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曽野舜太side
仁人くんが隣に座ってからだいたい30分くらいたった頃。仁人くんが時計をちらちら見だした。多分もうそろそろ出て行っちゃうんやろな。
「仁人くん今日は何限から?」
「ん?今日は3限からだよ。5限まであるからちょっとしんどいんだよね〜。」
「あ、そうなんや!俺も今日は5限まである!」
「そうなんだ。……学校で会えるといいね。」
仁人くんからの急なセリフに顔も体も熱くなる。心臓の動きが早い。耳元にあるんじゃないかってくらい大きい音がしてる。やばい。こんな近くにいたら仁人くんにも聞こえちゃう。
「…じゃあ俺そろそろ行こうかな。」
「あっ、そうだよね。俺は4限からだからもうちょっと書いてから行こうかな。」
一緒に学校まで行きたいとも思った。けど流石にそんなことを言ってしまったら「重い」って思われてしまいそうで。嫌われたくないと思った俺は、つい避けるようなことを言ってしまった。
「……そっか。じゃあまたね。」
……?
今仁人くんちょっと残念そうな顔した?気のせいかな。
隣に座ってくれたり、太智くんと話してたら拗ねてるみたいな顔してたり、もしかしたら俺の事ちょっと気になってくれてるんじゃないかと期待してしまう。
学校につき、教室に入り、テキストを取り出して、授業を受ける準備をする。慣れたいつもの流れだ。
「しゅんしゅんー。おっはー」
「じゅう!おはよぉーって時間でもないけどな笑」
いつも通り授業を受けながら、仁人くんのことを考える。俺はいつまでも仁人くんに気持ちを伝えられないままなのかな。テレパシーが使えたら…なんて考えても意味はない。わかってても伝えられない。
もし嫌われたら?もし拒絶されたら?
そんな考えが頭から離れない。
でも伝えたい。俺のこの気持ち。仁人くんを思ってしかたない気持ち。頭の中も、何もかもが仁人くんでいっぱいなんだ。あぁ、今すぐに会いに行きたい。
5限が終わって俺は教室を飛び出す。柔太朗に呼びかけられたが振り返らずに走った。ごめんじゅう!また明日ゆっくり聞くから!
大学の中は人でいっぱいで、上手く前に進めない。早く、早く伝えたい。言いたい。その一心で突き進む。
学校を出てすぐにある駅。ずっと見てた、見間違うわけないその横顔。見つけた仁人くんだ。あの時とおなじ、綺麗な顔。夕日に照らされてもっと素敵になってる。
「……舜太くん?」
くるりと仁人くんが振り向く。俺のこの気持ちついに届いちゃったのかな。
「…あの!俺仁人くんのことが……。」
コメント
1件
ん〜、もう、心臓ギュッてなったよ…!舜太くんの「嫌われたらどうしよう」って不安と、でも「伝えたい」って気持ちがぐるぐるしてて、すごく共感しちゃった。仁人くんの「学校で会えるといいね」とか「残念そうな顔」とか、もしかして両想い…?って期待しちゃうよね。最後の走り出すシーン、めっちゃドキドキした。のりもちさん、このもどかしさの描写が本当に上手すぎるよ🥀
あいる
70
30