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次の日
僕は暗い雰囲気を出しながら学校に行った。登校している子達は僕を見て何かこそこそと話してる。もう、僕には関係ないけどさ。
教室
教室に入ってみると、そこにはあつひろがいた。あつひろは何だか考え事をしているようだった。
「あつひろ?何をしてるの?」
「あ、れいじ………大丈夫か?」
あつひろは質問より先に体調を聞いてきた。しかし、僕が首を横に振ろうとする前にあつひろは感じ取ったみたいだった。
「そうか、そうだよな……辛くないわけ、無いもんな…」
暗い雰囲気であつひろは喋った。
「それより、いつも持ってたあの壊されたサッカーボール、どうしたんだ?」
あつひろが僕のサッカーボールについて聞いてきた。
だけど、僕は思い出したくないことを思い出してしまった。
昨日の夜、サッカーボールを更に壊してしまったことを。もう、完全に元に戻すことができなくなってしまったことを───
「あっ………あぁぁぁぁっ!」
僕は思わず叫んでしまった。取り返しのつかないことをしてしまった。しかも、自分の手で──
「れ、れいじ!?どうしたんだ!?」
あつひろは僕を心配そうに見た。でも、僕は本当に自分が憎くて、何で壊してしまったのだろうとずっと考えていた。
「な、なあ、れいじ……」
「………何だよ…」
「……俺、れいじの涙なんか見たくない」
「……」
そっとあつひろは僕の肩に手を置いた。
「絶対に、犯人を見つけてやるから、待っといてくれ」
目が、真剣な目だった。決心したような、そんな目だ。僕は、そんな目に心が刺さったのか、涙が流れてしまった。嬉しみと申し訳なさが入り交じって、泣き崩れてしまった。
「………絶対、見つけてやる…」
僕を抱きながら、あつひろはそう呟いたのだった。
昼休み
「れいじ先輩!」
せいたの声が教室に響いた。
「せ、せいた……?」
「大変です!学校のサッカーボールが全て誰かに壊されたんです! 」
「えっ!? 」
僕はせいたの発言に耳を疑った。だって、ここは学校。学校の備品を壊すのは校則違反だ。更に、賠償金などが請求される可能性だってある。税金で払われてるからといって金が要求されない訳じゃないのに。一体誰がしたんだ…
「そういえば、最近、サッカークラブの皆、れいじさんに当たり強いような気がするんです」
「…え、そうなの?」
はっきり言って、僕はそう思ってなかった。皆普通に接してたと思ってるから。
「れいじ先輩は鈍感なんですか!?」
「鈍感じゃないよ!?」
僕はどちらかといえば勘が鋭い方だ。だから、嘘をついてるか気付きやすいんだ。なのに、当たりが強くないか強いかはすぐに分かる、はずなんだ。
「れいじさんが気付いてないだけで!皆さんの当たりが強いんです!」
「でも、僕なら気付くはずだよね!?」
「最近の子は隠すのが上手なんですよ!」
いくら言っても、せいたはそう言う。つまり、本当なのか?
もし嘘だとしても、何でそんな嘘をつく必要があるのか、分からなくなっていく一方だった。
「お願いです、信じてください…」
せいたの声が震えていた。本当だったのだ。せいたが声を震わせてるときは本当の時と泣いてるときぐらいしか声を震わせない。せいたは目に涙を浮かばせて、僕に訴えかけていた。
「………分かった。信じるよ」
「本当ですか!」
「せいたは嘘をつかないって信じてるもん!」
「よ、よかった…」
せいたはホッとしている様子だった。本当に僕に対しての当たりが強かったんだろう。僕はせいたに対してありがとうと心のなかで唱えていた。
「えっと、それだけ?」
「あ、はい」
「そっか、それじゃあ、放課後ね」
「はい!」
僕とせいたは一回分かれることになった。
帰りの会の前
僕がランドセルを取りに行こうとしたら、事件が起きた。
「ぼ、僕のランドセルが、ない……!?」
僕のランドセルは青っぽい黒色、所謂紺色のランドセルなんだけど、そのランドセルがなかったのだ。
「おかしい………何で…」
「れいじ!?どうしたんだ!?」
K助先生が僕の違和感に気付き、話しかけてきた。
「実は………僕のランドセルが、ないんです……」
僕は正直に話した。K助先生は真面目に聞いてくれた。
「そうか、少し皆に聞いてみるぞ」
「あ、ありがとうございます…」
K助先生が大声でそう言った。すると、皆の動きが止まった。
「え、れいじのランドセルないのか?」
「昼休みにはあったよね?」
「何?れいじ君に対していじめ?ふざけるんじゃないわ!」
クラスメイトの言葉が一斉に聞こえたが、何処にも持っていたり場所を知ってるものは現れなかった。
「おかしいぞ、確かにれいじのないな…」
「………」
僕の頭の中は真っ白だった。もう何を受け入れればいいのか分かんなくなっていた。
「もう、いいです……ありがとう… 」
「だ、だが!」
「本当に大丈夫!ありがとうございます!」
僕は衝動で教室から出てしまった。
家
どうやら衝動で家に来てしまったみたいだ。せいたと約束してたのに、破ってしまった。すると、僕の机に手紙が置いてあった。
そこには、こう書かれていた。
『はぁ、何してるんだよ。
んなのすぐに解決できるだろ。
犯人なんかすぐに見つかる。安心しろ。
わたしが犯人だ。分かんないか。
誰誰?って思ってるだろうな。
俺も知らん。でも、意外に身近かもだぞ ?』
と。多分縦読みだろう。だけど、それでも分からなかった。でも、わたしと俺を使ってる。更に身近だと。
僕は犯人に気付いてしまった。僕は明日に備えるため、準備をした。
第4話、終わり!
今日はバリバリ書くキャンペーンだったからな!頑張ってるぜ!
でも、はっきり言ってこの物語次の話で終わるんだよね。
よし、頑張って明日も書こ。
それじゃあ、またいつか!