体育館へのドアを開けて、先生に会いに来た
「 … ぅ、さむ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎… 」
「 あれぇ、先生おらんやん 」
「 いつもなら一緒にキャッチボールしとんのに… 忘れたんかな。 」
「 職員室行ってみるかぁ~、 」
「 深澤先生居ますか~ ? 」
《 あれ、そういえば来てませんね。 まだ来てませんよ~ 》
「 わっかりました~、 」
( 遅いな… )
「 … 先生、来ぉへんな、 」
ガラガラっと音が鳴り、教室のドアが開いた
やっと先生来たか、と思ったら
副担任だった
[ えーっと、深澤先生から今日は休みますとの事です。 ]
「 はっ、…… え、なんで 」
クラスの女子が湧いてる
なんてったって、この学校ではほぼアイドルみたいな存在、目黒先生だから
でも、それより俺は先生が心配だった
HRが終わり目黒先生が教室から出ていくと
俺はすぐに目黒先生追いかけて事情を聞いた
[ 熱だって。深澤先生の事だから、布団も掛けないで寝たんだと思う笑 ]
「 あーはは…… 笑 」
俺は苦笑いをしてすぐさま昇降口へ向かった
靴に履き替え、門をくぐろうとした
「 あっ、…… 」
( だめや…… 心配やけど… 行ったらだめや…… )
( 今行ったら、先生に迷惑かけるし怒られる、 )
[ あっ、廊下走ってどこ行ったかと思ったら… 抜け出そうとしてた? ]
「 いや、違くて 」
[ 大丈夫、深澤先生は俺に任せて。 ちゃんと看病するから ]
「 え、なんで目黒先生が…… 」
[ 合鍵持ってるし、そこそこ仲良いからさ。 目黒なら渡せる〜つって渡してくれた笑 ]
[ ほんと無謀だよね、 俺が深澤先生に何するかわかんないのに、 ]
「 え? 」
[ え? あっ、あ! ご、ごめんね。忘れてくださいっ、! ]
[ じゃあ、ちゃんと授業受けてね。深澤先生は任せて! ]
「 … はい。 」
話を聞いてく内に、胸がズキズキして
先生が頭から離れなくなる
いや、俺の頭から離れないのは、深澤先生じゃなくて、目黒先生だ
( 俺は深澤先生と仲良いから任せてって、なんなんあれ )
( なんでも深澤先生のこと知ってるよアピール、あのいや~な顔まじで腹立つ )
( てか… 先生も先生やろ!! なんで合鍵渡してんねん! )
( ほんまに無謀やわ!! )
「 …… 絶対俺の方が頼りがいあるし… 」 ⇽ 拗ねこじ
『 ごほっ、… 』
『 はぁ、ほんと最悪じゃん 』
『 あぁ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ … 喉痛いし咳止まんないっ…… !! 』
イライラしてたら、廊下から足音が聞こえてきた
『 えっ、…… え、えええ? ちょ、怖い怖いっ… 』
『 なんで、誰! 来んな! 』
段々と足音が近づいてくる
ゆっくりとドアが開いた
[ こんにちわ~ ]
高身長イケメンが立ってると思ったら
後輩の目黒が立っていた
( あれ、 あっ、そういえば合鍵渡してた )
『 はぁ~ 怖かった。 すっかり合鍵渡してたの忘れてたわ 笑 』
『 えほっ ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ … 』
[ あ、大丈夫ですか。 のど飴とか熱下がりそうなの買ってきましたよ ]
『 え、ほんと!? まぁじで助かる~ ほんとに俺って幸せもの… げほっ、 』
『 うわああん、目黒ぉ~ この熱どうやったら下がるのぉ~ ! 』
嘘泣きをして目黒に抱きつく
[ ちょ、急に抱きつかないでくださいよ、笑 ]
[ ん~、俺すぐ治す方法知ってますよ ]
『 え、なになに教えてちょ~だい! げほっ 』
[ 俺に移してください ]
『 はぁぁぁぁ? 期待して損した… ダメに決まってんじゃん 』
『 てか、移すとしてもどーやって? そんな簡単に行くもんじゃないでしょ 』
[ まぁ、そうかもしれないですけど… 移してもらう可能性は高いっすよ? ]
『 え、気になるなそれは… あっ、じゃあ︎︎簡単に"︎︎口︎︎"︎︎で説明してよ 』
[ え、 … 深澤先生がその気ならいいですけど、後悔しても知りませんよ ]
『 簡単でしょ~ 、 後悔絶対しないから!! 内容によるけどさ… 』
[ … ]
『 はいはい、早くしてよ~ … んむっ… 』
目黒は五月蝿い深澤の話を止めるように、そっと口付けをした
[ … ん、 ]
ぷるぷるとした深澤の唇に興奮した目黒は舌を絡ませる
熱のせいか深澤の舌は少し熱かった
[ ん、 … ぅ ]
『 … ん、ぁ… // 』
『 めぐ、… ろ っ ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ …… ん、ぅ … /// 』
[ … ん、 はぁ、 ]
『 …… っ、はぁ 、/// 』
蕩けた表情をした深澤に目黒はもう一度顔を近づけた
『 す、すすすすとーっぷ!! //// 』
『 な、なななな何してんの!!! /// 』
『 俺口で説明してって言ったし、 そもそも先輩にちゅーはおかしいでしょ!! /// 』
『 てか馬鹿じゃないの!? 俺!熱!わかる!!?熱!!! //// 』
[ 俺はちゃんと︎︎"︎︎口︎︎"︎︎で説明しましたよ ]
『 なっ、… そ、そういうことじゃなぁい!!! /// 』
『 てか、付き合ってもないのにそんなことする!? 』
[ 付き合ってはないですけど、 好きでいるのは自由ですよね ]
『 え、 … 目黒 ? // 』
[ … 好きです。 深澤、辰哉さん。 ]
『 …… っ /// 』
[ 付き合うのはもう少し後でいいです ]
『 は? は? そこは付き合ってくださいでしょーが!! 』
『 もー!!帰れ!!!! 』
[ え、ちょ、 … ]
『 … お前のせいで熱上がったんだからな 。 明日ずっと看病しろよ、… /// 』
[ …… っ笑 はい、! ]
満面な笑みを浮かべた目黒。帰れと言われても、深澤の看病を続け、
目黒が帰ったあと、深澤は布団に隠れて顔を真っ赤にし、微笑んだそう