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弱虫ペダル 夢小説
お相手:巻島裕介
私は美術部。彼は自転車部。私たちが釣り合ってないなんてとっくに知ってる。でも私は彼に振り向いて欲しい。私だけを見てて欲しい。なんてね笑 そんなワガママ通るわけないのになぁ。でも美術室の窓から見える峰ヶ山を登る緑の綺麗な長髪。それに気づいちゃったら私はそれから目が離せなくなる。重たいのは分かってる。彼にとって自転車部は大切だし、後輩も金城君たちも大切なのはわかってるんだよ。でもね、そこに私もいたい。なんなら1番に思ってて欲しいの。なんて思いつつ私はいつもキャンバスに筆を走らせる。
私は部活が終わって、彼と時間が合う時に一緒に帰る約束をしたベンチに腰をかける。『今日は来てくれるかな?』なんて考えながら数分。すると今日は彼もベンチにきたの。
「あー、今から帰るっショ」
『うん…!』
傍から見れば素っ気ない一言かもしれない。でも私には彼からの言葉一つ一つが大切な物。でも、一緒に帰ってるはずなのに、恋人なのになんで手も繋がずに帰ってるのかな…。裕介の両手自転車でふさがってるし仕方ないのかもね。なんて自分に言い聞かせながら私は彼に問う
『ねぇ裕介』
「どした?」
『今度の日曜日さ空いてたり、、する?』
「日曜か…ワリィその日は小野田…あー後輩と峰ヶ山登るっショ」
『…そっか』
「なんかしたいことでもあったのか?」
『久しぶりに…デートとかしたかった』
「また今度するっショ」
『……わかったよ』
今の反応はダメだったかな。可愛くなかったよね。そんなこと考えてたら泣きそうになって足が進まなくなってきちゃう。でも彼は私が止まってることなんて知らずにどんどん先に行っちゃう。『裕介何かそのまんま私が止まったのに気づかなくって自転車と帰っちゃえばいいんだ。』なんて思っちゃって完璧に足が止まる。
少し先に進んだところでさすがに彼も気づいたようで
「🌸?帰るっショ」
そう優しく声をかけてくれる。でももう目に溜まった涙が溢れてきちゃってそれを見たらさすがに彼も焦ったみたい。
「ちょ、🌸、泣ッ…なんで泣いてる…ショ」
私が泣いたのに焦って彼は自転車をガードレールに立てかけて私の方に駆け寄ってきてくれた。この時は私が1番になったみたいで嬉しいな。なんて考えてたら
「日曜の午後!午後開けるからデートする…ショ?」
『いいの?後輩くんと自転車漕ぐんじゃないの?』
「小野田とは午前中に終わらせるっショ」
『ほんとに良いの?』
「ああ。全然大丈夫だから泣くなっショ」
「ほ、ほら!他にも🌸がしてほしいこと色々するし、機嫌直してくれっショ」
『じ、じゃあできるなら今から手、繋いで帰りたい。』
「そんくらいでいいのか?」
『うん』
「俺てっきり手繋ぎたくないと思ってたっショ」
『え?裕介が繋ぎたくなかったんじゃないの?』
「そんなことないっショ!」
『ふ、ふふふっ』
『あっははは!』
「ショ…?」
『裕介も手繋いで良かったんだね笑』
「そうっショ」
『なーんだ笑私たちただ話が足りなかっただけみたいだね!笑』
「クハッみたいっショ!」
それからは仲良く手を繋いで色んな話をして裕介が私をしっかり見てくれてたことにも気づけてそれだけで私はその日から充実した日々を送れるようになりましたとさっ!