長?」
「べ、つに、何でも、ない」
「そうですか?何でもない言う割には・・・顔が赤いですよ?」
「っるさい!///今はどうでもいいだろ、そんな事!」
「そうですね。それで何でですか?」
「うっ、そ、それは」
「それは?」
「〜〜〜〜////」
(って言えるか!お前の事が好きだけど素直になれなくてついああいう風に言ってしまうなんて!)
そう、実は鳴海は保科に惚れていた。
普段保科が有明りんかい基地を訪れた時に鳴海が喧嘩腰になってしまうのも、彼の意地っ張りな性格と保科の彼に対する態度のせいでもあった。
「そっ、そんなの決まっている!おまっ、お前の事が、きっ、嫌いだからに決まってるだろ!!」
「!」
テンパった鳴海の口から真逆の言葉が飛び出す。
保科が鳴海の言葉に目を見開く。
そんな彼の様子を見て鳴海の顔が、サーっと青ざめる。
(何を言っているんだボクは!)
「・・・・鳴海隊長」
「・・・・ッ」
(最悪だ・・・もう終わりだ)
「酷いなぁ、僕は鳴海隊長の事好きですよ?」
「・・・・・・・え?」
(い、今こいつ、ボクの事好きだって言ったか?)
混乱する鳴海の頬を撫でながら、真剣な眼差しで保科が再度口にする。
「好きですよ、鳴海隊長」
「ほっ・・・保科///」
(本当に?お前もボクの事)
「・・・なーんて本気にしました?」
「・・・・・・・・は?」
先程の真剣さがウソのように、鳴海の頬からパッと手を離し保科が軽くそう言い放った。
鳴海の口から、何を言われたのか分からないとばかりの間の抜けた声がこぼれる。
そして理解が追いつくと、わなわなとかつてないほどの怒りに身を震わせ保科に向かって叫んだ。
『とっとと出てけ!このくそオカッパがあ!!』
コメント
2件
めっちゃいい展開ですね…✨️鳴海隊長怒る気持ちは分かりますよ~!w