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空のスペシャリスト集団 特殊空衛団
特殊空衛団には大きくわけて2つの部類があり操縦班は、戦闘機などを操縦し上空警戒などを機動班は有事の際に戦闘機等からのロープ降下などを行い犯人などの制圧を行う。
特殊空衛団に入るにはまず特殊空衛教育隊への入隊が義務付けられている。
特殊空衛教育隊に入るには高等教育隊の場合成績上位5名、一般の教育隊も場合は上位3名、国保教育大隊では、成績上位8名、一般国保隊員には選抜試験を実施しこれに合格した者のみ入隊が認められる狭き門であり入隊するだけでもかなりの苦労が必要とされる。
特殊空衛教育隊流れ
1空衛総合候補生期間(2ヶ月間)
2操縦科教育又は機動科教育 入隊 実務教育(9ヶ月間)
3教育隊卒業試験
4国家保安庁総監本部特殊空衛団(操縦班 機動班)入隊
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登場人物一覧
大石慶敬(19)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
豊島敦也(19)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
新津雄也(19)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
甲賀彪馬(20)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛総合候補生
永井大介(41)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属教官
森中唯人(53)…国家保安庁特殊空衛教育隊長
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2074年4月1日
特殊空衛教育隊では朝から入隊してくる新入隊員の準備が行われていた。
「おい永井聞いたぞ。お前初の教官なんだって?」
「え?あーはい。ずっと特例組織機動急襲捜査部隊にいまして、今年から何故かここに配属に……」
「空衛団としての経験は無いのか?」
「全く…」
「なんでそれで配属されたんだ?意味わかんねーな」
教官らが話していると教育隊長の森中が入ってきた。
「そろそろ来るぞ。準備は出来てんのか?騒いでる暇があるなら準備を早くしておけ」
そう言うと森中はそのまま部屋から出ていった。
午前9時
続々と新入隊員が入ってきた。
「お疲れ様です。高等教育隊から配属になりました、大石慶敬です。よろしくお願いいたします」
「この紙を持って体育館に向かってください」
「わかりました。失礼します」
紙を受け取った大石はそのまま体育館に向かった。
首から吊るしているネックレスが時折、振動で首元にぶつかってくる。
今は亡き父から誕生日の時にもらったプレゼントだ。
「慶敬ー」
後ろから声をかけられ振り向くとそこには豊島の姿があった。
「豊島じゃん。久しぶり」
「事件からだいぶ時間だったな。大丈夫か?」
「気にするな。親父の分まで仕事を全うしてやる」
「おー笑」
大石らが話していると、前から2人の男がやってきた。
「んだお前ら。どっから来た?」
「高等教育隊からです」
「中卒のぼんくらが来るようなところじゃねーんだよ。帰れよ」
そう言うと一人の男が大石のスーツケースを蹴り倒した。
「中卒じゃねーよ。俺ら高卒資格取ってから。」
「知らねーのか?笑高等教育隊ってのは、大学進学する者だけに高卒資格を与えてんだぜ?大学進学する奴、又は自分から申告したやつにしか高卒資格を与えねーんだよ。馬鹿すぎんだろ笑」
そう言うと男は豊島の胸ぐらを掴んだ。
「文句あっか?なら殴れよ。殴ってここから出ていけよ。あ?」
「何をしてる?」
近くを通りかかった永井が声をかけた。
「はい?遊んでるだけすけど?」
「緊張感を持て。遊ぶ暇があるんだったらさっさと体育館に入らんか。」
「へい」
「ほーい」
2人の男は自分の荷物を持つとそのまま体育館に向かった。
「大丈夫か?」
「はい。ありがとうございます」
豊島が言うと永井は近くのソファーに腰かけた。
「ここは、馬鹿から天才まで全てが揃ってる。気をつけろよ。根が腐ってて馬鹿な野郎にだけは相手になるな」
そう言うと永井はソファーから立ち上がりそのまま去っていった。
「なんで、ソファーに座ったんだ?」
豊島が呟いた。
午前10時
入隊式が行われた。
「教育隊長の森中だ。パイロットになりたい。モテたい。もっと高い給料が欲しい。かっこいい。色んな理由があってここに入ってきたと思う。まずは入るだけでも難しいここに入隊できたことを誇りに思え。そして自分を褒めろ。だがな、ここに入隊したと同時に死への恐怖を捨てろ。皆も知ってると思うが、近年、亜細亜連合は、新型飛行爆弾というものを開発した。これにより上空からの日本攻撃を行おうとしている。それを潰すのが俺らの重要な1つの役割だ。時には自分の命を投げ捨てでも国民をこの日本を守る日本防衛戦線の先頭に立っていることを忘れるな。そのためにもここでは1から根性を叩き直してやる。覚悟しておけ」
そう言うと森中はそのままマイクを教育隊副隊長に渡した。
その後
国歌斉唱、国旗掲揚、新入隊員代表による宣誓などが行われた。
入隊式が終わるとそのまま総合候補生期間(2ヶ月)を担当する教官のもとへ新入隊員らは振り分けられた。